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1ヶ月徹底テストレビュー:G502が新開発の光学スイッチ搭載で帰ってきた! ワイヤレスゲーミングマウス「G502 X Plus」

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ロジクールGより、ワイヤレスゲーミングマウス「G502X」シリーズ3種が11月24日より国内で発売を開始。

その特色は他ボタン系万能マウスで、2014年発売からゲーミングマウスの歴史を作ったとも言える名機の最新モデルです。同社が販売する「G PRO X SUPERLIGHT」と同じHERO 25Kセンサーに加え、新開発の光学スイッチLIGHTFORCE:ハイブリッド オプティカルが搭載されています。

そのG502Xの中でも最上位モデル「G502X Plus ホワイト」をお借りできたので、ガチゲーマーの筆者が1ヵ月じっくりと使いこんだ徹底レビューをお届けします。

CONTENTS

G502 X Plus 徹底レビュー

G502シリーズの最新モデル
  • どんな製品?:ハイエンド無線多ボタン系マウス。PC/PS4 & PS5直差しに対応
  • 競合製品は?Razer Basilisk V3 ProROCCAT Kone XP Air など
  • どんな人に向いている?:操作方法が複雑なゲームを遊ぶ人、クリエイターや作業効率を上げたい人
  • どんな人に向いてない?:単純な操作のゲームを遊ぶ人、LEDは要らない人、軽いマウスを求める人
  • 価格は?:21,780円(参考価格)
  • 良いとこは?:光学式スイッチでキレの良いクリック感。最新センサー搭載。前世代より遅延が68%減少
  • いまいちとこは?:マウス界隈で流行りのKailh GM 8.0よりクリックが少し重い
内部構造:ロジクールG502 Xゲーミングマウスの特徴

G502 X Plus 開封の儀

パッケージの中身は「Logicool G502 X Plus本体、ワイヤレストランスミッター(USB Type-A)、充電ケーブル(オス:Type-A、オス:Type-C)、延長アダプタ(メス:Type-A、メス:Type-C)、DPIシフト ボタンカバー、保証書、保証規定、ステッカーなど」。製品仕様は以下をご覧ください。

G502 X Plus 製品仕様

  • 製品名(日本語): G502 PLUS LIGHTSPEED ワイヤレス RGB ゲーミングマウス
  • 製品名(英語): Logicool G502 X PLUS
  • 品番:910-006168 / 910-006177
  • 型番:G502XWL-RGBBK / G502XWL-RGBWH
  • 本体カラー: ブラック/ホワイト
  • 発売日: 2022年11月24日
  • ロジクールオンラインストア価格: 21,780円(税込)
  • 保証期間: 2年間
  • サイズ(幅 x 奥行 x 高さ): 41mm×79mm×131mm
  • 重量: 106g
  • センサー能力 :
    • [センサー方式] オプティカル(HERO 25K センサー)
    • [解像度] 100-25,600DPI
    • [最大加速] 40G
    • [最大速度] 400 インチ/秒
  • 感応性
    • [USB データフォーマット] 32 bits/axis
      • [USB レポートレート] 1000 Hz (1ms)
  • 総ボタン数: 13(プログラム可能なボタン数)
  • スクロールホイール: 有
  • チルト機能 :有
  • 連続使用時間:約 120 時間(RGB をオンにしたままの場合約 37 時間)
  • 接続 I/F: LIGHTSPEED ワイヤレス USB
  • 対応 OS: Windows®10 以降、mac OS 10.14 以降 USB ポートがあるもの
  • オプション:インターネット環境
    • ※Logicool G HUB ソフトウェアのダウンロード時に必要
  • 付属品: 製品本体、DPI シフトボタンカバー、TYPE-C チャージングケーブル、LIGHTSPEED ワイヤレス USB レシーバー、保証規定、保証書

G502 X Plus の外観

G502 X Plus の良いところ⭕

  • LIGHTFORCE:ハイブリッド オプティカルスイッチは光学と思えない程クリッキーなクリック感
  • HERO 25Kセンサー搭載、G PRO X SUPERLIGHTと同じ信頼性の高いセンサー
  • 前モデルより68%高速化した応答時間
  • 側面のラバーコートはグリップ感が高くすっぽ抜けない
  • 取り外し可能なDPIシフトボタンは超便利
  • ソールはエッジ処理されて操作時の安定性が高い
  • 最大140時間の電池寿命、Type-C USBまたはPOWERPLAY充電に対応
  • 2種のモードを備えたスクロールホイール
  • USBレシーバー収納機能は旅行先で便利
  • PS5直差しの対応確認
  • PC専用アプリG HUBから各ボタン設定やLED表示の変更が可能
  • G SHIFTで追加の25ボタン登録対応
  • 8個のLEDを搭載した豪華なイルミネーション機能

