【ゴーストリコン25周年】『ワイルドランズ』7年ぶり新ミッション「Last Rites」全解説

ユービーアイソフトは、『ゴーストリコン ワイルドランズ(Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands)』向けの無料アップデート「Last Rites」を配信した。新たなストーリーミッションの追加に加え、PS5/Xbox Series X|S/PCでの4K解像度・60fps動作にも対応している。
「ゴーストリコン」シリーズは8月6日で25周年を迎えた。記念コンテンツの舞台に選ばれたのは最新作『ゴーストリコン ブレイクポイント』ではなく、2017年発売の前作だった。追加された要素を順に見ていく。
- 3行まとめ
- 無料アップデート「Last Rites」が配信開始、新たな敵役ラ・ジョローナと信者集団が登場する
- PS5/Xbox Series X|S/PCで4K・60fpsに対応、難易度や天候まで個別に調整できる設定も追加
- 削除されていたPredatorミッションが恒常復活し、多数のアイテムが無料で開放された
『ワイルドランズ』無料アップデート「Last Rites」が配信開始
公式発表によれば、開発を担当したのはUbisoft Bordeaux。25周年記念のショーケース配信で発表され、事前の予告を挟まずそのまま公開された。
追加ミッションはメインメニューの専用ボタンから直接起動でき、メインキャンペーンをクリアしていなくても遊べる。復帰組にも新規プレイヤーにも入口が用意された形になる。
「Last Rites」の配信日・対応機種・価格
価格は無料。追加購入は不要で、ゲームを起動すればアップデートが適用される。
配信日は2026年8月6日。対応機種はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCで、Ubisoft+の加入者も対象に含まれる。
25周年に合わせて、『ワイルドランズ』本体を無料で試せる期間も用意されている。対象や期限は別記事にまとめた。

新ミッション「Last Rites」の敵役「La Llorona」とは何者か
今回の標的は、La Llorona(ラ・ジョローナ)と名乗るカルトの指導者。公式の日本語表記は「ラ・ジョローナ」で、ゲーム内では自らの子を溺れさせた女の民話にちなむ通り名だと説明される。
中南米で語り継がれる「泣き女」の伝承がもとになっており、日本語圏のプレイヤーには馴染みが薄い。ボリビアの人々が彼女を聖人のように崇めるという設定も、この背景を知っておくと飲み込みやすくなる。
信者集団はLos Penitentes(ロス・ペニテンテス)と呼ばれる。仮面で個性を消し、絶対的な服従を求められる存在として描かれ、彼女の意志を代行する実行部隊にあたる。


舞台はマップ東部のCaimanes(カイマネス)州。湿地と密林が広がる地域で、低い視界、進みにくい地形、乏しい支援という条件が重なる。
物語の転機はVarga(ヴァルガ)の邸宅に置かれた。仮面姿のLa Lloronaとの遭遇、Los Penitentesとの交戦、そこでNomad(ノマド)が知る事実が、CIA担当官のEmily Price(エミリー・プライス)への追及へつながっていく。
敵役の造形については、クリエイティブディレクターのOlivier Leonardi(オリヴィエ・レオナルディ)氏が公式ブログで次のように語っている。
「新たな敵役は、暗く複雑で、それでいて深く傷ついた人物にしたかったのです。彼女は愛し、信頼していた人々に裏切られました」
— Olivier Leonardi氏(Ubisoft Bordeaux / クリエイティブディレクター)
世界各地に散らばる文書や音声記録を集めていくと、彼女の目的とボリビアの人々にとっての意味が見えてくる。公式ブログはそう説明している。

なお『ワイルドランズ』は小説版『ゴーストリコン ワイルドランズ ダークウォーターズ』も国内で刊行されている。ボリビアの空気を先に浴びておきたいなら選択肢になる。
『ワイルドランズ』が4K・60fpsに対応、9年前のタイトルが現行機仕様へ

公式発表では、PS5/Xbox Series X|S/PCが4K解像度と60fpsに対応した。PlayStation公式ブログはPS5とPS5 Proを名指ししている。
設定でのオン切り替えは不要で、起動すれば自動的に適用される。遠景の描画やライティング、影の処理が改善し、操作の応答性も上がったとされる。
細かいところでは、PC版でDualSenseコントローラーの入力アイコンが正しく表示されるようになった。描画面の改修を含むアップデートのため容量は大きくなる見込みで、回線が細い環境なら早めにダウンロードを走らせておきたい。
興味深いのは、改修先が最新作『ゴーストリコン ブレイクポイント』ではなく前作だったことだ。『ワイルドランズ』の大型アップデートは2019年7月の「MERCENARIES」が最後で、コンテンツ追加は7年近く途絶えていた。
過去作の傾向から推測すると、新規ミッションの追加には前例がある。2019年5月の「オラクル作戦」はコール・D・ウォーカー大佐を登場させ、同年発売の『ブレイクポイント』へ話を接続した。同じ構図が繰り返されるのかどうかは、現時点では判断できない。
『ワイルドランズ』自分ルールでの縛りプレイが公式に設定できるようになった

ミッションを自作できるエディタが付いたわけではない。マップも敵の配置も従来どおりで、そこへ天候や難易度といった条件を被せられるようになった、という追加になる。
公式ブログのインタビューでは、運営当時から自分で縛りを足して遊ぶ層が一定数いたと語られている。1つのミッションを完璧にこなすために何時間もかける遊び方を、今回は設定として正式に用意した形だ。
Ghost Parameters:リロードと復活のルールを変える
公式パッチノートには、リロード方式、プライマリ武器を1丁にするか2丁にするか、復活の扱いという3項目が記載されている。
これまでGhost Modeなど一部モード限定だった仕様を、ほかのPvEモードでも使えるようにしたものになる。即死設定も無制限の蘇生も選べるため、難易度を上げる方向にも下げる方向にも振れる。
難易度:敵の火力から回復速度まで5項目を個別調整
敵の火力、車両の壊れやすさ、敵の体力、敵の知覚、体力回復までの遅延を個別に設定できるようになり、プリセットとして「Custom」が新設された。
従来の難易度はプリセット扱いになる。全体は易しいまま敵の与ダメージだけ上げるといった、戦闘とステルスの比重を変える調整ができる。
HUD:軌道プレビューと味方AIの人数を選べる
HUDでは投擲物の軌道プレビューと、インタラクト可能なオブジェクトのハイライト表示をそれぞれオフにできる。アイコンを消したのに索敵音だけ鳴っていた挙動も修正され、設定と音が一致するようになった。
「Play with Teammates」は「Team Composition」へ名称が変わり、AI仲間の人数を選べるようになっている。
World and Session Settings:天候と警戒レベルをホストが握る
ロビーから設定する項目で、ホストの設定がセッション全体へ適用される。時間帯、時間の進む速さ、天候、天候の継続、勢力のパトロール密度、ユニダッドの最大警戒レベル、SAMランチャーのライフ制、迫撃砲・アラーム・ジャマーのオン/オフ、フレンドリーファイアが並ぶ。
雨の夜に特定のミッションだけ挑む、といった条件付けができる。協力プレイでフレンドリーファイアを有効にすれば、味方の射線を意識する緊張感も加わる。
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