Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、日本時間5月16日にイギリス・マンチェスターを舞台にした世界大会「BLAST R6 Major Manchester 2024」が開幕。
日本からはKAWASAKI SCARZとCAG OSAKAの2チームが出場。合計20チームが、2024年度最初のチャンピオンの座をかけて激突する。
『R6S』世界大会「BLAST R6 Major Manchester 2024」
シージ競技シーンは3月より2024年度が始まっており、「BLAST R6 Major Manchester 2024(以下、マンチェスターメジャー)」は今年度最初の世界大会にあたる。賞金総額は75万ドル(約1億1,700万円)。
その名の通り、シージ界では初めてイギリスのマンチェスターが舞台となり、グランドファイナルを含めた最終盤ではB.E.C Arenaでの有観客試合が行われる。世界的に注目される大会ということで、現地の観戦チケットは4月の時点で完売済み。
チャンピオンを目指すことが至上命題だが、メジャーに出場した各チームの成績は、ポイントとなって世界ランキングに計上される。このランキングは、2025年2月に開催される最大の世界大会「シックスインビテーショナル2025」への出場資格につながっているため順位も重要だ。
マンチェスターメジャーの日程
- 大会開催期間:現地時間5月16日から26日
- フェーズ1:5月16日~17日(18日は中休み)
- フェーズ2:5月19日~22日(23日は中休み)
- フェーズ3:5月24日~26日
マンチェスターメジャーは「フェーズ1」から「フェーズ3」までの3部構成。出場するのは合計20チームだが、チームのスタート地点は各地域リーグのフォーマットや成績によって2パターンに分かれている。
まず5月16日からは、8チームが「フェーズ1」で激突。BO3の短縮型ダブルエリミネーションを行い、上位4チームが「フェーズ2」に出場。下位4チームはここで敗退となる。
5月19日からは、フェーズ1を勝ち上がった4チームに、さらに12チームを加えた計16チームによる「フェーズ2」を実施。フォーマットはスイスドローとなる。
スイスドローは、前の試合で勝ったチーム同士、負けたチーム同士で順々に対戦を続けていくルールで、タイブレークはブッフホルツ式で行う。突破・敗退チームが決まる試合はBO3。他はBO1で実施。先に3勝した8チームが「フェーズ3」に進出。3敗すると大会敗退となる。
5月24日からは、いよいよ最終盤の「フェーズ3」。8チームによるシングルエリミネーションとなる。試合はBO3で行われ、グランドファイナルはBO5。優勝チームが春のメジャーチャンピオンに戴冠する。
日本からはSCARZとCAGが出場
日本からはKAWASAKI SCARZがフェーズ2から、CAG OSAKAはフェーズ1から出場。CAGは、日本時間5月16日午後11時45分よりBleed Esportsとの初戦を実施する。SCARZの初戦は後日決定。
日本チームの争点は明快で、世界の強豪チームに対する勝利が求められる。かつて「インビテーショナル2019」で野良連合が記録した世界ベスト4を今なお更新できない状況が続いているためだ。
さらに言うと、日本、韓国、東南アジア、オセアニアを含めた旧APAC地域全体で、未だにメジャーやインビテーショナルのチャンピオンチームが誕生していない。ブラジル勢が支配する現在のシージ界をどこまで揺さぶれるかが問われる。
SCARZは、2023年度のすべての世界大会(コペンハーゲンメジャー、アトランタメジャー、シックスインビテーショナル2024)に出場。コペンハーゲンではベスト8の成績を残した。しかし、アトランタでは3戦して全敗。インビテーショナルでも4戦して全敗と、世界に勝てない状況が続いている。
