Ubisoft(ユービーアイソフト)が『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のイヤー11シーズン3(Y11S3)に向けた「デザイナーズノート」を公開した。
攻撃側の情報屋ドッケビ(Dokkaebi)とマークスマンのカーリー(Kali)に大型リワークが入り、猛威を振るってきたSMG-12にはダメージ28→16という大ナタが振るわれる。さらにDMR系のAR-15.50・MK14 EBRも弱体化。防衛DMRメタに手が入る、見逃せない内容だ。
- 3行まとめ
- ドッケビのJegeo Payloadが「常時接続」必須化。防衛側が妨害・迎撃できる仕様に
- カーリーのCSRX 300が倍率3.5x/8xへ刷新、V-Lanceの持ち替えでADS維持も追加
- SMG-12がダメージ28→16へ大幅弱体化、防衛DMRのAR-15.50も67→59に調整
Y11S3デザイナーズノート、冒頭は勝率差とオペレーターBANデータ
今回のノートは、恒例の勝率関連データから始まる。開発元は「勝率差とピック率の相関」と「BAN率上位オペレーター」のマトリクスを、PC版とコンソール版それぞれ攻撃/防衛に分けて提示している。
【PC】勝率差 × ピック率


【コンソール】勝率差 × ピック率


【PC】オペレーターBAN率トップ10


【コンソール】オペレーターBAN率トップ10


注目はBAN率だ。PCではエース(Ace)の48%に次いでドッケビが37%で攻撃側2位、コンソールでも25%と上位に食い込む。今回リワークが入るドッケビが、BAN画面の常連だったことはデータからも裏付けられている。
目玉①ドッケビ:Jegeo Payloadに"常時接続"リスクが追加
まず攻撃側の情報オペ、ドッケビ(Dokkaebi)だ。開発元の狙いは明快で「Jegeo Payload発動中のインタラクティブ性とカウンタープレイを強化する」こと。つまり、撃ちっぱなしで一方的に成立していた能力に、駆け引きを持ち込む調整だ。
キモは、ドッケビのタブレットとターゲットの端末間に「常時接続」が必要になった点。接続が途切れればアップロードは自動キャンセル。防衛側はSignal Disruptor等のガジェットで妨害するか、あるいはドッケビ本人を倒せば止められる。
さらにアップロード中はタブレットが常時アクティブ化し、ソリス(Solis)のSPEC-IOのような電子探知ガジェットに映るようになる。攻撃側は発動タイミングとポジション取りをより慎重に迫られるわけだ。ローリスクの情報アドバンテージが、リスクを伴う"賭け"に変わった。
ドッケビ 変更点
- Jegeo Payload:進行にドッケビとターゲットの常時接続が必要。接続遮断でアップロード自動キャンセル。アップロード中はタブレットが常時アクティブ
- ガジェット:EMPインパクトグレネードを削除し、Breach Charge(ブリーチチャージ)を追加
ガジェット変更にも理屈がある。EMP効果がターゲットの端末を無効化し、接続を"自滅"させかねなかったため、Breach Chargeに差し替えて意図しない中断を排除した格好だ。細かいが、システム整合性を優先した堅い判断と言える。
目玉②カーリー:CSRX 300が中距離運用向けに大幅リワーク
次はマークスマンのカーリー(Kali)。開発元は「あらゆる交戦距離でのフルイド性と適応力を高め、より幅広い場面で能動的に戦えるように」と説明する。長距離特化の狙撃手を、もう少し器用な立ち回りへ寄せるアプローチだ。
大きいのはV-Lanceへの持ち替えでADS(覗き込み)がキャンセルされなくなった点。ガジェットとエイムのシームレスな連携が可能になり、交戦を切らずにユーティリティを差し込める。反応速度は明確に上がる。
相棒のCSRX 300も総リワーク。倍率はショート3.5x/ロング8xへ引き下げ、既存倍率と揃えることで習熟コストを下げつつ、実用域を広げた。ポンプ動作短縮と装弾数増でラウンドを通した継戦力も向上する。
ただし一方的な強化ではない。反動増と腰だめ(ノンエイム射撃)の拡散増がトレードオフとして課され、近距離での雑な運用は封じられている。「精密射撃を報いる」という設計思想は健在だ。
| CSRX 300 項目 | 変更後 | 変更前 |
|---|---|---|
| ショート倍率 | 3.5x | 5x |
| ロング倍率 | 8x | 12x |
| ポンプ動作 | 0.8秒 | 1秒 |
| 最大所持弾数 | 51発 | 36発 |
| 反動 | 増加 | — |
| 腰だめ拡散 | 増加 | — |
SMG-12に大ナタ、ダメージ28→16へ
そして今回の弱体化の本命がSMG-12だ。超高レートの連射で短時間に高火力を叩き込めるこのマシンピストルは、意図されたトレードオフを超えて近距離で過剰な継続圧をかけられていた、と開発元は認めている。
そこでダメージ・マガジン・総弾数の三点セットに調整が入る。狙いは「長い連射よりコントロールされたバースト射撃を重視させる」こと。ミスショットや撃ち過ぎの代償が跳ね上がるため、交戦の選択がよりシビアになる。
