Ubisoftは『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の次回大型アップデート、Y9S4「オペレーション・コリジョンポイント」の全情報を発表した。
この記事では弱体化されるシールドの詳細について解説。また、Sens(センズ)の機能追加やThunderbird(サンダーバード)の仕様変更。Ying(イン)への調整についても紹介する。
『R6S』イヤー9シーズン4のオペレーターバランス調整
防弾シールドの弱体化
新しいBlackbeard(ブラックビアード)は脅威になりそうだが、渦中の盾持ちオペレーターたちとともにシールド自体は弱体化される。Y9S4では全体的に、理不尽な強さを発揮していた部分が取り除かれることになった。変更点は以下。
- シールドバッシュのダメージがゼロに
- ガードブレイクは、効果が蓄積する新仕様に
- シールドを殴られてガードブレイクが発生した際に、その発生回数がカウントされ、殴られる度にブレイク効果が大きくなる
- たとえばガードブレイクが2度、3度と連続して発生すると、見える体の範囲が広く、アニメーション硬直が長くなっていく
- Montagneがル・ロックを展開している場合も同様。ディフューザーの前で仁王立ちし続けるようなMontagneには、シールドを殴り続けることで対抗できる
- ブレイク効果の蓄積は、時間を空けるとリセットされる
- シールドバッシュのあたり判定を短縮
- ナイフの近接攻撃に近づくように調整される
- 防衛側による制圧効果の強化
- 制圧効果(走れなくなる)の発生に必要な弾数を減少。これまでの10発から、5発当てれば発動するようになる
- 効果が最大になる弾数は、40発から20発に減少
- 制圧効果がかかっている状態は最大7秒間継続する
- 近接攻撃の優先度を変更
- シールドを殴られてガードブレイクが発生したとき、「シールドバッシュのキーを入力してブレイクをキャンセルする」など、ガードブレイクを緩和できる小技を削除
大きな問題点だったシールドバッシュは、「ダメージゼロ」と大きく弱体化。バッシュの距離そのものも短縮された。さらにシールドを殴られたときに生じるガードブレイク効果が強くなり、特にMontagneはじっと耐えることが難しくなっている。
Blitzのように正面から迫ってくる盾持ちに対しては、制圧効果もかかりやすく、継続時間が長くなった。仲間とともに拠点へ踏み込もうとしてくる盾持ちを見たら、撃ってタイミングをずらすことが期待できる。
書いてあることは間違いなく弱体化だ。しかし、実戦の現場でまだ使われ続けるかどうかは、現時点で予測が難しい。特にMontagneは、「ル・ロックを展開してもガードブレイク効果を蓄積させることで対処可能」と解説したものの、優れたMontagne使いなら、ガードブレイクの蓄積が短時間でリセットされる仕様を活かした新しい立ち回りで対抗可能に思える。
いずれにせよ、テストサーバーが始まったら5v5の通常ルール環境でシールドオペレーターを試してみよう。
Sensの強化:R.O.U.の新機能
「ポテンシャルはある」と言われながら、他のオペレーターでは代用できないような役割が定まらないSens。Y9S4では、固有ガジェットの「R.O.U.プロジェクター」にオン・オフ切り替え機能が追加される。
今後はSensのプレイヤーが、青緑色のスクリーンの表示と非表示を任意で切り替えられるようになる。
- ガジェット切り替えキーで、スクリーンのオン/オフを切り替えられる。切り替え回数に制限なし
- オフで展開し、後でオンにすることも可能
- オフ中は継続時間にカウントされない。ラウンド中ずっとオフのまま置いておくことも可能
- 2つ以上のROUを同時に展開している場合、オン/オフを切り替えるとすべてのROUが同時に反応する
- 防弾カメラでスクリーンの向こうが透けて見えなくなる
防衛側としては、「どうせ向こうも見えない」「オトリだろう」と思ってスクリーンを無視していると、いきなり消されて痛い目を見る可能性がある。非表示にするタイミングをSensが決められる点が、防衛側にとっては厄介だ。
また、「オフのまま置いておける」点からは新しい活用法が編み出せそうだ。
たとえば「国境」2階攻撃で、先に武器庫ロッカーと資料室にそれぞれオフ状態でROUを投げ込んでおき、後から両方同時にスクリーンを展開。どちら側が本命なのかを分かりにくくする、という使い方が考えられる。
Capitaoやスモークグレネード持ちとは異なり、Sensはディフューザー設置の現場にいなくてもスクリーンを出せる点がポイントだ。ROU本体は銃弾では壊せないという仕様も活きるだろう。
できることが増えた一方で操作の難易度も一気に上がった印象だが、果たして今度こそSensが輝く場所は見つかるのだろうか。早速新しい作戦を考えてみよう。
Thunderbirdの強化
Thunderbirdは「コーナステーション」の仕様が変更。継続回復するしくみになった。
- 1回あたりの回復量は20に
- そこから体力最大まで、1HPずつ徐々に回復し続ける
- 最大体力を超えて回復することはない
- ダメージを受ける(シールドバッシュ含む)と継続回復が中断される
Doc(ドク)のスティムピストルが「瞬間回復+回数有限」であるのに対して、Thunderbirdは「継続回復+回数無制限」にして差異をはっきりさせた形だ。
新しいコーナは果たして輝けるのだろうか。難点として、回復中にダメージを受けると効果が消えてしまうのは見過ごせない。これは無理をしなければならないポジションで耐えるのに向いておらず、ラウンド終盤の戦闘にも貢献できないように思える(より詳細な仕様判明後、追記予定)。
Yingの弱体化:カンデラの扱いがやや難化
カジュアルな対戦では突撃要員として、競技シーンではエリア確保のツールとして便利に使われているYing。Y9S4では固有ガジェット「カンデラ」に弱体化がかかる。
効果が弱まるわけではなく、投げてから炸裂するまでの時間が延び、防衛側が撃って破壊できる余裕を増やす意図があるようだ。
具対数は不明。クリエーター・メディア向けテストビルドの時点では、投げてから炸裂するまでの時間は確かに1秒ほど延びていたものの、大きな変化とは言えない。公開版のテストビルドとパッチノートで具体的な数字を確認したい(より詳細な数値判明後、追記予定)。
Yingの視点では、「カンデラでできること」は変わっていないものの、無効化されないように投げるタイミングや方向にもう少しスキルが求められそうだ。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Press Release
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