多くのゲーミングキーボードが採用するプラスチックボディ。その軽い打鍵音や、激しい操作での「たわみ」に、物足りなさを感じたことはないだろうか。勝利のためのツールであることはもちろん、毎日触れるデバイスだからこそ「所有する喜び」や「触れる満足感」も重要だ。
今回レビューする「HyperX Alloy Origins Core」は、そんなこだわりを持つゲーマーへの、HyperXからの一つの答えだ。これは単に勝つための道具ではない。1万円台という価格で「本物の金属」の質感をその手に届け、ゲーム体験そのものを豊かにしてくれるキーボードである。
本記事では、このキーボードがなぜ「プラスチックからの卒業」に最適で、多くのユーザーにとって「長く愛せる相棒」となり得るのか、その理由を徹底的に解き明かしていく。
今回レビューするHyperX Alloy Origins Coreは、プライムデーで15%OFFの割引対象となっている。もちろん、最大18%ももらえるポイントアップキャンペーンへの登録は忘れないように!
HyperX:ただの周辺機器メーカーじゃない、信頼の証

レビューに入る前に、少しだけ「HyperX」というブランドについて触れておきたい。PCゲーマーなら、彼らのヘッドセット、特に「Cloud」シリーズを一度は目にしたことがあるだろう。HyperXはヘッドセットで名を馳せたブランドだが、そのルーツはPC自作好きなら誰もが知る大手メモリメーカー「Kingston」の高性能製品部門として2002年に始まっている。
つまり、彼らは単なるデバイスメーカーではなく、PCの心臓部とも言えるパーツで長年培ってきた技術力と信頼性がバックボーンにあるのだ。そのノウハウを活かしてeスポーツのプロシーンでも絶大な支持を獲得。現在はHPの傘下に入り、その技術力をマウスやキーボードにも惜しみなく注ぎ込んでいる。
今回レビューする製品も、そんなHyperXの「信頼性」と「ゲーマーへの深い理解」が詰まった逸品だ。
Alloy Origins Core レビュー
- どんな製品?:1万円台で買える、航空機グレードのフルアルミ・TKLキーボード
- 向いてる人: 脱プラスチックしたい人 / 良い物を長く使いたい人 / 打鍵感と質感にこだわる人
- 向いていない人:とにかく軽さを求める人 / 静音性を最優先する人
- 良い点:1万円台とは思えない金属ボディの質感 / 信頼性の高いゲーミング性能 / 安心の2年保証
- いまいちな点:キーキャップがABS樹脂製(PBTに比べると経年でテカリやすい)
- 発売日:2019/12/9
- Amazon価格(税込):10,180円 ※価格は執筆時
- セット割引:HyperX製品2点購入で合計金額から5%オフ(プライムデー期間中)
- 公式サイト:HyperX
Alloy Origins Core レビュー結論:価格以上の「所有する満足感」

- 航空機グレードのフルアルミボディ
- FPSに最適なTKL配列
- 8000万回耐久の自社開発メカニカルスイッチ
- 充実したゲーミング性能
- 断線時も安心な着脱式USB-Cケーブル
- 3段階で調節可能なキーボード傾斜
- 1万円台で安心の2年保証
- 多機能な専用ソフト「NGENUITY」
- キーキャップは一般的なABS樹脂製(カスタマイズの余地アリ)
結論から述べると、これは「1万円台という価格への、嬉しい裏切り」だ。この価格で得られるフルメタルボディの剛性感、安定した打鍵感、そして所有欲を満たす本物の質感は、通常2万円以上のハイエンドモデルでしか味わえない。
価格以上の価値と満足感を得られる、非常にクレバーな投資と言えるだろう。