G502 X Plus の良いところ:新開発のLIGHTFORCEスイッチが優秀

G502XはメインスイッチにロジクールGが新規開発した光学スイッチ「LIGHTFORCE:ハイブリッド オプティカルスイッチ」を搭載しています。実際に触わった感想ですが光学スイッチとは思えないほどメカニカル感のある押し心地でした。

ゲーミングマウス界隈で採用率の高い「Kailh GM 8.0」というスイッチがあるのですが、それよりも少しだけ押し込みが重く、跳ね返りも強くて速いです。そのため確実に指の感触で「押した・離した」を理解できます。

光学スイッチは他のスイッチと比べて物理的な接点がないためチャタリング(二重クリック)が発生しません。筆者的には既存の光学スイッチの中でも1~2位を争うレベルでクリック感が気に入っています。スイッチのストロークが苦手で光学スイッチを避けていた方はぜひ一度触ってみてほしいです。

G502 X Plus の良いところ:信頼のHERO 25Kセンサー

信頼のHERO 25Kセンサー

G502Xに搭載されるセンサーにはHERO 25Kセンサーが採用。これはeスポーツ選手で愛用者の多い「G PRO X SUPERLIGHT」と同じセンサーで、マウス採用率の高さから見ても信頼がおけるセンサーと言えます。

リフトオフディスタンス(マウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離)はおよそ1mm未満で、実際に使っていたレビュー期間中にセンサーが誤作動することなく、最後まで不安感は感じさせませんでした。

G502 X Plus の良いところ:応答時間が前モデルより68%高速化

G502XのLIGHTSPEEDワイヤレス技術は、前モデルよりもマウス操作がPCに反映されるまでの応答時間が68%高速化。この応答時間を知覚できる人は限られるかもしれませんが、ミリ秒単位の速度が求められるゲームなら確実に有利な環境でプレイしているということで間違いないでしょう。

G502 X Plus の良いところ:ラバーコートのグリップ感

G502X側面は左右共にラバーコート加工されており、どの持ち方でも指に吸い付くようなグリップ感を得られます。素早い動作でも手の位置とセンサーの位置にズレが発生することはありません。G502シリーズの特徴とも言えるスカートの端ギリギリまでラバー加工されています。

G502 X Plus の良いところ:取り外し可能なDPIシフトボタン

G502XのDPIシフトボタンはマグネット式で取り外し可能。DPIシフトボタンの向きを反対にすれば、ボタンと指の距離を変えることもできます。さらに付属のシフトカバーに交換すればDPIシフトボタン自体を物理的に無効化することも可能。もしサイドスイッチは2個で十分といった方にはシフトカバー装着がオススメです。

G502 X Plus の良いところ:エッジ処理がバッチリなソール

マウスの滑りに影響するソールは白色で均等な高さに統一されています。マウス本体がマウスパッドと触れないようにバランス良くソールが配置されており、しっかりマウスパッドに密着するで手でグラつかせようとしても絶対にグラつきません。ソール自体に角を丸くするエッジ処理が施されているため、マウスを布マウスパッドに押し付けても角が引っかかる操作感は一切感じませんでした。

G502 X Plus の良いところ:約120時間稼働のバッテリー

G502XはRGBオフで使えば約120時間ほど、RGBオンでは約37時間も使用し続けることができます。ですが放置すると電池消耗を抑えるスリープ機能が作動するので、実際はもう少し長い間使い続けることができました。バッテリー残量は専用アプリ「Logicool G HUB」またはG502X起動時にLEDインジゲーターで確認できます。バッテリー残量が残り20%を切るとLEDインジゲーターが常に赤色で点滅します。

充電するにはG502X本体のType-C端子からUSBケーブルを用いて充電できます。向きを気にせず接続できる点はType-Cならではの強みでうれしい所。充電しながらでも使えますが差し込み口周辺のスペースが狭く、他社のケーブルだと形状によっては根本まで差さらない可能性があります。付属品のケーブルなら問題ありません。

別売ながらPowerPlayワイヤレス充電に対応しているので、活用すればマウスパットからの電力供給でバッテリーを気にせず永続的に使用できます。

G502 X Plus の良いところ:膨大なボタン数

Gシフトは慣れが必要

G502Xは全13ボタン、Gシフトを使えば23ボタン対応します。右手だけで恐ろしい数の入力操作が可能ですが、このボタン数を使いこなすにはゲーム毎に操作慣れが必要なので思い通りに操作できるまで反復練習しなくてはいけません。操作の多いゲーム『Escape From Tarkov』や『PlayerUnknown's Battlegrounds』であれば必須操作が多いのでボタンを活かせると思います。

