『CoD:BO1・2』PS移植版推計1120万本で合計約686億円達成か ─ Alinea推計

『Call of Duty: Black Ops(コール オブ デューティ ブラックオプス)』と『Call of Duty: Black Ops II(コール オブ デューティ ブラックオプス2)』のPS4/PS5移植版が、発売から1か月足らずで合計1120万本を売り上げたとの推計が公開された。金額にして約4億3500万ドル、日本円でおよそ686億円だ。
推計を出したのはゲーム市場データ企業のAlinea Analytics(アリニア アナリティクス)。BO2単体で820万本という数字は、2026年のベストセラー上位に食い込む規模である。
- 3行まとめ
- 『CoD:BO2』が820万本(PS5が93%)、『CoD:BO』が300万本(PS5が94%)。合計1120万本・約4億3500万ドル(約686億円)
- ソニーのプラットフォーム手数料30%だけで約1億3000万ドル(約205億円)。残りはCoDを保有するXbox側へ
- あくまでAlineaの推計で、Activision・ソニー・マイクロソフトは公式本数を発表していない
『CoD:BO2』が820万本、『CoD:BO』が300万本
2作がシャドードロップされたのは7月9日(日本時間10日)のことだ(『CoD:ブラックオプス1・2』PS4/PS5移植版が配信開始)。移植を担当したのはIron Galaxy(アイアン ギャラクシー)で、キャンペーン・マルチプレイヤー・ゾンビの3モードをそのまま収録している。
それから1か月足らず。Alinea Analyticsが7月のPlayStation売上推計を公開し、2作の数字が出そろった。
- 『CoD:BO2』:820万本(PS5が93%、PS4が7%)/約3億2500万ドル
- 『CoD:BO』:300万本(PS5が94%)/約1億1000万ドル
- 合計:1120万本/約4億3500万ドル
1ドル157.8円(2026年8月5日終値ベース)で換算すると、BO2が約513億円、BO1が約174億円、合計で約686億円になる。15年前と14年前のゲームを、リマスターもせずそのまま出した結果である。
Alineaによれば、この合計額はマイクロソフトの『Forza Horizon 6』が今年1年で本編販売から得た金額に迫る水準だという。片や新作レースゲームの年間売上、片や旧作CoD2本の1か月。並べてみると、なかなかの絵面だ。
ソニーの取り分は約205億円?
PS Storeの標準的なプラットフォーム手数料30%を当てはめると、ソニーの取り分は約1億3000万ドル、日本円で約205億円になる。残りはCoDを保有するXbox(マイクロソフト)側に流れる計算だ。
ここが今回いちばん奇妙な構図である。マイクロソフトはライバルのハードで自社IPの旧作を売り、ソニーは競合の看板タイトルをホストするだけで200億円を得る。マーケティング費もほぼゼロ、継続開発費もほぼゼロ。両社にとって、これ以上ないほど効率のいい取引が成立している。
PS Plus半額セールは終了、バグは修正済み
配信直後に問題になったマッチメイキングの分断は、すでに公式アップデートで解消済みだ(DLC所有の有無・PS4/PS5の壁を越えてマッチメイク可能に)。シーズンパスを買うと「マッチングが過疎る」という伝統的つ最大の懸念が消えた状態だ。
なお7月中旬にはセーブデータ改ざんによるXP破壊ハックが横行し、Activisionが緊急対応に追われた(PS移植版『CoD:ブラックオプス』に破壊的ハック)。サーバー周りが手薄だった点は残念ではあるが、迅速な対応は少し予想外の嬉しいニュースでもあった。
金額の推計は幅を持って読みたい
ここからは数字の読み方の話だ。まず大前提として、Activision・ソニー・マイクロソフトのいずれも、この2作の公式販売本数を発表していない。1120万本も686億円も、Alineaの推計値である。
そのうえで、金額のほうには引っかかる点がある。BO2の約3億2500万ドルを820万本で割ると、1本あたり約39.6ドル。これは定価の39.99ドルとほぼ同じ数字だ。
ところが実際の販売は、8月6日(日本時間7日)までPS Plus加入者向けに50%オフの19.99ドルが走っていた。日本でも5,900円が2,950円になっていたわけで、この期間に買った人の多くは半額で手に入れているはずである。Alineaは算出方法を公開していないため断定はできないが、割引後の実売価格が十分に反映されていない可能性は残る。
逆方向の要素もある。金額に別売シーズンパス(29.99ドル/PS Plus 9.89ドル)の売上が含まれていなければ、その分は過小評価になる。上振れ要因と下振れ要因が両方あるので、本数のほうは信頼して、金額は「数百億円規模」くらいの解像度で受け取っておくのが安全だ。
『Halo: Campaign Evolved』はPS5で35万本
同じ7月のPlayStationチャートには、マイクロソフトのもう1本が並んでいる。初代『Halo』のフルリメイクである『Halo: Campaign Evolved(ヘイロー キャンペーン エボルブド)』だ(7月28日発売決定、PS5にもマスターチーフ参戦)。
