Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』を最近始めたばかりという方からよく寄せられる質問のひとつが「どのオペレーターを使えばいいのか」です。今回は防衛側オペレーターたちについて、具体的に誰を選べばいいのかを紹介していきます。
オペレーターピックの考え方
第4回「このオペレーターを使え!!(攻撃編)」でも説明したように、防衛側でも「どのオペレーターが強いか、弱いか」といった質問には答えがありません。すべてのオペレーターにはそれぞれ異なる役割があり、対戦するマップや敵の作戦との相性、さらに読み合いの要素も合わせると、そのオペレーターが強くなる状況や弱くなる状況はケースバイケースだからです。そこがシージの面白さでもあります。
重要なのは、どうしてそれを選んだのか説明できるようになることです。単に「このオペレーターが得意だから」という理由でももちろんOKです。
今回も「デラックスエディション購入時に最初からアンロックされているオペレーター8人」の中から、「作戦に関する知識がなくても使えるオペレーター」たちに焦点を当てていきます。同じテーマを扱った動画も用意し、テキストだけでは分かりづらい部分を補完できるようになっていますので、あわせてご覧ください。
おすすめ防衛オペレーター: Frost(フロスト)
イヤー1シーズン1「オペレーション・ブラックアイス」で登場したFrost(フロスト)ことティナ・リン・ツァンは、罠を設置して敵を待ち伏せるという受け身の戦闘の練習にうってつけのオペレーターです。
- 9mm C1
- リコイルが少なく扱いやすいサブマシンガン
- Super 90
- ダメージは標準のショットガンに劣るも、中距離でも多少撃ち合える
- Mk1 9mm
- 標準的なハンドガン。クセがなく扱いやすい
ロードアウト(装備)にも、先に練習しておかないと使えないような難しい武器はありません。サブガジェットは防弾カメラと展開型シールド。どちらも引いて守る戦い方をするのに役立ちます。たとえば防弾カメラなら、離れた場所にいる敵の動きを安全にチェックできますし、展開型シールドは後ろに身を隠しながら戦うことで重要な場所を守るのにぴったりです。
一撃ダウンのトラップで敵を待ち構えろ
Frostの固有ガジェットは「ウェルカム・マット」。ご家庭の玄関に敷かれているマットを想像しますが、こちらは人食いマットです。うっかり踏んでしまった攻撃側を即座に負傷させ、撃ち合いさえせずにキルが取れる強力なガジェットです。
ただしこのマットは大きくて目立つため。ただ廊下の真ん中に置いておくだけではすぐに見つかって、破壊されてしまうでしょう。攻撃側が踏んでくれるように工夫をしなければなりません。自分が攻撃側だったらどんなルートを通るか。どんなときに足元のチェックを忘れているか…。Frostは攻撃側の心理を読む練習にもなります。
Frostの注意点
ウェルカムマットで敵を簡単に負傷させられるFrostですが、欠点はやはりフロストマットがありそうな場所は攻撃側もだいたい予測できてしまうことです。たとえば窓から入ったところや、階段の踊り場、展開型シールドの後ろなど、誰でも思いつきそうな場所に置いてもなかなか踏んでもらえないでしょう。
ラウンド中に誰も引っからず、破壊もされず、置くだけ無駄に終わってしまったときは、置き方を考え直してみましょう。準備フェーズ中に3つ全部を置かずに、1つか2つは攻撃側が来る方向が判明してから設置するなど、場所だけでなく設置のタイミングにも工夫の余地があります。Frostは単純なようで奥が深いオペレーターです。
ただし戦闘中にマットを置く際は注意してください。マット設置中は大きな音が響くうえ、無防備になってしまうので、敵が近づいているのが分かったら無理に設置しないようにしましょう。
敵に回すのもおすすめ
攻撃側にとってもFrostなどの罠系オペレーターは素場らしい教材です。
準備フェイズでドローンを動かしているとき、余裕があったら敵チームのオペレーター構成を意識しましょう。Frostのような罠系オペレーターがいる場合は、常に足元を警戒しながら攻撃しましょう。もしまったく予想していなかった場所でウェルカムマットに引っかかったら、自分がFrostを使う際の参考になるでしょう。
武器・ガジェットともに一歩引いたところから守るのにうってつけのFrostは、初心者におすすめの防衛オペレーターです。さまざまな場所にマットを置いて、どんなパターンが効果的かたくさん研究してみましょう。
おすすめ防衛オペレーター: Ela(エラ)