「日本チャンピオン」のタイトルは引き続きキープしているだけに、SCARZにはとりわけ躍進が期待される。2024年度は、これまでチームを支えてきたPyon選手がサブにまわり、元NORTHEPTIONのNina選手を新たに迎える変化を遂げた。国内最強クラスのガンスキルを誇るNina選手と、レート平均でインビテーショナルの個人成績ランキング世界2位(1.19ポイント)を記録したRec選手が、SCARZ流の柔軟性に富んだシージでどこまで成績を伸ばせるかに注目しよう。
CAGも、アトランタに引き続き日本代表として参戦。今季はShuReap選手とSironeko選手という日本の有望な新プレイヤーを獲得し、SuzuC氏とDD氏が新たにコーチを担当する変化を遂げた。メジャー出場をかけた国内リーグRJLの戦いでは浮き沈みする姿も見られたが、それは着実に経験を積んできたという意味でもある。
CAGのメジャーでの最初の対戦相手は、東南アジアの最強格で、国際色豊かなチームBleed Esports。中国人のMentalistC選手や、選手時代に世界チャンピオンを経験しているブラジル人のJulioコーチら強力なメンバーを中心に、シンガポール人のAsphy選手など全員が、大舞台でも物怖じしないプレイをしてくる。
局地的なスキル勝負では決して劣らないCAGにとっては、チームの事前準備や、海外環境でのコンディション管理など、ゲーム外の要素が重要になるだろう。世界大会は長期戦となるため、選手とスタッフの総合力が試される。メジャーに向けては、日本でも活動するイギリスのeスポーツ団体FNATICの施設でブートキャンプを実施した。
- フェーズ1出場チーム(アルファベット順)
- Bleed Esports(アジア代表)
- CAG Osaka(日本代表)
- FearX(韓国代表)
- Geekay Esports(中東北アフリカ代表)
- Spacestation Gaming(北米代表)
- Team Cruelty(中南米代表)
- Team Liquid(ブラジル代表)
- G2 Esports(ヨーロッパ代表)
メジャー配信情報
マンチェスターメジャーの配信サイトは以下のとおり。大会中はシージ日本公式Xアカウントの通知をオンにして、最新情報をチェックしておこう。
Twitchドロップ
マンチェスターメジャーでは、恒例の「Twitchドロップ」キャンペーンも開催。上記のチャンネルを含めたTwitch公式チャンネルで大会を一定時間視聴することで、ゲーム内アイテムが封入された「eスポーツパック」を獲得できる。
- フェーズ1:最大3パック
- フェーズ2:最大4パック
- フェーズ3:最大4パック
- グランドファイナル:最大2パック
獲得には、あらかじめこちらのリンク先からTwitchとUbisoftのアカウントを連携させる必要がある。また、条件を満たしてアイテムが獲得可能になったら、自分のTwitchインベントリページを開いて手動で有効化することになる。獲得したアイテムは、48時間内に自分のゲームアカウントに送られる。
イヤー9シーズン2パネル
メジャー最終日である日本時間5月27日午前1時からは、「新シーズン公開パネル」が開催。次の大型アップデート「イヤー9シーズン2」の全貌がここで明らかになる。
とはいえ主なコンテンツは既に公開済み。次回は新オペレーターが追加されない代わりに、「新兵」オペレーターがリワークされる。詳しくはこちらの記事で紹介。
一方で公開パネルでは、ロードマップには書かれていなかった変更点、新イベント発表などのサプライズがあることも珍しくない。大会の行方とともに、こちらもチェックしておこう。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: X, R6S Esports Official
コメント
コメント一覧 (3件)
774くんどうせ大会中もEAAでコメント打つのに必死でリアタイしないんだから応援も何も無いじゃない
774君が応援してて若干感動してる自分がいる。
まぁ過度には期待せんけどそんでもそれなりに期待はしてんで頼んだぞ。
とりえあずCAGは初戦Bleedでいきなりピンチやがどんな泥仕合でもええからフェーズ1突破してくれ。
これでダメならもう日本はフェーズ2枠なくしてええやろ、SZすらフェーズ1からやとフェーズ2いけへんのとちゃうか。