逆に『Call of Duty』など必須操作の少ないゲームだとボタンが無駄になってしまう可能性も。もちろん大は小を兼ねるので、今は使わずともボタンが多ければそれはそれで便利です。ゲーム用途ではなく、クリエイター用途として活用すればショートカットを大量に追加して編集効率を上げられる最高のデバイスです。

G502 X Plus の良いところ:デュアルモードスクロールホイール

G502Xは前モデルと同じく、ホイールスピンした時に感じるラッチのオンオフをマウス本体から直接変更可能です。ラッチをオンにすれば他マウスのホイールと同じ操作感となり、オフにすれば回転時に与えた運動エネルギーがなくなるまで常にスピンさせることも可能です。

ラッチオフで使う例としてホイールスピンに連打したいボタンを割り当てすれば、回転中は連続ジャンプしていたい時や、とても長いサイトを読む際に最下部まで一気に移動するなどが可能になります。

G502 X Plus の良いところ:収納可能なUSBレシーバー

G502Xの下側ソール付近にあるフタを取ればUSBレシーバーを収納するスペースが出現します。LANパーティや海外出張でもマウス単体で全て持ち運べるのは便利な機能です。前モデルでは重りを収納できて重量調整が可能でしたが、新型ではオミットされています。

G502 X Plus の良いところ:PS5でマウス認識を確認

G502Xは、PlayStation 5のUSB Type-Aにワイヤレストランスミッターを差し込めばマウスとして認識されます。『Call of Duty® | Modern Warfare II』などのマウス対応ゲームであればPS5上でキーボードマウスプレイすることもできます。ただしG6以降のボタン割り当てはゲーム側が対応できないためキーバインド登録できません。G6以降のボタンにも割り当てる場合、PC専用アプリ Logicool G HUB で事前にオンボードメモリのプロファイルを編集してPS5でも読み取れるキー操作にしておきましょう。

PC専用アプリ「Logicool G HUB」まわり

Logicool G HUB 起動

PCと接続した場合に限り、PC専用ソフトLogicool G HUBにてG502のバッテリー残量確認、5つのDPI設定や各スイッチの割り当て、LIGHTSYNC(RGB)を調整可能です。またオンボードメモリに登録せずPC側でプロファイルを管理させると操作中のアプリ毎にプリセットを自動で切り替える設定も可能。

感度(DPI)

DPIは5個までチェックポイントとして設定でき、最大で25600 DPIまで上げることができます。DPIアップ・ダウンボタンでチェックポイントに設定したDPIに変更可能です。DPIシフトボタンは押している間だけ設定したDPIに変更できます。例としては敵を狙撃する際に「今この瞬間だけ感度を下げたい」という場合、親指でDPIシフトを押しながらAIMする際に使うのがオススメです。

割り当てからG502Xの全13ボタンにマウス操作やキーボードのキー操作を自由に登録可能。上記のDPI操作に関する機能もボタン指定されていて配置を変更可能です。マクロ機能からデバイスの操作を記憶させれば「キー同時入力や複雑な連続操作をループ再生する」などの登録が可能です。

Gシフトボタンを割り当てすれば、そのボタンを押している間だけ別ボタンの機能が変化します。多くのボタンをマウスに実装する必要なく複数の機能を割り当てられるボタンコピー技術で、スクロールアップ・ダウンを除いた計11ボタンから自由にGシフトを登録可能です。つまりG502X単体で実質23ボタンの操作が可能になります。正直慣れてくるとゲーム用途として使うよりもクリエイター用途の方が実用性のあるマウスかもしれません。

LIGHTSYNC(RGB)の項目ではG502XのRGBアニメーションを変更可能。設定したアニメーションはアプリ内のRGBプレビューにも表示され、複数のプリセットのほかRGBアニメーションを自作することもできます。好みのアニメーションを設定しましょう。

G502 X Plus のいまいちなところ❌

  • クリック音は大きい
  • 軽量化したが流行の重さではない
  • メインスイッチの面積が狭く、指の配置の自由度はない
  • 巻き癖はないが充電ケーブルはシリコン製
  • DPIシフトボタンの紛失に注意?

