ゲーミングマウス市場は、まさに戦国時代。毎月のように登場する新製品の中から、自分に合った一台を見つけ出すのは簡単ではない。特に「コストパフォーマンス」の領域は激戦区で、安くて高性能なデバイスを探すのは至難の業だ。
そんな中、HyperXが放つ挑戦的な一台が、今回レビューする「HyperX Pulsefire Haste 2 ゲーミングマウス」シリーズだ。これは単なる低価格モデルではない。ハイエンド製品に匹敵するスペックを、驚異的な価格で実現した意欲作である。
本記事では、特にコストパフォーマンスに優れた有線モデルに焦点を当て、このマウスがなぜ「神コスパ」と呼ばれるのかを徹底レビューしていく。初めての一台にも、ベテランの乗り換えにも最適な理由が、きっと見つかるはずだ。
ちなみに、Pulsefire Haste 2のワイヤレスモデルはプライムデーで最大19%OFFの割引対象となっている。もちろん、最大18%ももらえるポイントアップキャンペーンへの登録は忘れないように!
HyperX:ただの周辺機器メーカーじゃない、信頼の証

レビューに入る前に、少しだけ「HyperX」というブランドについて触れておきたい。PCゲーマーなら、彼らのヘッドセット、特に「Cloud」シリーズを一度は目にしたことがあるだろう。HyperXはヘッドセットで名を馳せたブランドだが、そのルーツはPC自作好きなら誰もが知る大手メモリメーカー「Kingston」の高性能製品部門として2002年に始まっている。
つまり、単なるデバイスメーカーではなく、PCの心臓部とも言えるパーツで長年培ってきた技術力と信頼性がバックボーンにあるのだ。そのノウハウを活かしてeスポーツのプロシーンでも絶大な支持を獲得。現在はHPの傘下に入り、その技術力をマウスやキーボードにも惜しみなく注ぎ込んでいる。
今回レビューする製品も、そんなHyperXの「信頼性」と「ゲーマーへの深い理解」が詰まった逸品だ。
Pulsefire Haste 2 有線モデル レビュー
- どんな製品?:有線モデルでは、53gの穴なし軽量ボディに8000Hzセンサーを搭載。プロ級の性能を1万円以下で実現
- 向いてる人: 最高のコストパフォーマンスを求める人 / 8000Hzのバッテリー消費を気にせず使いたい人
- 向いていない人:どうしても無線接続でなければならない人
- カラー:ブラック / ホワイト
- 良い点:プログレードの性能を1万円以下で入手できる「神コスパ」
- いまいちな点:LEDアニメーションが少ない(実用上の弱点はほぼ無し)
- 発売日:2023/04/27
- Amazon価格(税込):※価格は執筆時
- セット割引:HyperX製品2点購入で合計金額から5%オフ(プライムデー期間中)
- 公式サイト:HyperX
Pulsefire Haste 2 レビュー結論:有線界の「コストパフォーマンスの王者」

- 穴なしで53gの超軽量ボディ
- 実質ワイヤレスなHyperFlex 2ケーブル
- プロ級の8000Hz対応センサー
- 1億クリックの高耐久HyperXスイッチ
- 豪華な付属品 (グリップテープ/予備ソール)
- 1万円以下ながら安心の2年保証
- 多機能な専用ソフト「NGENUITY」
- RGBライティングは控えめ
結論から述べると、現行市場における「コストパフォーマンスの王者」。これは単に「価格の割に良い」のではない。「絶対的な性能を持つマウスが、信じられない価格で手に入る」のだ。
前モデルの成功を受け継ぎ、正統進化した「Pulsefire Haste 2」。穴あき構造に頼らず実現した53gの超軽量ボディに8000Hz対応の最新センサーを搭載し、コンマ1秒を争う競技シーンのプレイヤーにとって、まさに「選んで間違いない」一台だ。
初めてゲーミングマウスを手にするエントリーユーザーから、無線のバッテリー問題に悩み有線回帰を考えているベテランまで、幅広い層におすすめできる逸品だ。


