EElectronic Arts (EA) は、人気FPSシリーズ『Battlefield(バトルフィールド)』の公式Xアカウントを通じて、開発中の新作における「破壊表現」に関するコミュニティアップデートを発表した。今回のアップデートでは、破壊表現のデザイン哲学、ゲームプレイへの統合、そして初期テスト段階「Battlefield Labs」から得られたフィードバックが共有された。
BFの「破壊」デザイン哲学:戦術的な深みを追求
開発チームは、破壊表現を単なる演出ではなく、プレイヤーが戦場の環境を積極的に変化させ、戦術的なアドバンテージを得るための重要な要素と位置づけている。目標は、壁を破壊して敵を奇襲したり、新たな進路を開拓したり、建物を破壊して敵の攻撃部隊を排除したりといった行動を通じて、ゲームプレイにさらなる深みを与えることである。
そのために、何が破壊可能で、どのように変化するのかをプレイヤーが直感的に理解できるよう、視覚的・聴覚的に分かりやすい「破壊言語」の設計が進められている。これにより、プレイヤーが周囲の世界を自由に形成できる、楽しくやりがいのある環境の創造を目指す。
ゲームプレイを変える新たな破壊メカニクス
アップデートでは、具体的な破壊メカニクスの例も紹介された。
- 段階的な壁破壊: 爆発などで大きなダメージを受けた壁は、銃弾などの小さな衝撃でも破壊可能になり、貫通して突破できるようになる。成功したかどうかは、視覚効果(VFX)だけでなく、音響効果(オーディオ)でも確認できる。
- 表面の劣化表現: ダメージが蓄積すると、壁などの表面が視覚的に劣化していき、最終的に崩壊する様子が表現される。
- 建物の崩壊と瓦礫: 建物が崩壊する際には、中心部が露出するような演出(「リンゴの芯」に例えられている)がなされ、破壊された破片は瓦礫として周囲に散らばる。
- 瓦礫の戦術的利用: 破壊によって生じた瓦礫は戦場に残り、新たな遮蔽物や防衛拠点として利用可能になる。
プレアルファ版の映像では、壁を破壊して建物を素早く通り抜け、通常なら迂回が必要な場所へ到達する様子が示された。ただし、こうした破壊による経路開拓は、敵にも利用される可能性があるため、戦術的な判断が重要になると指摘される。
Battlefield Labsでのテストと学び
初期テストフェーズ「Battlefield Labs」では、破壊表現に関する様々なフィードバックが収集されている。主な焦点は以下の通り。
- 破壊可能な環境要素と、必要な火力のバランス。
- 瓦礫などによる副次的なダメージの影響。
- 新たな経路や持続的な環境変化を生み出す戦術的な破壊の有効性。
- 火力と破壊ダメージ全体のバランス調整。
これまでのテストセッションでは、サーバーの安定性やパフォーマンスに関する初期課題を特定し、改善に向けた貴重なデータが得られた。ガンプレイはおおむね好評であるものの、武器間のバランス調整は継続的な課題である。移動システムに関しても、「クラウチスプリント」などの速度バランスについて反復検証が行われている。
破壊表現については、マップ全体の破壊可能オブジェクトの配置バランスや、表面ダメージの微調整に関するフィードバックが寄せられ、今後も継続的にテストが行われる予定である。
今後の展開
EAは、Battlefieldの未来を共に創るため、プレイヤーにBattlefield Labsへの参加を呼びかけている(※アジア地域での展開については現時点では未定)。今後のテストの進捗や成果については、引き続きコミュニティアップデートで報告予定となっている。
進化した破壊表現が、次世代のBattlefield体験にどのような革新をもたらすのか、今後の続報に期待が高まる。



Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Battlefield
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コメント
コメント一覧 (12件)
破壊表現進化してるのはいいけどゲーム性やマップが進化してないとまたプレイヤーは離れていく