サービスを終了した『XDefiant(エックスディファイアント)』を私設サーバーで復活させる計画「Project Rogue」が中止になった。開発チームが公式Discordで明らかにしたもので、計画の公表からわずか数日での幕引きとなる。
きっかけは、開発の中心にいたRedの離脱だった。Ubisoftの法務チームへの対応で消耗したとして手を引き、残るBodNJenieも「自分も法的なトラブルは望まない」としてプロジェクトを閉じた。
- 3行まとめ
- 私設サーバー復活計画「Project Rogue」が中止、公表から数日で終了
- 開発者2人が相次いで撤退、理由はいずれもUbisoftの法務リスク
- Ubisoftから実際に警告を受けたという説明は、どちらからも無い
開発者2人が相次いで撤退
先に抜けたのはRed。Discordへの投稿で「『XDefiant』のプロジェクトから離れる」と告げ、理由を「Ubisoftの法務チームは自分にとってストレスが大きすぎる。以前に別のプロジェクトで同じことを経験していて、もう割に合わないと判断した」と説明した。そのうえで「ほかの人の手でゲームが保存されることは願っているが、自分はもう関わらない」と結んでいる。
これを受けて、もう一人の開発者BodNJenieが計画の終了を表明した。「Redが法的な立ち位置を理由に抜けた以上、どうするのが最善か分からない」「注目が集まるのが早すぎた」として、自分も法的なトラブルを避けたいとプロジェクトを閉じている。「可能だということは証明できた。誰かが引き継いでくれることを願うが、それは自分じゃない」との言葉を残し、その後「プロジェクトは終わり。支援してくれたみんなありがとう」と投稿した。
Ubisoftが動いたという説明は無い
ただし2人とも、Ubisoftから実際に警告や通知を受けたとは書いていない。Redが挙げたのは過去の別プロジェクトでの法務対応による消耗で、BodNJenieが避けたのはこれから起こりうるトラブル。権利者が手を下す前に、法的リスクの重さだけでプロジェクトが畳まれた形になる。
チームは公表の時点で、Ubisoftが権利を持つデータは配布せず、再現するのは通信に必要なインフラ部分だけという線引きを示していた。それでも、サービス終了したタイトルをファンが動かす試みが権利者の判断ひとつで止まりうる土俵の上にあることは変わらない。今回はその判断を待たずに、内側から終わった。
本稿執筆時点でDiscordサーバー自体は残っており、約430人が参加している。ただし進捗の告知は、中止の宣言で止まったままだ。
通信プロトコルの再現までは到達していた

Project Rogueは、公式サーバーが落ちた『XDefiant』を有志の私設サーバーで動かそうとする計画だった。少人数のチームが数か月にわたって解析を進め、計画を公表した時点ではゲームが使っていた複数の通信プロトコルの再現に成功したとしていた。ただしその時点でも実際にプレイできる状態ではなく、公開時期も示されていなかった。
『XDefiant』は2024年5月21日に配信が始まった、Ubisoftの基本プレイ無料アリーナシューター。元『Call of Duty(コール オブ デューティ)』開発者のMark Rubin氏が率い、『ファークライ』『ウォッチドッグス』など同社タイトルの勢力が入り乱れる対戦が売りだった。配信直後こそ話題を集めたが、マッチメイキングや不具合への不満でプレイヤーが離れ、2024年12月にサービス終了が発表。最後の超大型アップデート「シーズン3」を経て、2025年6月3日にサーバーが停止した。
撃ち合いの手触りそのものは評価が高く、終了から1年以上が経った今もコミュニティには当時を惜しむ声が残る。今回の計画はその需要を拾う形で動き出したが、遊べる形になる前に開発者が全員いなくなった。公式サーバーが落ちてから1年3か月、『XDefiant』が遊べる日はまた遠のいた。
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Source: Discord
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