Alloy Origins Core ギャラリー








Alloy Origins Core が“本物”の体験をもたらす8つの理由
1. 剛性と安定感を生む、フルアルミボディ

このキーボード最大の特徴は、手に取った瞬間にわかるその重厚感だ。フレーム全体が航空機にも使われるレベルのアルミニウム合金で作られており、まさに金属の塊。この心地よい重みが、激しいキー操作でも本体をデスクにしっかりと固定し、微動だにしない安定感を生み出す。
プラスチック製キーボードにありがちな「たわみ」や「きしみ」とは無縁の世界が、ここにある。ひんやりとした金属の質感が、「良いモノを使っている」という所有欲を満たしてくれるだろう。
2. FPSに最適な、省スペースのTKLデザイン
マウスを大きく振るFPSプレイヤーにとって、デスクのスペースは重要だ。Alloy Origins Coreは、数字入力用のテンキーを省略したテンキーレス(TKL)デザインを採用。
これにより、マウスの可動域を最大限に確保し、より自由なエイムを可能にする。コンパクトなサイズは、デスク上をすっきりと見せる効果もあり、洗練されたゲーム環境を構築できる。

3. 8000万回の打鍵に耐える、高耐久HyperXスイッチ

心臓部には、8000万回の打鍵に耐える高耐久な自社開発スイッチ「HyperXメカニカルスイッチ(赤軸)」を搭載している。
この赤軸(リニア)は、キーを押し始めてから底に到達するまで、全く引っかかりのないスムーズな打鍵感が最大の特徴だ。
キーの高速な連続入力が求められる場面で真価を発揮し、思考と操作が一致するような直感的で純粋なゲームプレイをサポートしてくれるだろう。
4. 確実な入力を実現するゲーミング性能
ゲームモード、100%アンチゴースト、Nキーロールオーバー。現代のゲーミングキーボードでは「当たり前」の機能だが、重要なのはそれらが確実に、そして完璧に動作することだ。
本機は、複雑な同時押しでも全キーの入力を正確に認識し、ゲームモードではWindowsキーを無効化することで、プレイヤーの意図しない操作を徹底的に排除する。
この揺るぎない基本性能が、堅牢なアルミボディの上で機能することで、プレイヤーはデバイスへの不安から解放され、ただゲームに集中できる。

5. 断線時も安心な着脱式USB-Cケーブル

この価格帯では省略されがちな、着脱式のUSB Type-Cケーブルを採用している点も大きな魅力だ。
友人宅やオフラインイベントへの持ち運びが格段に楽になるだけでなく、万が一ケーブルが断線しても市販品に交換可能。
キーボード本体を長く愛用するための、非常に重要な仕様である。
6. 3段階(3°, 7°, 11°)に調節可能な傾斜角度
キーボードの脚は2段階の角度調整が可能。脚を立てない状態を含め、合計3つの傾斜(3°, 7°, 11°)から、最も自然で疲れにくいポジションを選べる。
長時間プレイするゲーマーにとって、この細やかな配慮は非常にありがたいポイントだ。

7. 1万円台で、信頼の2年間メーカー保証

これだけの品質と機能を備えながら、価格は1万円台。さらにHyperXは2年間の長期メーカー保証を提供している。
これは製品の品質と耐久性に対する自信の表れであり、「安かろう悪かろう」ではないことの証明だ。
万が一の時も安心できるこの保証体制が、「これを選べば間違いない」という信頼に繋がる。
8. RGBからマクロまで。専用ソフト「NGENUITY」でカスタマイズ


Alloy Origins Coreのポテンシャルを100%引き出すには、統合ソフトウェア「HyperX NGENUITY」の活用が不可欠だ。直感的なインターフェースで、様々なカスタマイズを施せる。
- ライティング設定:キー毎のRGBカラー(約1,680万色)や、光り方のエフェクト(ウェーブ、点滅など)を自由に設定し、自分だけのイルミネーションをデザインできる。
- キー割り当てとマクロ:特定のキーを無効化したり、別のキーやマクロ(一連のキー操作)を割り当てたりできる。複雑なコマンドをワンボタンで発動可能だ。
- ゲームモードのカスタマイズ:ゲーム中に押し間違えやすいWindowsキーなどを無効化する「ゲームモード」。NGENUITYでは、それに加えて「Alt+Tab」や「Alt+F4」といった特定のキーの組み合わせも無効化リストに登録でき、誤操作を徹底的に排除できる。

