「バトロワ特化ゲーミングモニター」登場!WQHD 360Hz&DyAc 3搭載

BenQのesports特化ブランド「ZOWIE」は7月2日、ゲーミングモニターの新シリーズ「XQ」を発表した。24.1インチの「XQ2566X」と27インチの「XQ2766X」の2モデル展開で、いずれもFast TNパネルでは初となるWQHD(2560×1440)解像度を採用する。
近年はフルHD特化でFPS大会の現場を支えてきたZOWIEにとって、競技向けラインでのWQHD採用は久々の回帰と言える。しかも照準を定めたのは5v5のタクティカルFPSではなく、バトルロイヤルの戦場だ。
- 3行まとめ
- WQHD解像度の新モニター「XQ2566X」(24.1型)と「XQ2766X」(27型)が登場
- 360Hz Fast TNパネルに加え、進化した黒挿入技術「DyAc 3」とバトロワ向けカラーフィルターを搭載
- 価格・発売日は未発表、日本での発売詳細はZOWIE日本公式Xで告知予定
バトロワに照準、WQHD採用の新ライン「XQシリーズ」とは

発表は7月2日で、ZOWIE日本公式Xも同日に日本語でアナウンスを行った。共通スペックはWQHD解像度、リフレッシュレート360Hz、Fast TNパネル、そして新技術「DyAc 3」の搭載となる。
ZOWIEの国内人気は数字が証明している。EAA!!が実施した「ゲーマー国勢調査2025-2026」のゲーミングモニター部門では、BenQ(ZOWIE)がブランドシェアランキングと人気ランキングの両方で1位に輝いた。
そんな王者のWQHD機としては、初代DyAcを搭載した2016年登場の「XL2735」(27インチ)以来、およそ10年ぶりの復活となる。フルHDが常識だった競技向けラインの、静かな方針転換だ。

ZOWIEによれば、『CS2』や『VALORANT』のような5v5タイトルでは解像度よりリフレッシュレートと滑らかさが重視される一方、バトルロイヤルでは広大で複雑な戦場から敵を見つけ出すため、高解像度の恩恵が大きいという。
『PUBG』や『Apex Legends』、『フォートナイト』のように遠距離の索敵が勝敗を分けるジャンルへ、「プロと共に設計する」ZOWIEのDNAを持ち込む形だ。
XQ2566X/XQ2766Xの価格・発売日
XQ2566X、XQ2766Xともに価格・発売日は未発表となっている。日本での取り扱いも2026年7月5日執筆時点では未定だが、ZOWIE日本公式Xは「日本での発売などの詳細は本Xアカウントにて共有してまいります」としており、国内展開に含みを持たせた。
| 項目 | XQ2566X | XQ2766X |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 24.1インチ | 27インチ |
| 解像度 | WQHD(2560×1440) | |
| リフレッシュレート | 360Hz | |
| パネル | Fast TN | |
| 残像低減技術 | DyAc 3 | |
| コンソール対応 | PS5/Xbox Series X|SでWQHD 120Hz表示(HDMI 2.1接続時) | ※公式ページの表記確定待ち |
| 主な機能 | カラーフィルター、ZOWIE Sync(NFC設定共有)、G Sensor、遮光シールド、新設計スタンド | |
| 価格・発売日 | 未発表 | |
※入出力端子や輝度などの詳細は公式製品ページを参照。
XQシリーズ搭載の新世代DyAc 3、黒挿入はどこまで進化した?

DyAcはバックライトの点灯タイミングを制御し、残像(モーションブラー)を低減するZOWIE独自の技術で、いわゆる「黒挿入」に分類される。液晶が映像を表示し続けることで生じる残像感を、フレームの切り替わりに合わせたバックライトの消灯で打ち消す仕組みだ。
系譜をたどると、初代DyAcからDyAc+、そしてXL-X世代ではデュアルバックライト化した「DyAc 2」へと進化してきた。XQシリーズが搭載するDyAc 3について、日本公式Xは「従来のDyAc 2から飛躍的な進化を遂げた」と表現している。
公開された紹介映像によると、DyAc 3は直下型バックライト設計による精密なバックライト制御で残像を抑えるという。バックライトの構造から刷新した形だが、分割数など詳細な仕様は7月5日執筆時点で明かされていない。

一方、コミュニティでは早くも実機の比較検証が始まっている。コミュニティ情報によると、動く映像の輪郭の鮮明さでは540Hz駆動の最新有機ELパネルを上回る場面もあり、NVIDIAの残像低減技術「G-SYNC Pulsar」より優秀ではないかとの声も上がっているようだ。DyAc 2からの進化幅は相当に大きいらしい。
もっとも、場面によっては二重像が見えるとの報告や、リフレッシュレートで勝る有機ELの方が総合的には優位とする慎重な見方もある。いずれも非公式の初期検証のため参考程度に留めつつ、今後のレビューを待ちたい。
XQシリーズが有機ELではなくFast TNを貫く理由
競技シーンでは480Hz対応の有機EL(OLED)モニターが存在感を増しているが、ZOWIEはXQシリーズでもFast TN+DyAcの組み合わせを貫いた。
有機ELは画素そのものが発光するため応答速度が非常に速く、コントラストや発色にも優れる。一方で、映像を表示し続ける「ホールド型」の表示方式である以上、動く対象を目で追う際の残像は原理的に残ってしまう。
黒挿入はバックライトの点滅で表示時間そのものを削り、この残像を根本から抑えるアプローチだ。ZOWIEいわく、Fast TNとDyAcの組み合わせは有機ELと比べても動く映像の輪郭がくっきり見えるといい、公開された比較映像でもその差を前面に押し出している。
ガスの中でも敵を見失わない、XQシリーズのバトロワ特化機能


目玉機能の1つが新開発の「カラーフィルター」だ。バトルロイヤルではガスや収縮するエリアが画面全体に色被りを生み、敵の視認を妨げる。カラーフィルターは自然な色合いを保ちつつこの色干渉を軽減し、敵と背景を分離しやすくするという。

設定まわりではNFCとBluetoothを内蔵し、スマホアプリ「ZOWIE Sync」に対応した。スマホをタップするだけで、大会会場のモニターを自分の設定へ即座に切り替えられるという、まさにトーナメント仕様の機能だ。



そのほか、画面の傾きを検知するG Sensor、工業用ベアリングを組み込んだ新設計スタンド、遮光シールドなど、大会現場での運用を意識した装備がそろう。
XQシリーズの国内展開、続報から目が離せない

360Hzの先駆けとなったXL2566Kから、400HzのXL2566X+まで、ZOWIEはフルHDの競技用モニターを磨き続けてきた。国勢調査の二冠が示すとおり国内での支持は厚く、そこへバトロワ向けWQHDという選択肢が加わることになる。
日本公式Xが発売詳細の共有を予告している以上、続報への期待は高まるばかりだ。フルHD 360Hzからの乗り換え先として、XQシリーズは選択肢に入るだろうか。
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Source: ZOWIE
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