Pulsefire Haste 2 ギャラリー










Pulsefire Haste 2 の“神コスパ”を支える7つのポイント
1. 穴なしで前作超え。53gのソリッド軽量設計

Pulsefire Haste 2最大の魅力は、なんといってもその重量だ。穴あきだった前作(59g)を超える53gという驚異的な軽さを、穴のないソリッドなシェルで実現している。これにより、ホコリの侵入や剛性への不安といった穴あきマウスの弱点を完全に克服した。
手に持った瞬間に「軽っ!」と声が出てしまうほどの軽量化は、まさに技術の勝利。素早いフリックエイムが求められるFPS/TPSにおいて、この軽さは絶大なアドバンテージになる。
2. 有線を感じさせない、超柔軟「HyperFlex 2」ケーブル
「でも、有線でしょ?」その懸念はもっともだが、Haste 2を手にすれば覆されるだろう。秘密は、驚くほどしなやかな「HyperFlex 2ケーブル」にある。
このパラコード素材のケーブルは、まるで存在しないかのように柔らかく、マウス操作を一切妨げない。マウスバンジーと組み合わせれば、ワイヤレスマウス同然のストレスフリーな操作感を実現できる。
充電切れの心配がなく、ワイヤレスに匹敵する自由な操作感。これこそがHaste 2が提供する、新しい有線の形だ。

3. 標準の8倍滑らか!8000Hzの超高速応答

心臓部のセンサーには、最大26,000DPIを誇る「HyperX 26Kセンサー」を搭載。これだけでも十分なスペックだが、特筆すべきは最大8000Hzのポーリングレートに対応している点だ。
これは1秒間に8000回PCと通信することを意味し、一般的な1000Hzのマウスの8倍もの情報を送信する。これにより、カーソルの動きは極限まで滑らかになり、理論上の入力遅延も極小化される。
さらに有線であるため、高ポーリングレートの弱点であるバッテリー持続時間にも悩まされない。充電ケーブルの抜き差しから解放されたいゲーマーには最高の選択と言える。
4. 1億クリックの高耐久。信頼のHyperXスイッチ
ゲーミングマウスの寿命を左右するのがスイッチの耐久性だ。Pulsefire Haste 2には、最大1億回のクリックに耐える高耐久な「HyperXスイッチ」が採用されている。
仮に1日5時間、1秒間に2回クリックする計算でも、使い潰すのに27年以上かかる計算になる。
心地よいクリック感と高い応答性を備えつつ、長期間安心して使い込める。この耐久性の高さも、HyperXブランドの信頼性を象徴している。

5. 追加投資不要。グリップテープと予備ソールを同梱

コスパ重視モデルでも付属品に手を抜かないのがHyperX。通常は別売りのグリップテープと交換用マウスソールが、なんと最初から同梱されている。これはゲーマーにとって非常に嬉しいポイントだ。
高品質なグリップテープを貼れば、乾燥した手でも汗をかいた手でも、マウスをガッチリとホールドできる。また、マウスの滑りを左右するソールも、摩耗したときのために予備が用意されている。
追加投資なしで、最高のパフォーマンスとメンテナンス性を手に入れられるのは大きなメリットだ。
6. コスパだけじゃない。信頼の2年間メーカー保証
この"オーバースペック"とも言える性能と付属品を備えながら、価格は1万円以下。さらにHyperXは2年間の長期メーカー保証を提供。これは製品の品質と耐久性に対する自信の表れだ。
「安かろう悪かろう」では決してない。万が一の時も安心できるこの保証体制が、「これを選べば間違いない」という最後の決め手になるだろう。

7. ボタンからセンサーまで。専用ソフト「NGENUITY」でカスタマイズ



本機のポテンシャルを100%引き出すには、統合ソフトウェア「HyperX NGENUITY」の活用が不可欠だ。直感的なインターフェースで、様々なカスタマイズを施せる。
- ライティング設定:マウスホイールのRGBライティングを、約1,680万色の中から好きな色やエフェクトに設定可能。
- ボタン割り当て:6つのプログラム可能なボタンに、キー入力やメディアコントロール、複雑なマクロを割り当てられる。
- センサー設定:DPI(マウス感度)を最大26,000まで細かく調整し、複数の設定をボタン一つで切り替えられる。
- パフォーマンス調整:ポーリングレート(最大8000Hz)やリフトオフディスタンス(1mm, 2mm)といった、プロレベルの微調整も直感的に行える。
カスタマイズした設定は、マウス本体のオンボードメモリに保存可能。これにより、一度設定すれば、別のPCに接続しても自分だけのカスタム設定が即座に適用される。
唯一の気になる点?:ストイックさの表れ