Alineaの推計では、7月のPS5売上が35万1000本、集計時点でのPlayStation累計が45万2000本、金額にして約2800万ドル(約44億円)。Steamは21万2000本、Xboxは約90万本とされている。BO2との差は20倍以上だ。
ただし、この比較をそのまま「Haloが惨敗した」と読むのは早い。Haloの発売は7月28日(日本は29日)で、7月の集計に含まれるのは実質4日間しかない。BO2は3週間ある。さらにHaloはGame Passに初日対応しているので、Xbox側の販売本数は構造的に押し下げられる。
それでも、Unreal Engine 5でフルリメイクした49.99ドルのタイトルより、無加工の移植2本のほうが桁違いに稼いだという構図は変わらない。開発費のかけ方と売上が、きれいに反比例している。
BO2を買った人は他に何を遊んでいるか
Alineaは購入者の併売データも出している。7月にBO2移植版を遊んだPlayStationユーザーが、同じ月に遊んでいた他タイトルの上位はこうなっている。
- 『EA SPORTS FC 26』:24%
- 『CoD:BO』移植版:23%
- CoDのメインアプリ:19%
- 『NBA 2K26』:13%
- 『レインボーシックス シージ』:10%
BO2を買った人の4人に1人がBO1も買っている。2作が互いの売上を引っ張り合う関係になっていたわけだ。加えて『FC 26』や『NBA 2K26』といった毎年買い替えるタイトルの比率が高い。Alineaはこの層を、購入頻度が高く支出に抵抗の少ない30〜40代と見ている。
可処分所得はあるが、時間はない。70ドルと80時間を新規IPに賭けるより、2,950円で確実に楽しめる懐かしのCoDを選ぶ。この層の行動原理としては、極めて筋が通っている。
なぜPlayStationだけが爆発した?
今回の熱狂は、ほぼPlayStation勢に限った現象だ。Xboxではこの2作を後方互換で長年遊べていたし、PCでもSteamで買えた。ソニーはPS3版を後方互換の対象にしなかったため、PS勢だけがPS3実機を残す以外に手段を失っていた。
10年以上せき止められていた需要が、5,900円の栓を抜いた瞬間に一気に流れ出した。配信直後に米PS Storeで1位2位を独占したのも、いま振り返れば当然の結果だったことになる。
この構造、実はゲーム業界の外に似た例がある。音楽業界では2020年前後から、アーティストが過去に出した楽曲の権利をまとめて売買する動きが活発になった。ストリーミングで昔の曲の収益が可視化され、安定資産として値段がついたからだ。CoDの旧作も同じで、配信販売とアカウント基盤が整った結果、「10年前のゲーム」が突然バランスシートに載る資産になった。Activisionが旧作の再販に長く消極的だった理由も、逆にここへきて解禁した理由も、同じ線の上にある。
次に来るのは『CoD:MW2』?
ここまで数字が出てしまうと、次の移植を期待する声が上がるのは自然な流れだ。海外コミュニティでは『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』や『Call of Duty: Modern Warfare 3(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)』の名前が挙がっている。
ただし現時点でActivisionからの発表は何もない。今回の移植も6月18日に突然告知されたので、次があるとしてもまた前触れなしで来る可能性が高い。
まとめ:古き良きCoD
リマスターなし。画質は当時のまま。DLCは別売り。それでいて推計1120万本。叩かれながら売れるという、なかなか見ない現象が1か月続いた。
数字に幅はあるにせよ、我々ゲーマーが「こういうCoDに金を払う」と行動で示したことだけは動かない。マッチメイキングの分断が数日で修正されたように、声も金も、届くところには届いている。
10月23日には『CoD:MW4』が控えている。この820万本という数字がActivisionの中でどう解釈されるのか。「旧作を出せば儲かる」で終わらず、「あの手触りが求められている」まで読み取ってくれよと祈っているファンは、たぶん我々だけではない。
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Source: Alinea Analytics
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コメント
コメント一覧 (5件)
思い出は美化されていることを体験出来た貴重なゲーム
今やったらMW3よりおもんなかったわ
なんだかんだリマスターのおかげで人口戻ったのが嬉しいわ
チーター等問題も多々あるが人がいないとオンラインプレイはできんからさ
結局チーターのせいで台無しになった
古き良き(時期未定)
古き良きcodってほんとクソみたいな言葉だな