『CoD:ブラックオプス1・2』PS4/PS5移植が正式決定、2026年7月配信、キャンペーン・マルチ・ゾンビ全収録

Treyarchは日本時間6月18日、初代『Call of Duty: Black Ops(コール オブ デューティ ブラックオプス)』と続編『Call of Duty: Black Ops 2(コール オブ デューティ ブラックオプス2)』を、現行のPlayStation向けに2026年7月移植すると公式Xで発表した。移植はポート専門スタジオのIron Galaxy(アイアン ギャラクシー)が担当し、キャンペーン・マルチプレイヤー・ゾンビの3モードをすべて収録する。PS3時代を最後に現行機で遊べなかった2本の名作が、ついにPlayStationへ帰ってくる。
- 3行まとめ
- 初代『ブラックオプス』(2010)と『ブラックオプス2』(2012)が2026年7月に現行PlayStationへ移植決定。担当はIron Galaxy
- リマスターやリメイクではなく“完全移植(ストレートポート)”。キャンペーン・マルチ・ゾンビの全モードを収録
- PS3時代以来、現行機で初めてプレイ可能に。ただし対応機種の詳細・価格・サーバー運用は未発表
噂は本当だった ── Treyarchが移植を正式発表
発表はTreyarch公式Xのシンプルな1投稿だった。「初代Black OpsとBlack Ops 2が、パートナーであるIron Galaxyの手で7月にPlayStationへ移植される」という短い一文で、続くリプライにて両作ともキャンペーン・マルチプレイヤー・ゾンビの3モードが収録されることが明かされた。
この移植は、EAA!!でも韓国レーティング通過を受けた“噂”として先日お伝えしていたものだ。韓国での審査登録に加え、PlayStation Storeのバックエンドで両作のリスティングが確認されたと海外メディアが報じており、現行機復活の可能性が濃厚になっていた。今回のTreyarchの発表で、その噂が正式に裏づけられた形となる。
ブラックオプス1・2の移植はリマスター? 収録モードは?
ここで押さえておきたいのは、今回が「リマスター」でも「リメイク」でもなく、原作をそのまま現行機へ移す“完全移植(ストレートポート)”である点だ。Treyarchは、Iron Galaxyが手がけるのはオリジナル版の移植であると明言している。つまり期待できるのは2010年・2012年当時のグラフィックとゲーム体験の再現であり、テクスチャの刷新やシステムの近代化は予告されていない。
それでも、この“完全移植”という一点はファンにとって朗報だ。Call of Dutyの旧作復刻は、収録範囲でファンの評価が真っ二つに割れてきた歴史がある。マルチプレイヤーまで収録した『Modern Warfare Remastered』(2016)は好意的に迎えられた一方、キャンペーンのみだった『Modern Warfare 2 Campaign Remastered』(2020)にはファンの不満が集中した。過去のCoD復刻をめぐる評価の分かれ方を踏まえれば、初代BOと BO2が最初からマルチもゾンビも丸ごと収録して出てくる意味は大きい。
- キャンペーン:初代は冷戦下のCIA工作員アレックス・メイソンらの暗躍を描く。BO2は1980年代と近未来が交差し、シリーズ初のプレイヤーの選択で結末が変わるマルチエンディングを採用
- マルチプレイヤー:特にBO2のマルチは、シリーズ屈指の完成度として今なお名前が挙がる看板コンテンツ
- ゾンビ:初代BOで定番マップ「ニュークタウン」が初登場。ゾンビモードもシリーズの人気を決定づけた要素として全収録
ブラックオプス1・2 PS移植の発売日・価格・対応機種まとめ
- 対象作品:『Call of Duty: Black Ops』(2010)/『Call of Duty: Black Ops 2』(2012)
- 発売時期:2026年7月(月内の具体的な日付は未発表)
- 対応機種:現行PlayStation。Treyarch公式は“PlayStation”とだけ表記し、具体的な機種は未確定。海外の複数メディアはPS5およびPS4向けと報じている
- 収録モード:キャンペーン/マルチプレイヤー/ゾンビ(両作とも全収録)
- 移植の種別:完全移植(リマスター・リメイクではない)
- 移植担当:Iron Galaxy
- 価格:未発表
- Xbox・PC版:今回の発表では言及なし(PlayStation向けのみ)
初代ブラックオプスとBO2はなぜPS4/PS5で遊べなかったのか
両作はPS3・Xbox 360世代のタイトルでありながら、これまでPS4/PS5では動かせなかった。Xbox勢が後方互換で長年アクセスできていた(BO2はXboxの後方互換に2017年4月追加)のに対し、PlayStation勢は古いPS3実機を維持し続ける以外に手がなかったのだ。
ただし「アーキテクチャが違うから現行機では動かせない」という単純な話ではない。競合のMicrosoftは、同じくx86ではないPowerPCベースのXbox 360タイトルを、現行のXboxでエミュレーション動作させる後方互換を提供してきた(対象はすべてのタイトルではないものの)。非x86世代のゲームを現行機で走らせること自体は、技術的に可能なのだ。
