オープンソースのブラウザ完結型ゲーミングマウス設定ツール「OpenMouse」のベータ版が、2026年9月5日に公開された。メーカー純正ソフトのインストールやドライバーの切り替えなしに、ブラウザからDPIやポーリングレート、ボタン割り当てなどを変更できる。
対応ブランドはLogicoolやRazerをはじめ、G-WolvesやGloriousなど軽量マウス系ブランドにも及ぶ。本稿では対応状況の内訳に加え、気になるメーカー保証への影響や、日本のFPSプレイヤーにとっての実用性を整理する。
- 3行まとめ
- ブラウザだけで動くゲーミングマウス設定ツール「OpenMouse」ベータ版公開
- 対応済みは128機種、追跡対象は263機種に到達
- メーカー保証への影響と国内プレイヤーへの意味を整理
専用ツールはもう不要? 「OpenMouse」とは
「OpenMouse」は、ブラウザ上で動作するオープンソースのゲーミングマウス設定ツールだ。WebHIDというAPIを使い、Chromeなどのブラウザから直接デバイスと通信することで、ブランドごとに専用ソフトを入れる手間をなくしている。
設定できる項目はDPIやポーリングレート、リフトオフディスタンス、モーションシンクなど多岐にわたる。対応機種ならバッテリー残量やファームウェアバージョンの確認もブラウザだけで行え、設定変更のデータは外部サーバーに送信されない設計になっている。

「OpenMouse」の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 無料(オープンソース、AGPL-3.0ライセンス) |
| 公開日 | 2026年9月5日 |
| 対応ブラウザ | Chrome、Edge(Firefox・SafariはWebHID未対応のため非対応) |
| 対応言語 | 日本語を含む9言語(英語、日本語、韓国語、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語) |
| 開発 | OpenMouse-Project(GitHubで公開) |
| 公式サイト | openmouse.app |
「OpenMouse」対応マウスの状況
公式の対応デバイス一覧によれば、2026年9月9日執筆時点でSupported(対応済み)は128機種、Requested(リクエスト中)などを含めた追跡対象は263機種に達している。一覧ページ自体も直近のアップデートで閲覧しやすいレイアウトに刷新されており、ブランドやタグでの絞り込み検索も可能になっている。
対応済みの機種数が多い主要ブランドは以下の通りだ。
- Logicool:26機種(G PRO X SUPERLIGHT、G502シリーズ など)
- G-Wolves:19機種(HTS、HTXシリーズ など、軽量マウス系ブランド)
- Glorious:15機種(Model Oシリーズ など)
- Razer:12機種(DeathAdder V4 Pro、Viper V4 Pro など)
- WLMouse:11機種(Beast Xシリーズ など)
- そのほかSteelSeries、Pulsar、Endgame Gearなど多数のブランドが対応済み

一覧の中には、Logicool G PRO X2 SUPERSTRIKEやPulsar X2 CrazyLightのように「Requested」表記にとどまり、実際の設定変更がまだできない機種もある。導入前に対応状況を一覧で確認しておくと確実だ。
対応表にはこのほか「Needs Bridge」という表記もあり、WebHIDでは直接通信できず、別途Bridgeアプリを介して初めて設定変更ができる機種を指す。Attack SharkのX11やX6シリーズなどがこれに該当し、開発チームが予告しているデスクトップ/Bridgeアプリの公開を待つ必要がある。
「OpenMouse」利用と規約・保証への影響
純正ソフトを使わずブラウザから設定を書き換える行為が、メーカーの保証規定に抵触しないか気になる読者もいるはずだ。
Razerなど一部メーカーは、保証規定で分解や改造を保証対象外と明記している。ただしソフトウェア的な設定変更がこの「改造」に当たるかどうかは、規定上明確にされていないケースが多い。
編集部の見立てでは、グレーゾーンではあるもののリスクは低いと見ている。心配な場合は、購入したマウスのメーカーが定める保証規定を個別に確認しておくと確実だろう。
国内のFPSプレイヤーにとっての「OpenMouse」の意味
対応リストにはLogicool G PRO X SUPERLIGHTやRazer Viper V4 Pro、Endgame Gear OP1 8K、WLMouse Beast Xシリーズなど、日本のFPSプレイヤーにもなじみの深い機種が並ぶ。複数のマウスを使い分けているゲーマーであれば、ブックマーク1つで設定を済ませられる恩恵は大きい。


プライバシー面を重視する海外製ツールに慎重になりがちな読者には、この設計は安心材料といえる。
公開後のアップデートで、日本語を含む9言語のUIに対応した。当初は英語表記のみだったが、この点は早々に解消されたことになる。
「OpenMouse」まとめ
「OpenMouse」は2026年9月5日にベータ版として公開され、対応済みは128機種、追跡対象は263機種に上る(2026年9月9日執筆時点)。設定できる項目はDPIやポーリングレート、バッテリー残量の確認などブランドによって異なる。
開発チームはWebHIDが届かない機種向けに、デスクトップ/Bridgeアプリを近日公開するとしている。ソースコードはGitHubで公開されており、対応機種の追加は今後もコミュニティ主導で進む見込みだ。
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