あえて気になる点を挙げるとすれば、RGBライティングがマウスホイール部分のみと控えめなこと。しかし、これは欠点というよりも、光らせることよりパフォーマンスに全振りした、ストイックな設計思想の表れと捉えるべきだろう。デスクを派手に光らせたいユーザーには物足りないかもしれないが、実用面での弱点はほぼ見当たらない。
レビューでこのマウスホイールの部分が壊れやいとの情報もあったが、2年保証があるので万一の際も安心だ。
【プライムデー情報】主役はワイヤレス!セット購入で有線モデルもお得に!

来るAmazonプライムデー(7月8日〜14日開催)では、兄弟機である「Pulsefire Haste 2 Wireless」が、プライムデー特別価格で登場する。今回はカラーによって割引率が異なり、特にブラックが狙い目になっている。
ワイヤレスモデルは、本機とほぼ同等の性能をケーブルレスで実現した一機だ。最大ポーリングレート1000Hzに対応し、重量はわずか61gに抑えつつ、最大100時間のロングバッテリーを搭載。2.4GHzとBluetoothの両接続も可能な、利便性の高いモデルとなっている。

見逃せないのが同時開催の「まとめ買いキャンペーン」だ。HyperX製品を2点購入すると、セール価格適用後の合計金額から更に5%オフが適用される。単体ではセール対象外の有線モデルも、他のHyperX製品と一緒に買うことで、実質的に割引価格で購入できる。
今回のセールは、まさにその「安さ」が、Haste 2のプロ級性能を「神コスパ」へと昇華させる絶好の機会だ。
- パフォーマンスを最優先し、1gでも軽く最高の応答速度を求めるなら有線モデル(8,490円)。セット購入で更にお得に!
- ケーブルからの完全な解放と利便性を求めるなら、セールでお得なワイヤレスモデル(ブラック特別価格 10,138円)。カラーによって割引率が異なるため、詳細はリンク先で要チェック!
どちらを選ぶかは、あなたのプレイスタイル次第。この機会に、自分にとってのベストな"Haste 2"を選んでみてはいかがだろうか。

注: 上記は2025年7月のAmazonプライムデーの情報です!今後も大型セールで対象になる可能性が高いため、定期的にチェックすることをおすすめします!




Pulsefire Haste 2 有線モデル レビューまとめ

今回レビューしてきた「HyperX Pulsefire Haste 2 有線モデル」は、単なる低価格なゲーミングマウスではない。53gという圧倒的な軽さ、プログレードの8000Hzセンサー、超柔軟なケーブル、そして豪華な付属品と長期保証。そのすべてが、ゲーマーが本当に求めるものを的確に捉え、驚くべき価格で実現されている。
パフォーマンスに妥協したくない、しかし予算は限られている。そんなゲーマーが求める答えを、HyperXは提示してくれた。有線マウス選びに迷ったら、まずこの一台を基準に考えてみてほしい。これだけの性能と品質をこの価格で提供するマウスは、そう多くはない。
最初の選択肢として、そして多くのゲーマーにとっての「有線の最適解」として、自信を持っておすすめできる一台だ。
Pulsefire Haste 2 有線モデル 製品仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
形状 | 左右対称 |
センサー | HyperX 26Kセンサー |
解像度 | 最大 26,000 DPI |
ポーリングレート | 最大 8000Hz |
最大速度 (IPS) | 650 IPS |
最大加速 | 50G |
リフトオフディスタンス (LoD) | 1mm, 2mm |
重量 | 53g(ケーブル除く) |
ボタン数 | 6個 |
メインスイッチ | HyperX スイッチ(機械式) |
スイッチ耐久性 | 1億回クリック |
ケーブル | HyperFlex 2 USBケーブル |
接続方式 | 有線USB |
同梱品 | 本体、グリップテープ、予備ソール、クイックスタートガイド |
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