ポーランド出身のElaことエルズビエタ・ボサクは、イヤー2シーズン3「オペレーション・ブラッドオーキッド」で登場したオペレーターです。Frostとは対照的に、彼女は「遊撃」に向いたオペレーターです。
「遊撃」とは、Frostのように引いて守るのではなく、建物に入ってきた攻撃側に挑みかかり、敵の時間や人数を削ることを目指す「防衛側における攻撃役」のような仕事です。5人全員が拠点でじっとしていると攻撃側に短時間で囲い込まれてしまうので、誰かがこの遊撃をこなす必要があります。Elaならスピード3という足の速さを活かして攻撃側を巧みにかく乱できます。
- Scorpion EVO 3 A1
- マガジンの弾数が多く、継戦能力に優れたSMG
- FO-12
- 連射が可能で、近距離戦闘では最強クラスのショットガン
- RG15
- サイトがついており、遠距離でも対応できるハンドガン
上記の武器に加えて、サブガジェットには有刺鉄線と展開型シールドを持っています。Elaのスピードをいかし、有刺鉄線で減速させられている敵に襲いかかったり、展開型シールドを置いて待ち構えたりと、柔軟にスタイルを変えて戦えます。
凶悪ガジェットで遊撃をしてみよう
必要に応じてラウンドの序盤から攻撃側と撃ち合うことになる「遊撃」は、難しいイメージを抱くかもしれません。しかしElaは1人で索敵を行いながら、しかも自分だけが有利な状況を作れるオペレーターです。自信を持ってマップ内を移動するのにうってつけの相棒になるでしょう。
固有ガジェットの「GRZMOT(ギズモット)マイン」は、床、壁、天井、家具のすき間など、どんな場所にも自由に設置できる爆弾です。このギズモットマインにはモーションセンサーが備わっており、半径4メートル以内に敵が入ると爆発します。この爆発はダメージを与えるのではなく、激しい衝撃を与えて敵をコンカッション(脳震盪)状態にします。
コンカッション状態とは、具体的には以下のような状態のことです。
- 視界がぼやけ、画面の色彩も大きく崩れる
- 聴覚が麻痺し、周辺の音が聞き取りづらくなる
- 走れなくなる
このような状態になってしまった相手になら、撃ち合いに自信がなくても飛び出してキルを取りやすいはずです。
ギズモットマインのモーションセンサーは、背後からこっそり攻め込もうとしている敵の存在を察知するのに使うこともできます。どこに設置し、どこで待ち構えるのが効果的なのかいろいろなパターンで研究をしていくことで、創造性を発揮できる楽しいオペレーターです。
Elaの難点
Elaの難しいところは、敵と撃ち合う距離やタイミングです。メインサブマシンガンのScorpion EVO 3 A1は1マガジン41発、1080RPM(1分間に撃てる理論上の弾数)と高性能ですが、リコイルコントロールが難しく、遠距離で同じところに撃ち続けるには練習が必要です。最初は遠くで敵の足音が聞こえてもすぐには動かず、多少エイムが乱れても仕留められる距離まで敵を引きつけることを意識しましょう。
一方でメインショットガンのFO-12も極端な武器です。連射が効くので近距離で弾をばらまくことで一方的にキルが取れますが、中距離や遠距離では撃ち負ける恐れがあります。どちらの武器でも、「撃ち合ってもいい距離はどのくらいか」と、じっくり試行錯誤してみてください。
固有ガジェットのギズモットマインにもデメリットがあります。モーションセンサーの感知半径は4メートルですが、爆発半径は6メートルあるため、うっかりすると自分までコンカッション状態になってしまいます。やはり距離感を大切にしましょう。なおゲーム内の「メートル」については、ピンを立てることで簡単に測れます。
Elaの固有設定
一部のオペレーターには特殊な仕様があり、Elaと、彼女の実の姉である攻撃側オペレーターZofia(ゾフィア)だけはコンカッション効果に耐性を持っています。他のオペレーターよりも素早くコンカッション状態から復帰し、戦闘を続けることができます。
また画面上ではElaのギズモットマインは3つですが、実は彼女は隠し武器として4つ目のギズモットマインを持っています。
Elaが負傷状態になったときだけ使える4つ目のギズモットマインは、負傷中にメインガジェットボタン(またはキー)を押すことで即座に爆発します。とどめを刺しに来た敵に対してうまく使えば、味方に助けてもらえたり、カバーに入ってもらえる可能性が高まります。彼女だけが持っているこの「負傷中だけ使えるギズモットマイン」のことも忘れないようにしましょう。
