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ゲーミングPC「OMEN Obelisk Desktop 875」1ヶ月試用レビュー:すべてが“ちょうど良い”ゲーミングPCだった

OMEN by HP レビュー
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国内外でOMEN by HPブランドを展開する日本HP(えいちぴー)より、OMEN Obelisk Desktop 875(オーメン オベリスク デスクトップ)をお借りし、1ヶ月以上にわたりがっつり試用できたので簡単にレビューをお届けしよう。

筆者は普通のデスクトップPC3台、ノートPC3台、ゲーミングPCを3台を渡り歩いた程度で、PCの性能や仕様に強力な拘りはないタイプ。恐らく一般的なPCゲーマーにそこそこ近い目線になっているはずだ。

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OMEN Obelisk Desktop 875 概要

  • どんな機種?:プロeスポーツアスリートの高い要求にこたえるデスクトップゲーミングPC
  • 立ち位置は?:Obelisk Desktop 875はObeliskブランドの中堅モデル
  • 価格は?:¥128,800(税抜)から
  • 良いとこは?:デザイン、性能、静音性、メンテナンス、専用アプリ
  • 悪いとこは?:ゲームは問題ないがヘビーな作業には向かない

すべてが「ちょうど良い」

OMEN Obelisk Desktop 875でまず目につくのが筐体デザイン。デザインは完全に個人の好みがだが、派手すぎず、かといって地味すぎない前面パネルは自分の好みだ。約165×433×357mm(幅×奥行き×高さ)というデカすぎないミニタワーのサイズ感もちょうど良い。

そしてなんと言っても強化ガラス製のシースルーサイドパネル。ここが最高にクールで、配線の一本一本までこだわったうっとりするほど美しい配置やOMENのロゴ入りマザーボードなど、機能美を備えた内部をじっくり見ることができる。

筐体だけでも部屋のインテリアになるが、光るタイミングや豊富なカラー、さらに明るさも自由に調整できる。ゲーミングPCらしく7色にピカピカ光らせることも、普通のPCのように消してしまうこともできるが、一色だけにして間接照明代わりに使うのもオススメだ。

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暑い季節にはブルー系、冬はレッド系にしたい

次に注目したいのがフロントパネルのポートと電源関係。上部の少し奥まった位置に鎮座しているためコネクタ類が飛び出て邪魔になることもなく、USB3.1 Gen1×2、ヘッドフォン / マイクコンボジャック、マイク、電源ボタンと欲しいものが揃っている

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前面上部。左の稲妻マークのUSBポートは、PCの電源を落としていても電力が供給・充電できる「PowerShare」というステキな機能だ。

メディアカードのリーダーがないのは不便に感じる人もいるかもしれないが、物理メディアも現金もなくしたい筆者はむしろ応援したい。写真の取り込みなどでどうしても必要ならUSB接続のカードリーダーを買えば解決だ。

もちろん背面にも色んな端子ががっつり入っていて、マウスにキーボードにスピーカーにヘッドセットにデュアルディズプレイにウーハーに...と色々付けてもまったく問題ない。詳細は公式ページで確認できる。

肝心のお値段だが、30万円・50万円などのハイスペックPCもあるなかで、128,800円(税抜/AMDモデル)からとお手頃。もちろん『Apex Legend』や『Overwatch』なども問題なくプレイできる。より高性能なマシンを求めるゲーマーはインテル搭載モデルを214,900円(税抜)から購入することも可能だ。

手間いらずのメンテナンス・驚く静音性

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パカッと外れる

私が知る限りPCで何かパーツを換装する手順は「ドライバーでネジを回して空ける」 → 「手回しネジで空ける」 → 「がっちゃんとズラす」、と徐々にツールレスになっていったが、OMEN Obelisk Desktop 875のサイドパネルを外すのは異常に簡単で、ボタンを押すだけ

