2024年10月の早期アクセス開始から約1年半、積極的な開発を停止してからも約1年。インディースタジオDouble Elevenは2026年5月8日(金)、オンラインFPS『Blindfire(ブラインドファイア)』を無料化し、サーバーを無期限で稼働し続けると発表した。Steam上での価格は870円から無料に変更され、「Blindfire: Lights Out」と題した最終アップデートも同時に配信されている。
不振に終わったオンラインゲームが静かにサーバーを閉じてきた近年の流れに対し、Double Elevenは真逆の判断を下した。開発チームが残したメッセージが、その決断の理由を静かに語っている。
- 3行まとめ
- インディーFPS『Blindfire』が無料化&サーバー無期限稼働へ。旧価格は870円
- 『CONCORD』『HIGHGUARD』など閉鎖が続くオンラインシューターとは逆の判断
- 開発チームは「自分たちの基準で失敗した。それを誇りに思う」と声明に記した
『Blindfire』とはどんなゲームか
Double Elevenが開発したオンライン対戦FPSで、最大の特徴は「完全な暗闇の中で戦う」というゲームデザインだ。視覚情報をほぼ排除し、銃声や足音、スキャン機能を駆使して敵の位置を把握することが勝敗を分ける。最大8人でのクロスプレイにも対応している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Blindfire |
| 配信日 | 配信中 |
| 対応機種 | PC(Steam / Epic Games Store / Microsoft Store)/ PS5(PS Plus必須) / Xbox Series X|S |
| 価格 | 基本プレイ無料(旧価格:870円) |
「失敗を、なかったことにしない」という選択

オンラインシューター市場では近年、不振に終わった作品が早期にサーバーを閉鎖するケースが続いている。Sony Interactive Entertainmentの『CONCORD(コンコード)』はリリースからわずか2週間でサービスを終了(関連記事)。Wildlight Entertainmentの『HIGHGUARD』はリリースから約7週間で閉鎖し、基本プレイ無料のタイトルでありながらサーバーを完全に消滅させた(関連記事)。
Double Elevenはその流れに乗らなかった。積極的な開発こそ約1年前に終わっていたが、作り上げたものを消すことを拒否した。開発チームはプレイヤーへのメッセージでこう記している。
「ゲームはアートだと信じているから、保存されるべきだと考えている。うまくいかなかっただけで、自分たちが作ったものを葬り去ることは拒否する。」
— Double Eleven(Blindfireチーム)
広告も呼び戻しのキャンペーンも用意しないとも書いた。「これは、私たちの作ったものを見たいと思ってくれる人たちへの、ただの贈り物だ」という言葉には、商業的な計算を感じさせない率直さがある。「ゲームを保存する」という文脈も、国際的な消費者運動、「Stop Killing Games (SKG) / ゲームを殺すな」とマッチしている。そして、チームが残した一文がこれだ。
「私たちは自分たちのやり方で失敗しました。そしてそれを誇りに思っています。」
— Double Eleven(Blindfireチーム)
失敗を認め、それを恥じないというこの姿勢は、インディースタジオならではの切り口だ。無料タイトルですらサーバーを消してきた業界の文脈に置くと、ひときわ目を引く言葉になっている。
視覚障害プレイヤーからの声が生んだ最後の機能
今回の最終アップデートで追加された「オーディオエイムアシスト(Audio Aim Assist)」も、このゲームの特異な立ち位置を象徴する。視覚障害・弱視のプレイヤーから「Blindfireは自分が真剣に競えた最初のシューターだった」という声が届いたことを受け、敵が照準内に入ったことを音で知らせる機能として実装された。完全な暗闇で戦うというゲームデザインが、計らずも視覚障害者にとってアクセシブルなFPSを生んでいた。開発チームは「暗闇で戦うゲームにとって、ふさわしい最後の追加だと感じている」と述べている。



『Blindfire』はSteam・Epic Games Store・Xbox(Microsoft Store)・PS5で現在無料でプレイできる。試すコストはゼロになった今、あなたはこういったゲームの「保存」という判断を、どう思うだろうか。
FPS POWER TUNE
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Source: Steam(Blindfire: Lights Out)



コメント
コメント一覧 (3件)
て事はチーターまみれになる可能性があるって事か…
でも人気ないゲームならチーターも来ないから安全かもな
まさに。
彼らの選択を信じる
自分達の失敗を敢えて残し続けるとか、モノを生み出すクリエイターとしてカッコよすぎる。