「ALGSチャンピオンシップ」は、Respawn Entertainmentが手がける『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』eスポーツ競技シーン「ALGS」における、年度内で最大の世界大会だ。2024-2025年に相当する「イヤー4」のチャンピオンシップは、日本の札幌市、大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)にて初開催され国内でも大きな話題となった。
この「札幌・チャンピオンシップ」が、現在進行中の「イヤー5」、さらに来年の「イヤー6」でも見られるのかもしれない。
日本・札幌で「ALGSチャンピオンシップ」3年連続開催か
北海道新聞(有料記事)が独自に報じた内容によると、2025年に引き続き、2026年および2027年の「ALGSチャンピオンシップ」も、札幌ドームこと大和ハウス プレミストドームで開催される見通しだという。
エーペックスのアップデートとともに進化してきた公式競技シーンALGSでは、1年にわたって世界の各地域で戦いが繰り広げられる。そして、年度の最後に各地域の上位チームが「チャンピオンシップ」に集結し、年度の世界チャンピオンを決定するというのが主な流れだ。つまり1年で最も重要、かつ注目度の高いイベントと言える。
実現すれば2025年から3年連続で札幌・チャンピオンシップが開催されることになる。日本のエーペックスファンにはうれしいサプライズだ。
2024年のチャンピオンシップが発表された際も、世界中から歓喜の声があがったことが記憶に新しい。この札幌大会は2025年1月から2月にわたって開催され、GoNextが優勝。賞金約1億円を獲得した。期間全体で、34,000人もの観客がこの大会に訪れる成功をおさめた。

7月10日よりリヤドにて「ミッドシーズン プレイオフ」
現在進行中のALGS「イヤー5」に関しては、間もなく現地時間7月10日より、今年度の半分を総括する世界大会「Midseason Playoffs(ミッドシーズン プレイオフ)」がサウジアラビア・リヤドにて開催予定だ。日本からもFnatic、KINOTROPE、UNLIMIT、RRXの4チーム、17選手およびコーチが出場する。
年度末の「チャンピオンシップ」については、ALGS公式サイトでもまだ詳細が伏せられている。リヤドでの大会期間中に発表されることが予想されていたが、日本の札幌でこれから2年連続開催というのは興味深い話だ。
世界の競技シーンファンからも、日本チーム、とりわけFnaticの人気は高い。2024年度のFnaticは、ドイツ・マンハイムでのプレイオフで40チーム中6位。その後、札幌・チャンピオンシップでも40チーム中10位の成績で終えている。上述の通りリヤドには17名もの選手・コーチを世界大会に送り出している、注目地域の一つだ。
札幌での連続開催が、世界のALGSファンに受け入れられることに期待したい。
時差が心配、札幌市の施策に期待
大いに盛り上がった札幌・チャンピオンシップだが、実は課題もあった。最終日の大会配信は、最大同接数540,364人。平均で175,742人もの視聴者が試合に見入っていた(Esports Charts)。
大きな数字に見えるが、2023年のチャンピオンシップと比べると20%も低い。この原因について、Apex Legends Newsのリプ欄には当時、時差が原因との指摘が多く寄せられていた。ALGSの中心は北米であるため、半日以上の時差がある北米のエーペックスファンは、深夜から早朝にかけての観戦を強いられる。
時差の問題は解決不可能で、仕方が無い面もある。しかし札幌市としては、東京など他の都市にはない北海道・札幌のユニークな魅力と、現地に集まったファンの熱意をいかに伝えるかが、「札幌大会」の価値を現地に来られないファンにも認めてもらううえで重要になるだろう。今後の正式発表のときを心待ちにしたい。
Source: 北海道新聞
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