Ubisoftは『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の次回大型アップデート、Y9S4「オペレーション・コリジョンポイント」の全情報を発表した。
この記事では新しい「キャリア」と「バッジ」システムや、ドローンのジャンプガイド。さらに刷新されるプレイヤー評価システムやプラットフォーム間のクロスプレイ機能など、Y9S4で一気に登場する新機能について解説する。
『R6S』イヤー9シーズン4の新機能
新たなやり込み要素:バッジとキャリアシステム
「バッジ」は新規プレイヤーから長年のベテランまで、継続的に楽しめる新たなシステムだ。
システムの実装時には22種類のバッジが登場。条件を達成することで、それぞれ4段階までアップグレードさせられる。最初はブロンズだが、シルバー、ゴールド、そして最終的にはクロームになる。
バッジは自分のオペレーターカードに3種類設定できる。自分のやり込み具合や、好きなプレイスタイルをチームメイトたちにアピールしてみよう。
また、自分のこれまでの記録に関する情報を「キャリア」メニューでアクセスできるようになった。
キャリアメニューはまだ発展途上で、今後は進行状況を確認できるさらなる機能が追加予定。どのオペレーターでこれまで何キル獲っているかなど、サードパーティーのトラッキングデータに頼っていた情報がゲーム内で見られるようになることが予想される。
ドローンのジャンプ軌道表示
ドローンにジャンプ軌道を出せるようになった。投てき物のガイド軌道と同じ要領で、停止するとジャンプ先が白い線で表示される。常にガイド軌道が出ているとむしろ邪魔であるため、オン・オフ切り替えキー(画像右下)も同時に実装される。
ドローンは攻撃側の最強ガジェットと言っても過言では無い重要なツールだ。このガイド軌道を駆使すれば、複雑な操作が求められる場所にも高い再現性でドローンを隠せるようになるだろう。
「シージカップ」正式リリース
Y9S3でベータ版がスタートした「シージカップ」は、ゲーム内で完結するミニトーナメントだ。一部地域のプレイヤーのみ先行体験できたこの機能が、Y9S4で世界に向けて正式リリースされる。
シージカップへの参加条件はレベル50以上。コンソール版でも開催される。ランクよりもさらに競技性の高いモードであるため、ランクルールの6ラウンド(3+3+オーバータイム)ではなく8ラウンド(4+4+オーバータイム)で対戦する。
シージカップでは使用マップが固定されており、事前に参加者に発表される。フレンドを集め、マップを確認し、準備をしてからシージカップ本番に臨むという流れだ。 既に実装されているが、報酬の「コンペティティブコイン」を集めればシージカップ限定アイテムを獲得できるチャンスがある。
マッチメイキングシステムの改善
シージカップの正式リリースに合わせて、マッチメイキングもさらに改善される。
以前から発表されていた「ファントムプレイヤー」システムがY9S4で実装。これは、パーティーを組んでいる5人のスキル差が離れすぎている場合、仮想の「6人目のプレイヤー」をマッチメイキングの計算に入れるというシステム。
ファントムプレイヤーのMMRを混ぜることでパーティーの平均MMRが高めになり、ランクの高いプレイヤーが低い相手とマッチングしにくくなる効果が期待できる。
- 補足:シージのマッチメイキング
- フルパまたは野良5人:5人の平均MMRにもとづいて対戦相手を探す
- 2人~4人でパーティーを組んでいる:まずパーティーの平均MMRを計算。その後、野良のMMRを加えてもう一度平均を出す
また、野良プレイヤーがロビーに集まったときのチーム分けバランスも改善。よりスキルが等しい2チームに分かれるようになる。
ランクはもちろん、シージカップでも「マッチングの運が良くて勝てた」という体験が少なくなり、プレイヤーはより白熱した試合に取り組むことになる。
コンソールとPCのクロスプレイ機能
マッチメイキングの柔軟性を高めるため、「コンソール版のプレイヤーがPC版サーバーに参加できる」というクロスプレイの選択肢が加わった。
もちろん強制ではなく、オプション画面で3択から設定する形式だ。主な用途としては、コンソール版プレイヤーがPC版のフレンドと組むための機能となるだろう。
- マッチングの選択肢
