ゲーマー向けライフスタイルブランドRazerは7月11日、同社の象徴的なゲーミングマウスの系譜を受け継ぐ最新モデル「Razer DeathAdder V4 Pro」を正式に発表、本日より予約受付を開始した。発売は2025年7月25日(金)を予定しており、想定価格は28,980円(税込)。カラーはブラックとホワイトの2色で展開される。
人気の「DeathAdder V3 Pro」形状を継承して56gに軽量化、次世代無線は有線・無線8000Hzに対応した。さらにeスポーツマウスで史上初となる、主要パーツの完全オプティカル化も実現。業界の常識を塗り替えるスペックで登場した。
開発には『Counter-Strike』のレジェンド、NiKo選手が深く関与。これは単なる新製品ではない。eスポーツの最前線で勝利するためだけに生まれた、”本物”のギアである。
究極のエルゴマウス「Razer DeathAdder V4 Pro」

- 概要:プロプレイヤーと共同開発された、Razerの次世代エルゴノミクスマウス
- 特徴:超軽量56g / 無線・有線8000Hz対応 / 完全光学式のスイッチ・ホイール・センサー / 最大150時間のバッテリー
- 価格:28,980円(税込)
- 発売日:2025年7月25日(金)
- 公式ページ:Razer
1. 伝説は進化する:伝統のエルゴ形状を56gまで軽量化



DeathAdderがなぜここまで愛されてきたのか。その答えは、誰の手に馴染み、勝利へと導いてきた”形状”にある。「DeathAdder V4 Pro」は、この黄金比ともいえる右利き用エルゴノミクス形状を完全に継承。パームグリップ、クローグリップのどちらのスタイルでも、まるで体の一部になったかのようなフィット感を提供してくれるだろう。
驚くべきは、この形状を維持したまま、ブラックモデルで56g、ホワイトモデルで57gというフルサイズマウスとは思えない軽さを実現したことだ。発表会では、競合の主力製品(60g)より7%軽いとアピールされており、その軽さは圧倒的だ。
この軽量化は、単に肉抜きしただけではない。内部スケルトン構造を改良し、最も弱かったサイドウォールの強度を72%も向上。さらに90%リサイクル可能なバイオベース素材といったサステナブルな素材を採用することで、環境に配慮しつつ、軽量化と高剛性という、相反する2つの要素を両立させている。まさに、伝統と革新の融合だ。
2. 全てが光になる:史上初の"トリプルオプティカル"
「DeathAdder V4 Pro」における最大の技術革新。それは、eスポーツマウスとして史上初めて、スイッチ、スクロールホイール、センサーの3つ全てにオプティカル(光学式)技術を搭載したことだろう。これにより、「精度・速度・耐久性」のすべてが新たな次元へと到達した。



- 第4世代 Razer™ オプティカルマウススイッチ:3年の歳月をかけて開発された新世代スイッチ。「寿命、軽さ、クリック感」を追求し、1億回という驚異的な耐久性と、より軽く鮮明なクリック感を実現。機械式スイッチの宿命であるチャタリング(意図しない二重入力)やデバウンス遅延とも無縁だ。
- Razer™ オプティカルスクロールホイール:Razer初の光学式ホイール。従来の機械式で発生しがちだった回転方向の誤認識や入力抜けを完全に排除し、武器の切り替えやジャンプといった操作を、かつてない精度で実行できる。
- 第2世代 Razer™ Focus Pro オプティカルセンサー:最大解像度45,000DPIを誇る、Razer史上最も精密なセンサー。発表会では、競合の主力センサーと比較してトラッキングエラーが半分に抑えられていると説明されており、ピクセル単位のズレさえ許さない、圧倒的なトラッキング精度を誇る。
3. 無線は新たな次元へ:HyperSpeed Gen-2と150時間のスタミナ



