オープンワールドFPS『GZW』プレイ映像

PS VR:予想以上の没入感、我を忘れたPlayStation VR体験記

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E3 2016で発売日と価格が発表され、予約開始後すぐに品薄となったことも記憶に新しいPlayStation VR。そんな発売前のPlayStation VRを体験できる貴重な機会をいただいたので、初体験かつ初レポートを綴りっていきます。今回はナマの声をお届けしたいので、いつものニュースとは違う生のノリでお伝えさせていただきます。

筆者はOculus Rift DK2を一度触った程度で、本格的にVRゲームをプレイするのはほぼ初体験。このレポートを読んで、少しでもVRゲームに興味をもってくれたら嬉しいです。

PlayStation VRと初対面

PSVR

実際にプレイしたPlayStation VR

初めて触ったPlayStation VR、実際手にとってみてその軽さに驚き思わず「うわっ軽っ」と口走ってしまった。
PSVR

PSVR

ほお~っと声をもらす筆者

公式サイトの情報によると重量はケーブルを含まない状態で610g。重心のバランスもよくケーブルも大して邪魔にならないので、どの方向もスムーズに見渡すことができた。

PSVR
PS VRの装着方法は「被る」というより顔に「はめる」と言った方がイメージしやすいかもしれない。輪っかの部分を頭にはめて、黒いレンズ部分を前後にスライドさせれば装着完了。皮膚への接地面が最小限に抑えられており、プレイ時の負担を最小限に留められているといった印象をもった。

また筆者はメガネを着用しているが、メガネを着用したままでも難なく装着できたのは素直にうれしい。

会場にズラりと並んだ試遊台

会場にズラりと並んだ試遊台

ジェットコースターアトラクション『Until Dawn: Rush of Blood』

Until Dawn: Rush of Blood
最初にプレイしたゲームは『Until Dawn: Rush of Blood』。ホラーアドベンチャーゲーム『Until Dawn -惨劇の山荘-』の世界観をフィーチャーしたVRホラーゲームで、ローラーコースターに乗り、迫り来るモンスターを銃で退けるといった内容。

分かりやすく例えるなら「テーマパークのライド系アトラクション」とは言えるものの、ステージは荒みきった廃墟で敵は幽霊。もうめっちゃ怖い。筆者は恐怖を紛らわすために「ヤだな~こわいな~」と稲川淳二ばりにしゃべりつつプレイしていた。

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Until Dawn: Rush of Blood

PlayStaton Moveコントローラーを両手に持ち、銃で狙いをつけ、トリガーで射撃、リロードはMOVEボタンの簡単操作。筆者の体験台は不調のためかコントローラー1つで操作かつ、ゲーム内の照準が勝手に左にずれるといったバグが生じていたが、慣れてしまえば射的の楽しさは充分に感じられた。

筆者は恐怖のあまりとりあえず目に見えるもの全てを撃ちまくり、常にトリガーハッピー状態になることで精神の安定を保っていた。

恐怖のあまりいつもより小さくなってプレイ筆者

恐怖のあまり縮こまってプレイする筆者

敵がコースターに手をかけ、顔を思いっきりプレイヤーに近づけてくるシーンでは恐怖と驚きはもちろんのこと、誰か知らない人にパーソナルスペースを侵される不快感も同時に感じられ、途中コースターのスピードが速くなるシーンでは、本当にジェットコースターに乗っているかのような感覚に陥いってしまった。

よくYoutubeにあるジェットコースターをVRで体験している人が、地面に転げ落ちる動画を「外国人はリアクションがでかいんやなぁ~」と思って見ていたが、すみません舐めてました。VRすごいです。

Until Dawn: Rush of Blood

敵が顔を近づけてくるシーン。写真では全く伝わらないが、怖い。

『Until Dawn: Rush of Blood』

  • 発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • フォーマット:PlayStation®4
  • ジャンル:ホラーシューティング
  • 発売日:2016年10月13日(木)予定
  • プレイ人数:未定
  • 価格:未定
  • CERO:審査予定
  • PlayStation®VR専用

正体は『バイオ7』 ― 『KITCHEN』

続いてこちらも全力100%のホラータイトル。『Until Dawn: Rush of Blood』で植え付けられたVRホラーのトラウマで「ホラーはもうヤですぅ…」とビビりまくる筆者に「ぜひ試遊してみてください」と強い推しが入りプレイ。E3 2016では本作の正体が『バイオハザード7 レジデント イービル』であることが明かされている。