索敵を行ったり、攻撃側を妨害しながら自分だけ優位に立てるElaは、適切な距離感さえ掴めれば強力なオペレーターです。遊撃の練習がしてみたいという初心者の方は、ぜひ彼女を使ってみてください。
このオペレーターも使え:Jager(イエガー)
名声ポイントが溜まってきたら、他のオペレーターたちもアンロックしてみましょう。
GSG9に所属するJager(イェガー)は、スピード2、アーマー2と標準的なステータスをしており、武器も扱いやすく、使い方を覚えるのが簡単で、『シージ』の発売当時から人気の高いオペレーターです。
固有ガジェットは「アクティブ・ディフェンス・システム(ADS)」。照準を合わせる「エイム・ダウン・サイト(ADS)」と略称が同じですが、「JagerのADS」と言う場合は大抵彼のガジェットのことを指します。
ADSはカジュアルからプロまで必須級の超強力ガジェットです。Jagerが3つ持っているこのADSは、壁や床に置くだけで1つにつき攻撃側の投擲物を2つ無効化してくれます。たとえば攻撃側が突入のきっかけを作るために投げ込んできたグレネード系のガジェットや、Ash(アッシュ)のブリーチング弾などの飛翔体は、このADSが自動的に撃ち落としてくれます。自分では操作する必要がないにも関わらず、攻撃側に対処を強いることができる便利なガジェットです。
拠点など重要な場所にこのADSを3つ設置したら、あとは自由に動けるため、初心者でも難しく考えずに使うことができます。一方で上級者になると、Jagerは攻撃側の作戦を読んでADSを置く場所を工夫する必要があるため、敵の強さによって扱いの難易度が変わる奥深いオペレーターでもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。最初は2、3人のオペレーターに焦点を当てて、「使い慣れているオペレーター」を持っておくと良いでしょう。実際に対戦していると、自分が持っていないオペレーターやそのガジェットが気になってくるはずなので、名声が溜まったら少しずつ、さまざまなオペレーターをアンロックして自分の相棒と呼べるオペレーターを探してみてください。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
コメント
コメント一覧 (3件)
階段の中腹も(登りの場合)クリアリングの関係で上を見ているため、マットにかかる可能性が高い
特にドローンを回さないラッシュはよくかかる
また破壊しないと通れない置き方をすると、敵の進行を銃声・破壊音で把握することが出来る
シージはオワコンです。
フロスト大好きマンからのアドバイスです
①メイン武器の9mm C1 この武器は銃口が長く角に隠れていても見えてしまうことがあるのでフロストを使う時はそこに気を付けましょう
②メインガジェット ウェルカムマット
この記事でも色々書いてありますが確定ダウンのトラップです 1人では起き上がれません 例外はありません(タイミングよくFINKAというオペのガジェットを使うと1人で復活できるが実用性は皆無 狙っても難しい)
置き方のコツを書いておきます
窓際 これは定番ですね 困ったらボム付近の窓に置いておきましょう この時大きな窓がある時は横向きに置かず左右のどちらかに寄せて縦に置きましょう 理由は定番すぎて乗り越え時に破壊する人を仕留めるためです 相手はど真ん中にあると思ってることが多いと思うので単純に50%の確率で引っ掛けることが出来ます(上手い人は上手に回避するしドローンで発見もされる)
ローテーションホール横 いわゆる工事した穴のことです 敵に侵入されること前提ですがホールを通る時相手は足元ではなく周囲の敵影を警戒しているので比較的引っかかります 1R目で敵の進行が早いなって思った時に使いましょう とりあえず置く という場所では無いです
最後に廊下の曲がり角 これは相手を引きつけることで真価を発揮します たまにドローン回さずに突っ込んでくる人が引っかかることもありますが基本的には相手のドローンにわざと見つかり敵が詰めてくるなって思った時マットを仕掛けた曲がり角まで上手く誘導して引っ掛けましょう モンタやブリッツ相手に特に有効です
③ウェルカムマットを設置するタイミング
記事内でも触れられていますがこれはなるべく準備フェーズ中に仕掛けてしまいましょう 理由は設置に時間がかかる上隙だらけになってしますからです 相手が凸って来た時に対応できませんからね
あと遊撃に出るなら1枚は残しておきましょう
これは倒した敵がディフューザーを持っていた際に付近や死体の下に設置して嫌がらせができるからです
遊撃に出ないのであれば3枚使ってしまっても問題ありません
長々と失礼しました