先日、PC版『Overwatch(オーバーウォッチ)』のPTR(パブリックテスト環境)に配信された大規模アップデートに含まれていた、ライバル・プレイでの同一ヒーロー選択が禁止となる変更。
Blizzardは以前から同一ヒーローの選択(ヒーロースタッキング)を禁止する予定がないとしていましたが、そこから一転しての禁止となりました。この決定について、ゲームディレクターのジェフ・カプラン氏がその経緯を公式フォーラムにて説明しました。
なぜ禁止に?
ジェフ氏は今回の変更が実験であると前置きをした上で、同一ヒーローの選択禁止については『オーバーウォッチ』が開発中であった時から議論が行われていたものであり、クレイジーな戦略や組み合わせが産まれる可能性があることから、プレイヤーに選択の自由を与えるスタイルを採用していたと説明。
リラックスしたプレイを前提としている「クイックプレイ」では問題がなかったものの、シリアスな「ライバル・プレイ」ではヒーロースタッキングが有害なシステムになりつつあり、ユーザー体験を損なっていると感じているとし、下記のケースを例に挙げました。
- アサルトとハイブリッドのマップで、防衛側が反撃できないタイミングで最初のポイントを奪取可能な構成
- 嫌がらせをするためだけのチーム構成
- オーバータイムで時間稼ぎをするためだけの構成
こういった戦術はスキルレートの上下が懸かったライバル・プレイでは一層多用されるとし、現在はヒーロースタッキングによりゲームの面白さが損なわれているとする多くのコミュニティーの意見に賛同していると明言しました。
今後の予定は?
ジェフ氏は、今回の変更により問題が解決されるのであれば、同一ヒーローの選択禁止をPC、PS4、Xbox Oneの次回のパッチに含めるとし、もし問題が解決しなかった場合は他の解決策を模索するとしました。
今回の件からも、Blizzard社内ではかなり議論が活発に行われていることが感じられ、開発チームがコミュニティーが問題だと感じてる事をつぶさに感じ取り、それに対して迅速な対応を行える状態であることが分かります。
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Source: Battle.net
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