本日2024年5月9日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 の短編小説「ヒーローたちの夜明け:団結」を公開した。
短編小説「ヒーローたちの夜明け」シリーズ
本日公開された短編小説「団結」は「ヒーローたちの夜明け」シリーズの3作目。過去に公開された「ヒーローたちの夜明け」の作品は「オーバーウォッチ」や「タロン」といった中心組織に所属していないヒーローをメインストーリーに結び付けるシリーズとなっている。
短編小説「団結」も過去2作と同じように、オリーサとエフィをオーバーウォッチのメインストーリーに結び付ける内容。そのため目立ったストーリーの進展はないものの、作中トップクラスの頭脳を持つエフィが以降どのように絡んでくるのか、今後展開が楽しみになる作品に仕上がっている。
短編小説「団結」
短編小説「ヒーローたちの夜明け:団結」は、タンクヒーロー「オリーサ」の開発者である「エフィ」の視点で進行。彼女はより多くの人々を守るため、自身が開発した家庭用ジュニア・アシスタント・ロボット(通称「ジュニ」)のアップグレードをテストするも、些細なすれ違いからオリーサが家出してしまう。
そんな状態の中、ヌルセクターがヌンバーニを襲撃。エフィはコーヒー・アロマのオーナー「ファラク」と共に多くの市民が避難するコーヒー・アロマに到着するも、ヌルセクターの脅威はすぐに到達。サブジュゲーター(作中ではクラゲ・ロボットと記載)によって、オムニックの頭部に謎の装置が取り付けられてしまう。
それを見た避難者たちはオムニックを守ろうと手を取り合い壁を作るが、無慈悲にもヌルセクターは武器を構え攻撃の姿勢を続ける。その最中、現場に居たジュニの「アップロード完了」と甲高い声が響き渡る。オリーサに実装されている戦闘プロトコルの簡略版が適用されたジュニは、ヌルセクターとの交戦を開始。
その隙に避難者たちはアロマからの脱出に成功。他の避難者と別れたエフィは、民間人を安全な場所へ誘導しながらラボに向かうため路面電車のターミナルに向かう。しかし、電車は既に運行を休止しており、ターミナル内の市民を守るためエフィは自身がヌルセクターに狙われてしまう展開に。
そんな絶体絶命の状況で、親友のオリーサが登場。窮地を脱したエフィは、街全体のジュニをアップグレードするためオリーサと共に再びラボを目指すも、道中の交戦や救助活動に時間がかかりすぎてしまうという現実に絶望してしまう。そんなエフィを見たオリーサは、自身を作った事を含む彼女の過去の功績を称えながら、あきらめず考え続けるよう促す。
オリーサに励まされたエフィは、ジュニをのアップグレードを通常の手順ではなく、ウイルス形式で伝染させるという方法を思いつく。一度にすべてのジュニにアップグレードを感染させることはできないものの、付近のジュニを介して次々にジュニはアップグレードされ、最終的にはその物量によって戦闘ロボットを圧倒。ヌンバーニはヌルセクターとの戦いに勝利する。
その夜、エフィはオリーサにヌルセクターの脅威がヌンバーニだけの問題ではない事を告げ、世界中の人々を救うためにはオリーサが必要であることを説明。冒頭のすれ違いを解消し心中を打ち明けた二人は、ヌンバーニをアップグレードされたジュニ達に任せ、故郷を発つのであった。
書籍「The Hero of Numbani」との繋がり
「ヒーローたちの夜明け:団結」の時系列は、2020年6月に発売された書籍「The Hero of Numbani」の後となっており、今回重要な役割を担うジュニア・アシスタント・ロボット「ジュニ」も本書籍が初登場。
「The Hero of Numbani」を知らないプレイヤーからすると「団結」には、ジュニだけでなく唐突な設定がいくつか登場するものの、ストーリーの流れや今後に繋がる部分については問題なく理解できるだろう。
残念ながら「The Hero of Numbani」は、現時点で日本語版が販売されていない。発売前に公開されたニュースページの記事(英語)では、一部抜粋された内容(初期型ジュニの様子など)を確認できるので、興味のある方は合わせて読むことをお勧めする。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Overwatch
コメント