G502 X Plus のいまいちなところ:LIGHTFORCEスイッチの音が大きい

LIGHTFORCEスイッチは、光学スイッチの常識を変えるほど革新的な押し心地ですが、そのクリック音には金属音が含まれて他社の光学スイッチと比べても周りにカチカチと響くほど大きいです。環境によっては一緒に遊ぶ仲間にクリック音が丸聞こえとなってしまう恐れがあるので、マイクや通話アプリのノイズキャンセリングで音漏れを防止しましょう。

G502 X Plus のいまいちなところ:106gは軽くはない

公式発表であるG502 X Plusの重量106gは、流行しているゲーミングマウスと比較すると軽いとは言えません。手で持ちながら眺めている分には気にならなかったのですがマウスパッド上でマウスを動かすのに必要な運動エネルギーは重量で増すため左右に振ると指先に負担がかかります。前モデルは121gなので軽量化は成功していますが、それでも100g超えは、なお、USBレシーバーを収納する裏フタを取れば2gほど軽量化が可能です。

ちなみに同シリーズのRGB非搭載モデルは102g、有線モデルであれば89gまで軽くなります。重さが気になるゲーマーは最軽量の有線モデルがオススメです。マウスバンジーと併用すれば無線のような操作感に近づきます。

G502 X Plus のいまいちなところ:ケーブルが流行りの布製ではない

G502Xは充電ケーブルがシリコン製で、丈夫ではありますがしなやかさはありません。充電しながらゲームプレイする場合、配置によってはケーブルの重力やねじれの抵抗でマウス操作を引っ張られる感触が発生します。それでも箱出し時点で巻き癖がつかないように収納されているため、あまり大きな支障にはならないでしょう。

G502 X Plus のいまいちなところ:メインスイッチの面積が狭い

人差し指の左右にスペースはない

G502Xはメインボタンの面積が狭く、右手人差し指と中指のスペースは自由度がありません。そのためマウスに持ち方を強制されているとも言えます。逆に言えばマウスの持ち方を毎回忘れる、定まらず迷っている方であれば持ち方に制限のある方が楽なのかもしれません。

G502 X Plus のいまいちなところ:DPIシフトボタンの紛失に注意

G502Xの取り外し可能なDPIシフトボタンはサイズが小さく、カバーかスイッチのどちらかが必ず手元に余ってしまうことになります。背面のUSBレシーバー収納は出張先で便利ではありますが、筆者的にはシフトカバーも収納する機能が欲しかったです。付け替えの頻度は多くないと思いますが、もし購入後に製品ケースを処分してしまう方はDPIシフトカバーの紛失に注意しましょう。

G502 X Plus レビュー総括

ゲーミングマウスの始まりとも言えるG502の登場から8年の年月を得て現代風に進化したG502 X Plusは多ボタンマウスの新たな候補として選択できます。毎度ながら革新的な技術を投入してくるロジクールG製品は、いつもゲーミングデバイス界隈を盛り上げてくれてワクワクします。特にLIGHTFORCEスイッチは流行のクリック感に十分ついていけるクオリティなので、ぜひ他のロジクールG製品にも光学スイッチ搭載のモデル発売に期待したいです。

気になる価格ですがAmazonでの参考価格は¥21,780(税込)で競合製品と比べても中の上ぐらいの価格設定であると思いました。ロジクールG製品はPCパーツ店でデバイス展示品が用意されやすい印象なので、事前に触れる機会が多くデバイス初心者でも安心して選ぶことができます。

なお現在ロジクールG公式サイトではロジクールホリデー開催中で、12/31まで対象商品が10%OFFになるクーポンを配布中。もちろん今回紹介したG502Xシリーズすべてに適用できます。有線モデルであれば1万円以下で購入可能なので買うなら今がチャンスです。

数々の伝説を生みだしたゲーミングマウスG502の最新モデルとなるG502X。使っていて致命的な要素もなく、完成度が非常に高いマウスだと思いました。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 反応速度や重さ、後は光学式スイッチに変わったのは素晴らしいが、センサーが変わらないのが残念でした。

  • いまいちな点までちゃんとレビューしてくれて良い記事だと思いました。
    私は有線のG502Xを購入し旧モデルから乗り換えましたが、下記点がいまいちだと思いました。
    1,クリック音がうるさい
    2,シリコンケーブルで線が硬いためマウスバンジーを使用してもひっかかり感がある
    3,新モデルは親指の置くスペースが狭くなりサイドボタンを間違えて押してしまう(持ち方によるが
    他に同等のボタンを備えたマウスが無いため使用を継続しますが、いまいちなマウスだと思いました。
    軽量化で腕の痛みがなくなったのは良かった。

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