『Stellarum(ステララム)』はNexossが開発中のバトロワFPS。その前身は、2018年にリリースされた作品『Islands of Nyne: Battle Royale』で、作品としては別物だが「精神的後継作」として扱われる。
この『Stellarum』について、Discordにてスタッフから昨今その進捗が報告された。戦闘メカニズムや、アイテムエコノミーなど、ゲーム開発の方針が一部明らかになっている。
バトロワFPS『Stellarum』続報
- 参考:『Islands of Nyne: Battle Royale』Steamストアページ(※現在利用不可)
『PUBG』が火をつけたバトロワブーム初期の2018年に登場し、ジャンルの代表作になりかけた『Islands of Nyne: Battle Royale』。その精神的後継作として開発されているのが『Stellarum』だ。(当時としてはまだ珍しかった)「SF+FPS+バトロワ」という、ゲームのコアを引き継ぐ予定。
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開発チームの中心となっているのは、もともと『Islands of Nyne: Battle Royale』を熱心にやりこんでいたプレイヤーたち。それもあってか、このゲームを覚えている人々からは高い注目を集めている。
そんな『Stellarum』は、PC Steam版、Epic版、そしてコンソール版がリリース予定。クローズドテストなどの情報は今後明かされていく。一方でコミュニティの意見を重視することを明言しており、現在も公式Discordを拠点に意見交換が行われている。
Discordの告知欄にて、昨今その進捗が共有された。以下に注目ポイントを抜粋していく。
『Stellarum』のストーリー、アート、エコノミーなど注目ポイント
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- ストーリー
- ゲームのコアは『Islands of Nyne』を引き継いでいるが、作品としては別IPになる。そのため、用語やロアなどはゼロから作り直されている。『Stellarum』というタイトルも「星々たち」というラテン語に由来する
- なお『Islands of Nyne』のストーリーは、「タイムトラベル技術を持ったエイリアンが、競技者たちをさまざまな時間に転送。そこにアリーナを作り、エイリアンたちの娯楽としてバトロワをさせる」というものだった(と開発者らは記憶している)
- 『Stellarum』ではかなり異なるアプローチがとられ、銀河に進出した人類が描かれる
- アートまわりについて
- 「2018年のゲームを流用して、他作品と戦えるクオリティになるのか」というプレイヤーからの懸念は受け取っており、これを解消するために何をする必要があるかは把握している
- アートについては、ゲーム内におけるプレイヤーの視認性も重視している。たとえば、100メートル離れたところで遮蔽物に体を半分隠しているようなプレイヤーの見えやすさなど
- アート面の全面改修は、2025年度の第3四半期に行う。それまでは元ゲームのアセットを流用する
- ゲームのメカニズムとその方針
- 『Stellarum』のオリジナル・コンセプトは、『カウンターストライク』をバトロワにしたようなメカニズムを持つものだった
- つまり武器を使いこなすのに練習が必要で、移動速度が遅く、キルタイムも劇的に短いものだった
- そこから、競技志向のプレイヤーも、カジュアル勢もともに楽しめるような、受け入れられやすいゲームになるように日々調整を行っている
- 具体的な部分はまだ秘密
- コアはバトロワでありつつも、この十年間ほぼ触れられていなかったオリジナル・コンセプトを改善していく方針
- スキンなどゲーム内アイテムのエコノミー
- プレイヤー層は13歳以上を想定しており、有料のルートボックスやケースのようなものを出す予定はない
- プレイヤー間のアイテムトレードも可能。アイテムのやりとりはSteamで行われる。一方でEpic版のプレイヤーにも、ブロックチェーン技術を活用した独自のエコシステムがある
- それぞれのプラットフォームにアイテムの取引システムがあるが、異なるプラットフォーム間での取引はできない
- アイテムは既存のものが一定期間でローテーションしていくのではなく、「在庫限定」の販売方式をとる。つまりストアで販売されていた分が「売り切れ」になると、そのアイテムは永久に購入不可能になり、プレイヤー間の取引でのみ入手可能
- 売り切れるまでの販売数の上限はプラットフォーム合算にする予定
キーアートにあたるものもなく、不明点・未決定点も多いが、今回は興味深い話を聞くことができた。
とりわけ、スポーツシューターに寄っていた『Islands of Nyne』から、タクティカルシューターである『Counter-Strike 2』に寄せつつ、カジュアル層のことも考えてさらに調整しいているという。どのようなゲームになるのか、一気にイメージが難しくなった印象だ。
なお『Stellarum』は誰でも起動できるゲームを目指しており、「4,000ドル(約60万円)のPCがないとプレイできないゲーム」にはしないとのこと。
リリース日程はまだまだ先のことになりそうだが、2018年に登場したバトロワ作品が、現代のゲーミング環境にどのように適応していくのか気になるところだ。引き続き『Stellarum』開発チームからの次の情報共有を待ちたい。
Gaming Device Power Tune for FPS
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Source: Pressrelease
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