体験版『バイオハザード7 レジデント イービル』の最初と最後に流れる映像と『KITCHEN』の場面は同じで、場所はどこかの荒廃した民家のような所。プレイヤー(自分自身)は両手を後ろ手に縛られており、目の前に知り合いらしきオッサンが倒れているといった絶望的な状況。

以下は『バイオハザード7 レジデント イービル』の映像だが、1:50あたりに『KITCHEN』で体験できた映像がチラりと映る。

『BIOHAZARD 7 resident evil』 TAPE-1 “荒廃”

会場では大のおとなたちの悲鳴が定期的にこだましており、「あっKITCHENやってんだな」とすぐに分かる。何が怖いって映像はもちろん、目の前にいるオッサンの息遣いや得体のしれぬ不気味な足音といった音響が非常にリアルで、恐怖体験に拍車をかけていた。もう開始早々帰りたい。

「一人称視点×立体視」の相性はバツグンで、臨場感をグっと高めていた。おっさんが私を助けるために縛られている縄を切ってくれるのだが、包丁の刃がこちら側に向いており今にも目に刺さりそうで「刃反対むけろや!」と本能でつっこんでしまった。

なかなか切れない縄や背後から現れる殺人鬼など、ホラー映画ではベタとも言える展開だが、もちろんこのレポートは体験後に書いてあるのだから冷静に分析できるのであって、プレイ中はそんな余裕は一切ない。オッサンがうっかり包丁を落としたり、うしろの殺人鬼に気づかないシーンでは「バカぁ!」と本気で叫びそうになった。

『バイオハザード7 レジデント イービル』

  • 発売元:カプコン
  • フォーマット:PlayStation®4、PlayStation®VR
  • ジャンル:サバイバルホラー
  • 発売日:2017年1月26日(木)
  • 予定価格:パッケージ版 7,990円+税、ダウンロード版 7,398円+税
  • プレイ人数:未定
  • CERO:審査予定
  • PlayStation®VR対応

名作『Rez』のリメイク ― 『Rez Infinite』

PlayStation Experience 2015: Rez Infinite - Live Debut | PS VR

こちらはPlayStation 2で発売された名作グルーヴシューティング『Rez』を、VR対応タイトルとしてリメイクしたもの。顔を動かすことで照準を動かすことができ、☓ボタンを押しながらターゲットに照準を合わせるとロックオン、ボタンを離すと攻撃ができる。

Rez Infinite

BGMはテクノのようなアップテンポの音楽が流れており、敵を倒すと自分でビートが刻める。敵を連続で倒し続けていくとノリノリな音楽が流れ続けるといった感じだ。

実力不足によりボスが真後ろにいってしまったり背景が高速で動くので、筆者は酔いを感じてしまい、充分に楽しむことができなかった。もしかしたら酔いやすい人は苦手なタイトルかもしれない。そうでない人は音と光のグルーヴ感で、敵をバシバシ撃墜しながら自分の音楽を奏でてみよう。

『Rez Infinite』

  • 発売元:Enhance Games
  • フォーマット:PlayStation®4
  • ジャンル:共感覚シューティング
  • 発売日:2016年10月13日(木)予定
  • 価格:未定
  • プレイ人数:未定
  • CERO:審査予定
  • PlayStation®VR専用

ベヒーモスを倒せ! ― 『FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE』

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE
9月30日(金)発売予定のファイナルファンタジーの最新作『FINAL FANTASY XV』のVR版もプレイすることができた。このVR版は本編の発売後にDLCとして実装されるとのこと。

試遊したVR版では『FINAL FANTASY XV』の登場人物“プロンプト”となり、仲間のノクティス、イグニス、グラディオラスとともに巨大モンスター“ベヒーモス”を倒すといった内容。PlayStaton Moveコントローラーでプロンプトの銃を操作し、移動はマークが表示された場所にワープで移動できるという方式。

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Final Fantasy XV - E3 2016 Trailer | PS4, PS VR


『FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE』の映像は2:05あたりから

弾を当てる部位ごとにダメージが異なり、やはりヘッドショットだと入るダメージが高く設定されていた。効率よくダメージを当てようと正面から弾をガンガン当てていくが、正面にいるとベヒーモスが突進攻撃を繰り出してくる。この見上げるほどの巨体から繰り出される突進攻撃を真正面でうけるのはかなりスリル満点。