PlayStationで事情が異なったのは、技術的なハードルと、ソニーの後方互換戦略が重なった結果だ。PS3が採用した特殊なプロセッサ、Cell Broadband Engine(セル・ブロードバンド・エンジン)は、1基のメインコア(PPE)に8基の演算コア(SPE)を組み合わせたIBM・ソニー・東芝の共同開発チップで、そのエミュレーションは業界でも屈指の難物として知られる。そのうえでソニーは、PS3のネイティブな後方互換を現行機に用意せず、PlayStation Plusプレミアムのクラウドストリーミングでの提供に留めてきた。米Tech Timesの報道も、Cellのエミュレーションコストの高さがこの判断の背景にあると指摘している。
結果として生まれたのが、今回の非対称だ。Xbox勢は後方互換で初代BO・BO2をそのまま遊べてきた一方、PlayStation勢には個別の移植を待つ以外の道がなかった。Iron Galaxyの作業は、ソニーが用意してこなかったその橋を、Activision側から架けにいくものと言える。
移植担当のIron Galaxyとは? 過去の実績は
Iron Galaxyはシカゴを拠点とする、移植と技術支援で知られるスタジオだ。ニンテンドースイッチへの『The Elder Scrolls V: Skyrim』(2017)、『Diablo III: Eternal Collection』(2018)、『Overwatch』(2019)、『Apex Legends』(2021)といった大型タイトルの移植を手がけ、近年ではPC版『Uncharted: Legacy of Thieves Collection』(2022)や『Metroid Prime Remastered』(2023)の支援、そして『Tony Hawk's Pro Skater 3 + 4』(2025)のリメイクも担当した。旧作を現行環境へ載せ替える実績は、業界でも屈指と言っていい。
一方で、過去にはPC版『Batman: Arkham Knight』の不安定なリリースなど、移植の仕上がりに賛否が分かれた案件もあった。実績は豊富でも出来にムラがあるだけに、「10年も待たせたんだから、頼むから丁寧に移植してくれよ」というのが、PlayStation勢の偽らざる本音ではないか。せっかくの帰還が雑なポートで台無し、という展開だけは勘弁してほしい。
最大の焦点はサーバーと価格:高価格化の逆風
今回の発表でファンが最も気にしているのが、オンラインまわりの扱いだ。BO1・BO2の当時のオンライン基盤はすでに老朽化しており、移植版が新しいサーバーを立てるのか、旧来の仕組みを引き継ぐのかは明かされていない。旧世代のCoDは、PC版を中心に、時代遅れのネットワーク構造が悪用される問題が長年くすぶってきた(コンソール版は閉じた環境ゆえ比較的影響を受けにくいとされる)。マルチとゾンビを丸ごと収録する以上、この基盤をどう再整備するかが、移植の完成度を左右する最大のポイントになる。
タイミングも興味深い。Activisionは、最新のCall of Dutyが高価格化で論争を呼ぶさなかに、往年の看板2作をPlayStationへ送り込む格好だ。最新作『Black Ops 7』の直近リリースまで、シリーズは近年めまぐるしい展開を続けてきたが(CoDの近年のリリース戦略の変遷はこちらの記事で整理している)、そこへ“遊びたくても遊べなかった名作”を新たな商品として投入する動きは、バックカタログの価値を測り直す一手とも読める。価格が手ごろに設定されれば、価格論争への静かなカウンターにもなり得るだろう。
10年越しの帰還、日本のCoDファンはどう迎える
初代ブラックオプスとBO2は、シリーズの物語的な土台でもある。近未来を舞台にした最新作『Black Ops 7』のストーリーすらBO2から地続きであり、初代からの“陰謀と犠牲の物語”を振り返る記事を片手に遊べば、シリーズの解像度は一段上がるはずだ。国内のPlayStationユーザーにとって、この2本を現行機でネイティブに遊べる日が来ること自体が、長く待たれた瞬間と言っていい。
そもそも今回わざわざ「移植」というひと手間が要ったのも、ソニーが現行機に旧作の後方互換を用意してこなかったからだ。旧世代のライブラリを資産として抱え込むMicrosoftとは対照的に、ソニーは後方互換をどこかコストと見なしてきた節がある。その一貫した姿勢が、PlayStationユーザーに10年越しの遠回りをさせた格好とも言えるだろう。もっとも、遠回りの果てにマルチもゾンビも丸ごと現行機へ戻ってくるなら、結果オーライと笑うファンのほうが多いのかもしれない。
対応機種の詳細も、価格も、サーバーの中身も、まだナゾに包まれている。それでも「PS3を引っ張り出さないと遊べなかった名作が、手元の現行機で動く」という事実だけで、心が躍るファンは多いだろう。続報はPlayStation Storeの正式ページ公開で一気に見えてくるはずだ。あなたは初代とBO2、どちらのマルチから飛び込む? それとも、まずはニュークタウンでゾンビを蹴散らすところから始めるだろうか。
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コメント
コメント一覧 (7件)
今のゾンビはやりやすくなって最近のは全部クリアできているけど、この頃のは完全に忘れているが全くクリアできなかったはずだからやり直しのチャンスを貰った気がしてややありがてぇ。
今基準でそのまま移植だとFoVくっそ低いから人選ぶかもなぁ
BO1-2発売してくれと誰も頼んでいない件
まとめるの遅すぎてFPSサイトとして終わってるな
懐かしい。BO1は4人で20ラウンド行くとカックカクでどうしようもなくなるんだよね。
デッドゾーン設定だけで良いから追加してくれないか...?
Bo7でしこたまマップリメイクも武器復刻もしたから今更感…