試しにサイドパネルを外してグラフィックボードを大きいサイズのものに換装(借り物なのに)してみたが、作業自体は初めてでも15分かからなかった。

ついでにHDDも(借り物なのに)追加してみたがこちらも数分で完了。作業のコツが分かったので次はもっと短い時間でできるだろう。まさかボタンひとつの時代が来るとは。

そしてなんと言っても嬉しかったのがその静音性。自身のPCもOMEN Obelisk Desktop 875と同等の性能だが、深夜にゲームや動画編集をしてもまったくと言っていいほど雑音が聞こえない

OMEN by HPいわく、「広範囲に配置された底面と側面の2カ所のインテークから、天面へのベントに排出される最適なエアフローを生成する様に各コンポーネントが配置されている」とのこと。 ...その仕組みを完全には理解できないが、これまで使ってきたPCや深夜のPS4よりも静かなのは間違いない。というか排気音も何も聞こえない。

メモリースロットは2個だけ

内部にはDDR4-2666メモリー用のDIMMスロットが2個ある。そう、ここが最も残念だった点で、2つしかないのだ。「適当に安いメモリ買って付け足す」ができないため、メモリーを強化したい場合は増設ではなく今より良いものと交換するしかない。

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メモリースロット。マザーボードにはOMENのロゴが。

これはマザボの関係でどうしても仕方ないのだが、代わりにコンパクトなデザインを実現しているので致し方ないところだ。16GB(8GB×2)が最初から付いているのでこれで充分な人も多いだろう。

HP OMEN Command Centerは必須

マイクロソフト ストアで無料配信されている「OMEN Command Center」は非常に便利。GPU、CPU、メモリの使用率、ネットワーク状況などはもちろん、LEDの点灯パターンやカラーを自由に調整することができる。対応するキーボードなどもこちらで調整できる。夜寝る時や何か集中したい際に頻繁に色が変わると目につくので、単色にして間接照明代わりに使っている。

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フロントLEDもサイドも自由自在。ド派手に光らせることも、完全に消すことも可能。

余談ながらピカピカ光る昨今の“ゲーミング”関係はどうにも好きになれなかったのだが、一度光らせてしまうと光らないと寂しい体質になってしまった。これは自分でも意外だった。

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温度や回線速度を一覧できる

便利なHP OMEN Command Centerだが、欲を言うならPCの仕様も表示してくれればもっと便利だったかもしれない。配信機能の「Game Stream」は筆者の環境では上手く機能しない(AMDだから?)が、精力的にバーションアップが重ねられているので今後に期待したい。

HP OMEN Command Cente
頻繁にバージョンアップしている

設定の「ネットワーク」ではアプリ毎の帯域幅を調整できる。ただここで注意点があって、筆者の場合「自動」モードを選ぶとブラウザのロードが異常に重くなり、『Apex Legend』のアップデートも極端に遅くなってしまった(「自動」では残り3時間 → 「オフ」にするといつもの感じで16分に)。必ずしも自身の使い方に最適化してくれるわけではないので、ここは各自試して調整した方が良いだろう。

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ネットワーク設定。対戦FPSゲームに全フリしたい

OMEN Obelisk Desktop まとめ

  • 良い点
    • コンパクトかつ過不足のない“ちょうど良い”性能
    • 派手すぎず地味すぎない“ちょうど良い”筐体デザイン
    • 見惚れるシースルーサイドパネル
    • こだわりのエアフローでばっちりの静音性
    • カスタマイズへのアクセスが容易
    • 内部の配線まで美しい職人技
    • 空冷と水冷が選べる
    • ゲーミングPCとしては万人におすすめできそう
  • 注意点
    • ゴリゴリの動画編集や3Dモデルまでは苦手
    • いらないと言えばいらないが、メモリースロットは2個のみ
    • いらないと言えばいらないが、カードリーダーと光端子は省略

「OMEN Obelisk Desktop」は製作者の愛と本気が各所に溢れており、購入検討に入れて間違いないゲーミングPCだと感じている。個人的にはこのまま購入したいくらいで、ゲーミングPCの買い替えや購入を検討している方も検討してみてはどうだろうか。

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