これらのカスタム設定は、最大3つまでキーボード本体のオンボードメモリに保存できる。これにより、ソフトウェアを起動せずとも、Fn + F1/F2/F3キーで、いつでもどこでも自分だけの設定を瞬時に呼び出せるのだ。
このキーボードを“完成”させる、最後のピース

このキーボードで唯一好みが分かれる可能性があるとすれば、標準のABS製キーキャップだろう。実用上は全く問題ないが、高品質なPBT製に比べ、長期間の使用で表面にテカリが出やすいのは事実だ。
しかし幸い、本機のスイッチはカスタムキーキャップで最も標準的な「Cherry MX互換」の十字軸を採用。市場に溢れる膨大なデザインのキーキャップから、自分だけのものを選んで“育てる”楽しみが残されているのだ。
もちろん「キャップ交換は面倒!」というユーザー向けに、PBTキーキャップを標準搭載した「Alloy Origins Core PBT」も用意されている。価格は少し上がるが、手間なく最高の状態で使い始めたいなら、こちらも有力な選択肢だ。
【プライムデー情報】“本物”への第一歩を、最もお得に

そして、最大のトピックがこれだ。このAlloy Originsシリーズが、来るAmazonプライムデー(7月8日〜14日開催)にて、お得なセール価格で登場する。今回レビューしたテンキーレスモデルに加え、フルサイズモデルも対象のため、自分の使い方に合った一枚を選ぶ絶好のチャンスだ。

見逃せないのが同時開催の「まとめ買いキャンペーン」だ。HyperX製品を2点購入すると、セール価格適用後の合計金額から更に5%オフが適用される。例えば、このキーボードとマウスを一緒に購入すれば、非常にお得にデバイス環境を一新できる。
「1万円台」というだけでも驚きだが、プライムデーのセール価格は、このキーボードの“本物”の質感を、まさに「神コスパ」で手に入れる最大のチャンスに他ならない。
- マウスの可動域を最優先し、デスクを広く使いたいならコンパクトなテンキーレスモデル「Alloy Origins Core」(特別価格 10,180円)。
- 仕事や普段使いで数字入力も多く、テンキーがあった方が便利ならフルサイズモデル「Alloy Origins」(特別価格 11,880円)。
どちらのモデルも、航空機グレードのフルアルミボディと高耐久なHyperXメカニカルスイッチを搭載した、満足度の高い逸品だ。この機会に、自分の環境に最適な「相棒」を選んでみてはいかがだろうか。

注: 上記は2025年7月のAmazonプライムデーの情報です!今後も大型セールで対象になる可能性が高いため、定期的にチェックすることをおすすめします!


Alloy Origins Core レビューまとめ

HyperX Alloy Origins Coreは、単に「価格が安い」だけのキーボードではない。1万円台という価格を遥かに超えるビルドクオリティと、剛性の高いアルミボディがもたらす安定した打鍵感。これこそが、本機の最大の価値だ。
多くのゲーマーが経験する「プラスチックからの卒業」において、まさに最高のアップグレード候補となるだろう。勝利を目指すツールとしてだけでなく、日々のゲーム体験を豊かにする「所有欲」まで満たしてくれる、非常にコストパフォーマンスの高い一枚と言えるだろう。
Alloy Origins Core 製品仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
レイアウト | テンキーレス (TKL) |
素材 | 航空機グレードのフルアルミボディ |
キースイッチ | HyperXメカニカルスイッチ(赤軸 - リニア / アクア軸 - タクタイル) |
作動点 | 1.8mm |
操作力 | 45g |
総トラベル距離 | 3.8mm |
スイッチ耐久性 | 8,000万回の打鍵 |
アンチゴースト | 100%アンチゴースト |
キーロールオーバー | Nキーモード |
ポーリングレート | 1000Hz |
バックライト | RGB (16,777,216色、キーごとにカスタマイズ可能) |
オンボードメモリ | 3プロファイル |
重量 (ケーブル含む) | 900g |
サイズ (幅x奥行x高さ) | 360.0mm x 132.5mm x 34.5mm |
ケーブル | 着脱式USB-C to A / 1.8m / 編組 |
同梱品 | キーボード本体、着脱式USBケーブル |
保証 | 2年間 |
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