『CoD:MW4』ブルーム廃止+新要素「Apex Attachment」武器開発密着Ep.5

Infinity Wardが『Call of Duty: Modern Warfare 4(コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア4)』の開発密着シリーズ「From The Ward」の第5弾「Crafting the Weapons」を公開した。テーマは武器デザインで、「信頼性・バランス・精密性」の3本柱をコンセプトに掲げている。ヒップファイア(照準を覗かずに腰だめで構える状態)時のブルーム(着弾のランダムな拡散)撤廃や、新要素「Apex Attachment」など、武器システムの刷新点が語られた。
前回のサウンド編に続く今回は、武器チームが実銃の試射から得た知見をどうゲームに落とし込んでいるかを掘り下げる内容だ。動画内で公開されたゲームプレイ映像には海外コミュニティも敏感に反応しており、期待の声と同時に新要素への懸念も上がっている。
- 3行まとめ
- ブルーム完全撤廃、被写界深度やマズルフラッシュのマスキング技術など武器システムを刷新
- 新要素「Apex Attachment」でリボルバーのファニング撃ちや火炎放射PPShなど武器の個性が拡張
- 海外コミュニティは概ね好意的も、Apex Attachmentのバランスやサポート期間を懸念する声も
『CoD:MW4』「From The Ward」Ep.5「Crafting the Weapons」公開
Infinity Wardの開発密着シリーズ「From The Ward」の第5弾が公開された。今回は武器デザインに焦点を当てた内容で、武器チーム・アニメーションチーム・VFXチームが実際に射撃場へ足を運び、実銃の「感触」を学んだ上でゲームに落とし込んでいるという制作哲学が紹介されている。
なお、この動画はYouTube側で年齢制限が設定されており記事内への埋め込みができないため、下のサムネイルからYouTubeのページへ移動して視聴してほしい。

『CoD:MW4』武器デザインの3本柱「信頼性・バランス・精密性」

動画では、武器デザインを支える3つのポイントが語られている。いずれも「MW2019が武器デザインの黄金基準だった」という開発チームの原体験に基づいたこだわりだ。
①ヒップファイア・ブルームの完全撤廃
ブルームとは、ヒップファイア時に発生する着弾のランダムな拡散のことだ。開発チームは動画内で「不確実性の塊」と表現しており、狙って撃っても運要素で外れることがある点を弱点として挙げている。
『CoD:MW4』ではこの仕組みが撤廃され、プレイヤーの操作精度がそのまま結果に反映されるようになる。開発チームいわく、エンジン上でも歴代最大級の変更のひとつだという。

②被写界深度とマズルフラッシュのマスキング技術


現実の射撃では被写界深度(ピントの合う範囲)がむしろ狙いを助ける要素になる。一方でこれまでのゲーム表現では、被写界深度をオンにすると狙っている的自体がぼやけてしまい、多くのプレイヤーがオフにしていたという課題があった。


『CoD:MW4』では、現実の銃と同じように役立つ形で被写界深度を再現できないか検討し、実装したとのことだ。あわせてマズルフラッシュも、狙っている方向にだけ穴を開けるように視界を確保する新システムを開発したという。見た目の派手さと視認性を両立させる狙いだ。
③没入感を高める武器挙動アニメーション

『CoD:MW4』ではプレイヤーをより強く「オペレーターの視点」に引き込むことを目指しているという。壁際でカバーの陰から覗き込もうとすると、武器が自然に体へ引き寄せられるといった挙動が新たに加わった。
「没入感を高めることをすごく意識しています。プレイヤーを本当にオペレーターの立場に置いて、自分の銃の後ろにいるように感じてもらう。それが『CoD:MW4』の目標です」
— Cody Pierson氏(Infinity Ward、ウェポンデザイナー)
こうした挙動はモーションキャプチャーではなく、すべて数値演算によるプロシージャルなアニメーションで実現されているとのことで、開発チーム自身も「アニメーションに見えるが違う」と驚きを語っている。
『CoD:MW4』新要素「Apex Attachment(エーペックスアタッチメント)」で武器の個性が激変