ワイヤレス性能も、まさに”次世代”と呼ぶにふさわしい進化を遂げた。「HyperSpeed Wireless Gen-2」は、マウスとPC間の通信プロセスを根本から見直し、データ往復時間を半減。結果として、平均遅延はわずか0.291ミリ秒を記録し、第1世代よりも63%以上の電力効率と37%のレイテンシー低減を実現している。
最大のトピックは、無線・有線どちらの接続でも「真の8000Hzポーリングレート」を実現したことだろう。高ポーリングレートによる滑らかで正確なカーソル追従性は、一瞬の判断が勝敗を分けるFPSにおいて、計り知れないアドバンテージとなる。これまで一部の有線マウスや、追加ドングルが必要だった領域だったが、ついに購入した瞬間から体験できる意味は大きい。
これだけのパフォーマンス向上を果たしながら、アクティブ時の消費電力を半分以下に抑え、最大150時間(1000Hz時)という驚異的なバッテリー寿命を達成。これは競合の主力製品(95時間)を上回る数値で、充電の頻度を大きく減らせるだろう。もちろん、8000Hzでのガチ設定でも最大22時間持続するスタミナを確保している。

安定した接続を支える球状の新ドングルも秀逸だ。安定性を高めるための重量と、受信クオリティを向上させるアンテナ設計に加え、LEDインジケーターで接続状況、バッテリー残量、現在のポーリングレートを視覚的に確認できる。
4. プロトタイプでプロゲーマーが優勝:NiKo選手が証明



本作の信頼性を高めているのが、開発に深く関わった『カウンターストライク(Counter-Strike)』のレジェンドプレイヤー、NiKo選手の存在だ。"Erlkönig(エルルケーニッヒ)"と呼ばれるRazerの極秘プロトタイプは、開発段階から彼の手に渡り、過酷な世界の舞台で実戦テストされた。
実際にNiKo選手は、このプロトタイプを使用して「PGL Bucharest 2025」でチームを優勝に導いており、彼のフィードバックが製品の最終形状に大きく反映されている。
NiKo選手は「この新しいワイヤレス技術は電光石火の速さで、ラグもなく、ただ純粋に速い」とコメント。彼のプロレベルの知見は、形状はもちろん、新開発のオプティカル式スクロールホイールの精度や、実用的なドングルのデザインにまで及んでいる。「DeathAdder V4 Pro」は、プロのために作られただけでなく、本当にプロと共に作られたと言える。
伝統の形状に最先端の技術を詰め込み、トッププロと共に磨き上げた「DeathAdder V4 Pro」。これは、すべてのFPSゲーマーにとって、新たな”メインウェポン”の最有力候補となるに違いない。長年のDeathAdderファンはもちろん、最高のパフォーマンスを求めるすべてのプレイヤーに、ぜひ一度手に取ってみてほしい逸品だ。
Razer DeathAdder V4 Pro 技術仕様
技術仕様 | スペック |
---|---|
フォームファクター | 人間工学に基づいた右利き用 |
コネクティビティ | HyperSpeed Wireless Gen-2、有線 |
バッテリー寿命 | 最大150時間 (1000Hz) / 最大22時間 (8000Hz) |
RGB照明 | なし |
ポーリングレート | 最大8000Hz (有線・ワイヤレス) |
センサー | Focus Pro 45K Optical Sensor Gen-2 |
最大感度 (DPI) | 45,000 DPI |
最大速度 (IPS) | 900 IPS |
最大加速度 (G) | 85 G |
プログラマブルコントロール | 8 |
スイッチタイプ | オプティカルマウススイッチ Gen-4 |
スイッチ寿命 | 1億回 |
オンボード・メモリ・プロファイル | 1 |
マウス フィート | 100% PTFE |
ケーブル | USBタイプA-タイプCケーブル |
チルトスクロールホイ ール | なし |
重量 | 56g (ブラック) / 57g (ホワイト) ※ケーブル・ドングル除く |
サイズ (長さx幅x高さ) | 128.0 mm x 68.0 mm x 44.0 mm |
ドック互換性 | 非対応 |
その他 | オプティカル式スクロールホイール、高度なソフトウェア機能(非対称カットオフ、スマートポーリングレートスイッチャー、ダイナミック感度、マウス回転、感度マッチャー、スマートトラッキング、モーションシンク) |
同梱物 | DeathAdder V4 Pro、HyperSpeed Wireless Gen-2ドングル、USB Type A - USB Type C充電ケーブル、マウスグリップテープ |
想定価格 | ¥28,980円(税込) |
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Source : Razer Inc. / DeathAdder V4 Pro日本語ガイド
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