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映画「ハードコア」先行試聴! FPSを映画にしてしまったFPSゲーマー必見映画

映画ハードコア
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※ 少しだけ映画のネタバレ要素が含まれます。

近年のFPSゲームはストーリーモードであるキャンペーンに力を注ぎ、「まるで映画のようだ」との言葉も聞かれますが、逆にFPSゲームをそのままをFPS視点で映画にするという映画『ハードコア』を、日本公開日の4/1をより前に先行試聴させていただいたので、率直なレビューをお届けします。

映画『ハードコア』オープニング

『ハードコア』(原題:HARDCORE HENRY/アメリカ・ロシア共同製作)は2016年に全米・全露公開されたSFアクション映画で、2015年トロント国際映画祭ミッドナイトマッドネスでは観客賞を受賞している意欲作。

ハードコア

オープニングのイメージ映像から顔面を殴ったり、腹に銃口を突きつけて発砲したり、喉にナイフを突き刺したりと“痛い”描写のオンパレードでまさにハードコア。暴力描写が苦手な人はここで開幕デスもといダウンしてしまうかもしれず「軟弱なやつはお断りだぜ!」という制作陣のメッセージがビシビシと伝わってきます。

映画『ハードコア』あらすじ

いよいよ本編が始まり主人公の「ヘンリー」がベッドで目が覚ますと、初っ端から自身の状況が分からないシーン。記憶を失っているわ、美人な嫁さんが付きっきりでサイボーグ化手術してくれるわという急展開をみせてくれます。

記憶を失う前に手足や顎を失うなどの大怪我をしていたヘンリーが、サイボーグ化の一環で声をインストールしようとすると、突如謎の組織に襲撃を受けてしまいます。愛する妻と命からがら脱出するも、すぐに追手に妻が捕まってしまう羽目に。一人逃げ延びたヘンリーは、サイボーグの身体能力と判断力、そして脅威のチート級エイム力を武器に謎の組織に挑むという展開がスタートします。

ヘンリーが声をインストールする前に脱出したので、劇中で一度も声を出さないドラクエ的な没個性で記憶喪失系主人公です。このように開始後すぐに、主人公ヘンリー(=視聴者)は一時的に喋ることができないことと、記憶を失っていることが明かされ、視聴者と主人公の体験を一体化させ没入感を高める上手い設定です。観客はスムーズにヘンリーと同じ視点で映画にダイブすることができます。

この映画は物語や演出を観るために「客観的に観る」のではなく、「自身が主人公になるきるための映画」だということを改めて感じさせてくれます。

映画ハードコア

映画『ハードコア』を楽しむためには、やっぱり気になるアレコレを無視して余計な雑念を捨て、ただひたすら映像と音に集中することなのは間違いありません。

FPSファンなら納得

映画ハードコア

ヘッドショット!

前述のように、『ハードコア』はオープニングムービー以外は最初から最後まで完全にFPS視点で展開されます。銃を構えていない時はヘンリーの手足も映りません。最初の脱出シーンでは銃を持っていないからとにかく逃げるという、FPSゲーム序盤に起こる“あるある”なシーンを体験できます。そのほかにも、「あれ?このシーンは...」とFPSゲームたちのオマージュらしきシーンも確認でき、これだけでも個人的にはにやけてしましました。

追手と戦いつつアジトに乗り込むまでヘンリーはとてつもない数の敵をバッタバッタとなぎ倒しますが、FPSのキャンペーンのように敗北してしまうこともあり、それも感慨深いと感じてしまいます。あまりに「FPSゲームらしさ」を遵守しているので、FPSゲーマーはふと残弾数を確認してしまったり、HUDをオンにする設定を探したり、この飛び降り方はゲームならダメージ受けて少ししたら回復する場面だななどなど、映画を観ているにも関わらずFPSゲームをしている感覚に陥ることもあるでしょう。

ハードコア
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映画ハードコア

余談ながら主人公ヘンリーはオートエイムを利用。ソフトウェアとハードウェア(サイボーグ)チートの多重チーターなので通報必須です。

観客に迫る最大の敵?

ヘンリーのラスボスまでの道のりは敵からの襲撃がノンストップで続きますが、一方で我々観客にも手強い強敵が映画本編を通して襲い掛かってきます。 それはFPS酔いです。とにかくカメラが揺れます。 臨場感を増すためか、ただでさえ激しいアクションを一人称視点でブレブレで観ることになるので、画面がずっと小刻みに揺れ続け気がつくとFPS酔いをしています。ゴア描写もあるため人によっては二重で苦しめられるかもしれません。 興味があってもFPS酔いが不安な方は、酔い止めを飲んでおくと良いかもしれません。

ハードコア

映画館で観るべき

FPS酔いを語りましたが、それでも映画館で観ることをオススメします。この映画の本当の主役は「ヘンリー」ではなく「FPS視点」です。その醍醐味を味わうにはやはり映画館で観るべきでしょう。 最後まで観続けると、Queenの名曲「Don't Stop Me Now」に合わせヘンリーが大量のキルストリークを重ねるシーンには、某イギリス特殊スパイ映画の教会のシーンに通じるカタルシスがあります

アメリカでは1年前に公開され、映画なのにゲームレビューサイトがレビューをし、FPSファンだけでなく、映画ファンにも新たな表現として記録を残した映画『ハードコア』。

老若男女すべての人が楽しめるか?と言われれば答えはNO。映画『ハードコア』は万人が楽しめるハリウッド的な上質映画でもありません。ただしあなたがハードコアな人間か、もしくはFPSゲーマーで過去に幾つかのゲームのキャンペーンをやっているならば、観ても絶対に損はない意欲的な映画です。

日本では4月の1日エイプリルフールに冗談ではなく本当に公開されます。読者の皆さん、戦ってみる?

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4/1(土)公開『ハードコア』予告ショートver.

映画『ハードコア』

  • タイトル:『ハードコア』
  • 公開表記:4月1日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
  • 配給:クロックワークス
  • 提供:クロックワークス/パルコ

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