- 現在のプラットフォームのみ
- コンソール版のみ
- PCとのクロスプレイあり
なお、PC版とコンソール版のプレイヤーがクロスプレイしている場合、「コンソール版プレイヤー」であるという区別は画面上には表示されない仕組みだ(視点移動などで分かる可能性はある)。
これに合わせて、ランクメニューにも新機能が追加される。現在も、たとえ同じアカウントでもコンソール版とPC版とで別々にランクを上げていくシステムだが、プラットフォームごとのランクをそれぞれゲーム内で簡単に確認できるようになる。
プレイヤー保護・評価システム
評価システムがリワーク
プレイヤーを、スキルではなく行動や態度の良さで5段階評価する「評価システム」がリワーク。これまで以上に、どのように自分の区分が変化したのかが分かりやすくなる。
プレイヤーの行動は、「ポジティブ行動」と「ネガティブ行動」が別々のユニットとして数値化される。ユニット測定期間は、過去90日分または過去100試合分。
- ポジティブ行動
- チームメイトや敵チームからのコメンデーション
- テキストなどによる模範的なコミュニケーション など
- ネガティブ行動
- フレンドリーファイア
- 試合放棄
- 味方のガジェット破壊を故意に繰り返す など
ポジティブとネガティブは互いに差し引きするのではなく、それぞれ個別に集計されて区分が定まる。
たとえば画像のとおり、ポジティブ行動(横軸)が105ユニットで、ネガティブ行動(縦軸)が5ユニットなら「模範(右下)」として判定。しかし、もしポジティブ行動が100ユニットあっても、ネガティブ行動(縦軸)も100ユニットあれば容赦なく「不道徳(右上)」となる。評価に関心が無く、ポジティブな行動もネガティブな行動も特に意識していないプレイヤーでも「正当」とされる。
なおこの新システムの導入に伴い、Y9S4では全プレイヤーのスコアがリセットされる。右下の方を目指してみよう。
チート検出で自動マッチキャンセル
Y9S4では、要望の多かった「チーター検出後のマッチキャンセル」システムが実装。これはチーターが検出されるとゲーム側で自動的に発動し、その名の通り試合が取り消しになる。
取り消された場合でも、チーター以外のプレイヤーのMMRは影響を受けず、単に試合が無かったことになる。
コンソール版のプレイヤー保護「マウストラップ Ver.2」
シージでは、コンソール版でキーボード&マウスを使うことを不正行為としている。既に違反者にペナルティをかける「マウストラップ」というシステムがあるが、Y9S4ではこれがさらに「マウストラップ Ver.2」へと進化する。
マウストラップ Ver.2は「スリーストライク制」を採用。一回検出されたときは、すぐコントローラーに戻せば慈悲をもらえる。しかし無視して三回マウサーとして検出されると「アウト」となり、PC版サーバーで強制クロスプレイというペナルティがかかる。ペナルティは90日間または100試合分続く。
一方で、不正行為を自動的に検出する機械学習システムも日々進化中。これからも時間が経つにつれて、検出の正確性が高まり、誤検出の減少が見込まれる。
テキストチャットの自動モデレーション
不適切なチャットメッセージを自動管理する機能が強化。問題のありそうな発言にはフラグがつく。明らかに問題がある発言は自動的にブロックされ、プレイヤー評価にも響く。
Maestroのエリートセット「One Last Job」
防衛オペレーターMaestro(マエストロ)が、初のエリートセットを獲得。カジュアルな装いで休暇を楽しむ「One Last Job」をゲーム内ストアで手に入れよう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: Press Release
コメント
コメント一覧 (1件)
PCクロスプレイがそのままできるようになったのはある意味英断
現在の仕様だとPC鯖ではマウストラップはかからないらしいから
上手くすればコンバーターはマウストラップを嫌がって
そっちに流れるから向うではトラップ無しのままにすれば隔離できるで
コンバーターは現在でも存在するけどマウストラップによって
昔みたいにHSの有利性が無くなってPADとエイム精度を均一化されたのが現状だから
これによってイタチごっこを鈍足化できる良い処置だわ