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE

ある一定のダメージを与えるとチャンスタイムが発生し、ベヒーモスがのびて攻撃を叩き込む時間が生じる。

ベヒーモスさん

ちょっと生生しいベヒーモスさん

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE

必死

プロンプトの使う銃がリボルバータイプということで、チャンスタイムに入ると「オレは早いぞ」とばかりに両手を使い必死にエセファニング撃ちを繰り出す筆者。

見事ベヒーモスを討伐したあとは、シドニーとドライブデートが楽しめるという嬉しいご褒美が用意されていた。

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE

周囲の目とモニターに自分が見ている場所が写っていることを忘れ、シドニーを舐め回すように観察する筆者

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE

じっとり見つめる筆者

FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE

親には見せられない

『バットマン:アーカム VR』

バットマン:アーカム VR

お次は筆者も大好き、『バットマン:アーカム』シリーズでお馴染みのRocksteady Studiosが開発を手掛ける『バットマン:アーカム VR』。富豪ブルース・ウェインの豪邸からバットケイブに移動、バットマンに変身する「変身パート(仮)」と、ナイトウィングの殺害現場をスキャナーを用いた「現場検証パート(仮)」を試遊。

Batman: Arkham VR - E3 2016 Reveal Trailer | PS VR

最初のパートでは、執事アルフレッドからピアノの鍵を渡され、開けて弾くと地面がエレベーターとなり地下に移動。その最中に指紋認証でスーツを装着しグローブをはめ、グラップリングガン、バットラング、スキャナーを腰に装備。最後にマスクを手に取り、バットケイブに到着するという「究極のバットマン変身体験」を味わえる。PlayStaton Moveコントローラーを2本使用し、常にバットマンの手のひらが画面内に見えている状態でプレイできる。

興奮した筆者はアルフレッドの顔を撫でてみたり、つかめるオブジェクトを放り投げたり、腰に装備したグラップリングガンを西部のガンマンのように取り出したりしてしばらく遊んでいた。

次の現場検証パートでは、腰に装備したスキャナーを用いて、殺害現場で起こったことを逆再生し、証拠を1つずつ集めていく『バットマン:アーカム』シリーズお馴染みの探偵パートとなっている。現場検証が終わると上空にバットウィングが到着し、グラップリングガンでバットウィングに移動となったが、残念ながらここで現場検証パートは終わってしまった。

短い体験プレイではあったものの、バットマンになりきることのできる『バットマン:アーカム VR』は、バットマン好きにとってはマストハブなVRゲームになることは間違いないだろう。

『バットマン:アーカム VR』

  • 発売元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
  • フォーマット:PlayStation®4
  • ジャンル:未定
  • 発売日:2016年10月予定
  • 価格:未定
  • プレイ人数:未定
  • CERO:審査予定
  • PlayStation®VR専用

シネマティックモード

PlayStation VRにはシネマティックモードという機能が搭載されている。これはVR空間内で擬似的にモニターを映し出し、PlayStation 4内の動画や、VR未対応ゲームタイトルをそのモニターに流せるというちょっとした映画館のシュミレーション。

シネマティックモードでプレイしたタイトルの『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、このシネマティックモードで遊ぶと普通の画面とは違う楽しみ方ができた。冒頭のカミナリが鳴り響き、ボートで敵から逃げるシーンでは落雷が起こるたびに、4DX映画のような臨場感が味わえた。VR非対応のゲームでも、PlayStation VRを使ってプレイする価値は高いと感じた。

PSVR

『サマーレッスン』でパンチラを狙う筆者。下からの覗きこむと暗転する仕組みだった。

別の楽しみ方を発見した筆者

別の楽しみ方を発見した筆者。ウケ狙いではなく本気で周囲の目を忘れていた

手を伸ばせば触れることができてしまうかもと思わせるほどリアル

手を伸ばせば触れることができてしまうかもと思わせるほどリアル

初音ミクさん

『初音ミク VRフューチャーライブ』

身を乗り出し、初音ミクに触れようとする筆者

念のために身を乗り出し、初音ミクに触れようとする筆者

いかがだったでしょうか。上記以外にも試遊したタイトルや映像作品はどれも目を見張るものがあり、濃厚なVR体験となったものの、その素晴らしい体験を共有できないのはVRの辛いところ。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は各地で体験会を開催する予定なので、興味はあるもののまだ購入を決めかねている方は、ぜひ一度自分自身で体験してほしいと思います。

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コメント一覧 (4件)

  • 体験会でKITCHENをやった。臨場感はすごかったし冷や汗かいたし絶対買おうと思ったけど、なんか物足りないなと思った。それが何なのか考えて気付いた。

    振動機能がないんだよ。

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