ベンチャーの評価(トライアル時点)
ベンチャーの強み
ゲームプレイ・トレーラーでのイメージ通り、かなりのインファイト特化ヒーロー。パッシブ・アビリティ“探検家の決意”の性能がかなり高く、250族に属しながら数値以上のタフさを見せてくれる。
また、アビリティの多くが物理判定である点も特徴的。物理攻撃は多くの防御手段を無視してダメージを与えることができ、複数の敵に対して同時にダメージを与えられる性質を持っている。
非常に強力な属性ではあるが、これまでダメージヒーローが可能な物理攻撃は(クイック近接攻撃を除き)「ゲンジの“龍撃剣”」と「トールビョーンの“フォージ・ハンマー”」「アッシュの“B.O.B”が繰り出すタックル」と、かなり限定されていた。
物理ダメージではないものも“バロー”の飛び出しや“テクトニック・ショック”は、爆発と同じ判定であるため、吸収系・反射系での受けを許さない。そんな攻撃属性の強さを武器にしたダメージヒーローの登場が、環境にどのような影響を与えるのか楽しみだ。
攻めの連係としては「“スマート・エクスカベーター”(直撃) → “ドリル・ダッシュ”(フルヒット) → “クラバー”(フルヒット)」で合計250ダメージを与えることが可能。
少しでもドリルを用いた攻撃が逸れたり、回復されてしまうとこの連携のみで250族を倒すことはできないが、既に削れている相手や閉所の敵を狙う際に有用な連携。
機動力に関しては“バロー”と“ドリル・ダッシュ”のおかげで、瞬間的に見るとかなり高い部類。“バロー”での潜伏中はエフェクトが目立つためゲンジやトレーサー程の奇襲性能ではないが、この「目立つ」という点は、かなりいやらしい性質。
相対した敵は“バロー”中のベンチャーがサポートの元へ向かう様子を確認できるが故に、それを視認したタンクとダメージは意識をそちらに割いてしまう。そのまま攻撃を加えて“ドリル・ダッシュ”で戻るもよし、“バロー”中の“ロケット・ダッシュ”で弾いてサポートと分断するもよし、“バロー”効果時間を活かしフェイクで使って戻るのも面白い使い方だ。
アルティメット・アビリティ“テクトニック・ショック”は、障害物に弱い点に目をつむれば決定力はかなり高い。ベンチャーの攻撃はマルチヒットを見込めるものが多く、試合展開によっては早々の発動や短時間での連続発動も期待できる。
ベンチャーの弱点
ベンチャーの弱点は「遠距離でできることが、ほぼ何もない」という点がやはり目立つ。メイン射撃の“スマート・エクスカベーター”が途中で起爆してしまうため、遠距離戦での無力感はドゥームフィストやブリギッテを超える。もちろん、空に逃げられるファラやエコーを相手にする場合はさらに厳しい展開になるだろう。
また“バロー”や“ドリル・ダッシュ”を上手く扱えないと、自身の射程に持ち込んだは良いが、既にボロボロ(or 両アビリティ共クールダウン中)という事になってしまう。
再度の記載になるが「“バロー”中の“ドリル・ダッシュ”は、クールタイムが半減する」という性質は、ベンチャーを使用する際にしっかりと意識しておきたいポイント。この場合も“探検家の決意”による獲得シールド量は最大の+75となるので、戦線復帰や初動で非常に重要なアクションとなる。
まとめ
といったようにベンチャーは、非常に「得意不得意がハッキリした」ヒーローで、敵味方の構成を選ぶヒーローのように感じられた。ある程度慣れればベンチャー自身は常に一定の活躍が見込めるものの、より安定させたり、チーム全体の負荷を考えると相性補完を重視した構成が好まれるようになりそうだ。
もしくは、いっそ「ラインハルト&ブリギッテと組み合わせて物理特化の構成を組んでみる」というのも面白いだろう。初手の出し負けや相手のカウンターピックを覚悟しておく必要はあるが、これまで彼らが欲していた「縦の機動力」をベンチャーは有しており、高所の敵を“ドリル・ダッシュ”で突き落とすことができる点は新しい展開作りに期待できる。
同じくトライアル期間が設けられたマウガのように、実装時(シーズン10開幕時)に何らかの調整が加わる可能性は高いが「トライアル時点でのベンチャー」についてどのように感じたか、皆さんの意見もぜひ聞かせてほしい。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch 2
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