『CoD:MW4』では、武器を最大レベルまで育てることで解放される特別な改造パーツ「Apex Attachment(エーペックスアタッチメント)」が導入される。通常のアタッチメント枠とは別に用意され、武器の挙動を大きく変化させる要素だ。動画内では複数の具体例が紹介された。

本来は撃鉄を起こす必要があり連射に向かないリボルバーは、Apex Attachmentの装着でハンマーを弾いて連続発砲(ファニングショット)できる仕様に変化する。近距離では速射で押し切り、離れた敵にはADS(照準を覗き込む「エイム・ダウン・サイト」)でじっくり正確な一撃を狙うといった、状況に応じた撃ち分けが可能になるという。

アンダーバレルに装着するレーザー誘導式のロケットランチャーも披露された。発射後に狙った地点へ誘導できるとのことで、待ち伏せている敵の位置を指定して撃ち込むといった運用が想定されているようだ。

PPShに用意されたApex Attachment「Spitfire」は、アンダーバレル部分に火炎放射機構を追加するというアイデアだ。当初は焼夷擲弾ランチャーとして試作されたが、テストの手応えが薄く、開発チーム内で「いっそ火を噴かせてみよう」という発想の転換があり、現在の仕様に落ち着いたという裏話も語られている。PPShと火炎放射という組み合わせは『Call of Duty: World at War』を思わせるとして、コミュニティでも話題になった。
海外コミュニティの反応
動画には多数のコメントが寄せられ、旧作ファンを中心に好意的な反応が目立つ一方、新要素への懸念も相応に見られた。
- ポジティブ
- MW19感が半端じゃない、幸せすぎる
- グラフィックが美しすぎて、まずそこに目を奪われた
- IWは銃のデザインもサウンドもアニメーションも、業界の基準そのもの
- 0:36、このヘッドショット音、MW19だ
- リアサイトのボケ味、ずっと欲しかった機能。ようやく実現してくれた
- 今まで見た中で一番面白い回だった
- 0:30、伝説級の一挺
- 8:00、ファストドローが帰ってきた
- これは堅実な作り
- ヘッドショット音、ブルーム廃止、このアニメーション、マズルの演出、どれも文句なし。CoDが帰ってきた
- PPShの火炎放射、World at Warへの粋なオマージュで最高
- リアリティが次のレベルに来ている
- まさに傑作と呼べる出来。この作り込みには最大限の敬意を払いたい
- 5:25のMP7、MW3そのもの。他の武器デザインにもこれで期待が持てる
- 小ネタ・発見系
- 3:14、ODENが見えてる、うわあああ
- 5:07、5:09、Titanfall愛を感じる。BT-7274まで映ってるじゃないか
- 懸念の声
- Apex Attachmentはちょっと苦手。地に足のついたトーンを求めるならこれじゃない
- アンダーバレルのロケットランチャーは勘弁してほしい、Gears of Warじゃないんだから
- Apex Attachmentの一部はギミックっぽく見える、武器プラットフォームとチューニングの方向性でよかったのでは
- 1年サポートじゃなくて、MWIIで予定されていたみたいに2年欲しかった
- ハッキングとチートを止められないなら、正直これ全部意味がない
- 情熱と作り込みは伝わるけど、ビジュアルリコイルはさすがにやりすぎ
『Call of Duty: Modern Warfare 4』ゲーム基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月23日 |
| 対応プラットフォーム | PC(Battle.net / Steam / Xbox on PC)/ PlayStation 5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch 2(予約は年内予定) |
| 価格 | スタンダードエディション 9,800円(税込)/秘蔵版(Vault Edition)13,200円(税込、ロイヤルティ割引適用で11,880円) |
| 日本語公式サイト | callofduty.com/ja/playnow/modernwarfare4 |
「From The Ward」シリーズは今回で5作目を数え、Infinity Wardは発売に向けて開発の裏側を継続的に公開している。武器づくりへのこだわりは、MW2019時代からアニメーションを率いてきたMark Grigsby氏が現在共同スタジオヘッドとして陣頭指揮を執っていることとも無縁ではないだろう。
ブルーム撤廃という大胆な決断と、Apex Attachmentという新たな遊びの余地。『CoD:MW4』の武器はどんな一挺に仕上がるのか、10月23日の発売が待ち遠しい。
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Source: Call of Duty
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