| SMG-12 項目 | 変更後 | 変更前 |
|---|---|---|
| ダメージ | 16 hp | 28 hp |
| マガジン | 22発 | 32発 |
| 最大所持弾数 | 111発 | 129発 |
影響を受けるのはドッケビ、ヴィジル(Vigil)、ウォーデン(Warden)の3名。国内ランクマッチでもSMG-12はセカンダリの定番だっただけに、この弱体化はロードアウト選択に少なからず波紋を広げるはずだ。筆者の推測では、ヴィジルの近距離ゴリ押し性能が最も打撃を受ける。
防衛DMRメタに調整、AR-15.50とMK14 EBRを弱体化
アルーニ(Aruni)とトゥバラオ(Tubarão)が扱うDMRは、そもそも長距離精密性と高い単発火力を備える。ここに特定のバレルアタッチメントが噛み合うと、連射時の反動が抑えられすぎて安定性が過剰になっていた。
対策として、両武器はMuzzle Brake(マズルブレーキ)を選択不可に。連射間の反動管理を再びプレイヤーに要求し、精密射撃主体のゲームプレイへ引き戻す。加えてダメージと初弾反動にも手が入り、ロングを抜くDMRの一方的な支配力を削いでいる。
| 武器 | 項目 | 変更後 | 変更前 |
|---|---|---|---|
| AR-15.50 | ダメージ | 59 hp | 67 hp |
| AR-15.50 | 初弾反動(M&K・パッド) | 増加 | — |
| AR-15.50 | Muzzle Brake | 選択不可 | 選択可 |
| MK14 EBR | ダメージ | 56 hp | 60 hp |
| MK14 EBR | 初弾反動(M&K・パッド) | 増加 | — |
| MK14 EBR | Muzzle Brake | 選択不可 | 選択可 |
影響オペレーターは、AR-15.50がマーベリック(Maverick)とトゥバラオ、MK14 EBRがアルーニとドッケビ。開発元は「両DMRの性能を防衛への期待値に沿った水準へ戻し、高インパクトのポテンシャルは保ちつつ、延長戦での支配を許さない」と狙いを明かしている。防衛のロング維持が渋くなる、地味だが影響の大きい一手だ。
細かな調整も5項目
メタを動かさず、細部を磨く「Refinement Changes」も用意された。開発元は大型更新と並行して、こうした小改善を継続的に供給する方針を明言している。地に足のついた運営姿勢が伝わる。以下に一覧を整理した。
| 対象 | 項目 | 変更後 | 変更前 |
|---|---|---|---|
| ライオン(Lion) | EE-ONE-D 警告時間 | 1.4秒 | 1.5秒 |
| カプカン(Kapkan) | Entry Denial Device ダメージ | 62 hp | 60 hp |
| エコー(Echo) | Yokai Sonic Burst 再充填 | 15秒 | 16秒 |
| SPSMG9 | ダメージ(クラッシュ/カーリー) | 35 hp | 33 hp |
| Claymore(クレイモア) | ダメージ | 155 hp | 150 hp |
ライオンは警告時間短縮で連携スキャンの刺さりが微増。カプカンとClaymoreはトラップ火力を底上げし、対フランク(裏取り対策)の信頼性を強化する。エコーはSonic Burst回転率が上がり、盤面へのプレゼンスが増す。いずれもメタを揺らさず、キャラの持ち味を尖らせる調整だ。
総括:情報オペと近距離火力に同時にメスを
今回のY11S3調整は「一方的に強い成立ルート」を潰し、リスクとリターンの天秤を戻す方向で一貫している。ドッケビのローリスク索敵、SMG-12の近距離ゴリ押し、防衛DMRのロング支配。いずれもコミュニティで議論の的だった要素だ。
数値の実装値はテストサーバーでの検証を待ちたいが、方向性としては筆者も概ね支持する。特にカーリーのV-Lance持ち替えADS維持は、日本の競技シーンでピックの選択肢を広げる可能性がある。あなたの環境では、SMG-12弱体化後にどのセカンダリへ乗り換える?
Y11S3の関連記事
Y11S3「Operation Split Fire」は9月1日実装予定。シーズンの全体像は、以下の順で追うと分かりやすい。
- Y11S3「Operation Split Fire」発表:シールドメタを崩す新ディフェンダーが登場、9月1日実装
- Y11S3の新要素・バランス調整まとめ:Legend Division新設や初のドローンレースなど、シーズン全体を総ざらい
- デザイナーズノート詳報(本記事):ドッケビ・カーリーのリワークと武器調整、その意図を深掘り
あわせて読みたい
- Y11S2.3パッチノート:現環境に入った直近の調整。オペレーター6人の変更点とバグ修正
- Y11S2.2総まとめ:ドッケビはこの時点でも弱体化されており、今回のリワークに続く流れが分かる
FPS POWER TUNE
Googleの優先ソースに追加
Source: steampowered.com
EAA FPS News(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。




コメント