『Borderlands 3（ボーダーランズ3）』のストーリーミッションDLC第2弾「愛と銃と触手をぶっ放せ！ウェインライトとハマーロックの結婚式」をプレイしたレビューをお届けします。
今度のDLCは純愛ラブストーリー
今回お届けする「愛と銃と触手をぶっ放せ！ウェインライトとハマーロックの結婚式」は『ボーダーランズ3』で計画されている、4つのストーリーミッションDLCの第2弾です。
ストーリーは、『ボダラン3』本編でも登場したゲイのカップル「ハマーロック」と「ウェインライト」の二人がめでたく結婚をすることになり、プレイヤーであるヴォルト・ハンターは結婚式の招待状を受け取るというところから開始。 前作『ボダラン2』ではプレイアブル・キャラクターでもあった、「ゲイジ」と「デストラップ」も物語の進行役として登場します。
ティーンエイジャーを卒業して大人として振る舞うゲイジ。でも友達がデストラップしかいないのをちょっと気にしてる
7年の月日を経てティーンエイジャーを卒業したゲイジですが、 実は『ボダラン2』ではハマーロックに気があった彼女も、今ではすっかり過去の恋と吹っ切り、二人の結婚式を準備するウェディング・プランナーになっています。そして、招待されていないのに「クラップ・トラップ」がしっかり出席しています。 これはもう波乱万丈の予感しかしません。
カップルが永遠の愛を誓う瞬間まであと少しというその瞬間！ オカルト集団の首領の女性「エレノア」が、愛する夫を復活させるため、ウェインライトの身体を乗っ取るという事件が発生。そう、「愛」というテーマの裏に、ちょっと定義がズレますが形が変わった「略奪愛」まで盛り込まれているのです。
本作のヴィランのエレノア
しかもオカルト集団は触手のモンスターの力を利用しています。 ゲイの愛と略奪愛と触手プレイ。一体これはどんな薄い本なのでしょうか？ しかし、ストーリーは驚くほどに純粋なラブストーリーとなっており、今DLCをプレイする価値は十分にあると言えます。
これまでの『ボダラン』にあったようでなかった世界
舞台となる新惑星は氷の惑星「ザイロウルゴス」。 今作に登場したウェインライトの母星でもある「エデン-6」と、『ボーダーランズ2』の「Windshear Waste」の雪山を混ぜたような惑星に、スパイスとして触手モンスターのエッセンスが足された「ザイロウルゴス」は、どこか懐かしさを感じさせつつもしっかりと新しい舞台であると認識させてくれます。
雪山でその格好寒くないですか？
そんな惑星の住人たちが住む街は「カースヘイヴン」。直訳すると「呪いの避難所」なのですが全く避難できておらず、住人はそれぞれ魔法のような呪いをかけられています。街には巨大モンスターの死体に寄り添うように作られており、なんとも不気味な雰囲気。 プレイアブル・キャラクターの中では割とぶっ飛んでいる方のゼインでさえも、この街には若干の戸惑いを覚えるほどです。
そして登場する敵も、これまでにはいなかった触手を身に宿したオカルト集団のメンバーや、不気味な原生生物たちなので、これまでのDLCとはまた違った新鮮なゲームプレイ体験を味わえます。もちろん、これまでと同様にジョークやイースターエッグもしっかり盛り込まれています。
復帰勢も楽しめる
さて、ゲームプレイの面で今DLCはどうでしょうか。本編をプレイしたけれどDLCに手を付けていないという方に向けて感想を述べたいと思います。3月から発売が始まったSteam版と、Epic Games版どちらでもプレイしてみましたが、やはり驚いたのがSteam版とEpic Games版のクロスプレイ。ゲーム起動時にボタンを押すだけでクロスプレイに対応できます。 これはお手軽。Epic Games版を持っているけれどSteam版を始めたいという方はセーブデータの移行も可能です。必要なのはセーブファイルを手動で移すだけ。実際に筆者も移行してみましたが問題なくプレイできました。
新規に始められた方はゲームを起動時にいきなり「愛と銃と触手をぶっ放せ！ウェインライトとハマーロックの結婚式」を始めることも可能ですが、このDLCはストーリー本編の続きとなっているので、まずはメインストーリーをプレイされることをオススメします。 それが終わってからこのラブストーリーを楽しんでください。
そして、DLCをプレイする上で復帰勢の方が驚くであろうことが、経験値が入ること。このDLCに合わせてレベル上限が57まで引き上げられました。 実はレベル上限自体はすでに53まで上がっていましたが、本編クリア後に休止された方は突然レベル上限が7も上がっているのです。 数字にしてみるとたったの7ですが、ビルド構築の幅は劇的に広がっています。しかも、ガーディアンランクのスキルも新たに追加され、これまでは使いづらかった叩きつけ攻撃の「スラム」がジャンプしただけで発動できるようになりました。 これは新しいビルドの道が開そうです。
レベル上限が上がりビルドの幅が拡大！
注意点と対処法
ここで注意したいのが、敵のレベルはプレイヤーのレベルに比例して上がっていくため、装備はレベル50のままなのに敵のレベルは57になっていてダメージの通りが悪いなんてこともあるかもしれません。 そんな時は、5月1日までにログインした方全員に配られるレベル57版レジェンダリーアサルトライフル「ジュリエット・ダズル」を装備するのもアリです。日本時間の5月1日（金）00:59 AMまでにゲームにログインすれば、ゲーム内のメールボックスに配送されています。
また、4月中は「協力プレイでお宝ドロップ」というイベントのおかげで、バッドアスな敵が通常よりも戦利品を落とすようになっています。 このイベント、説明では協力プレイ中とありますが、ソロプレイでもバッドアスがたくさんの戦利品を落としています。しかも、メイヘム2.0の先駆けとなるメイヘムLv4のおかげで聖別効果付きのレジェンダリーがたくさんドロップするので、筆者はすんなりとLv50のビルド用装備をLv57にアップグレードできました。 おかげでゼインが鬼強です。メイン武器となるイオンキャノンはストーリーキャンペーン第一弾「モクシィのハンサム・ジャックポット乗っ取り大作戦」で登場した武器で、弱体化をされてしまった今でもまだまだ強武器です。
DLC1は装備が美味しい
実は、DLC1の装備はDLCエリアでのみドロップしていたので、強力な新装備が集めやすいという利点がありました。 しかし、DLC2ではDLCエリアでも通常ドロップの装備が落ちるため、DLC限定装備を集めるのが困難になっています。 しかも、先程記載したメイヘム2.0は今月中に実装される予定で、難易度を10段階に調整できるようになることから、現時点でDLC2の装備を厳選するのは労力を考えるとあまり現実的ではありません。
一方のDLC1の装備は厳選がしやすいことから、今からでもLv57装備を厳選するならDLC1をプレイしてみることもオススメします。 『ボーダーランズ2』のハンサム・ジャックファンならプレイしないと損なレベルです。
進めたくなるストーリー
もちろん、DLC2も負けていません。DLC1はお使い要素が多かったですが、DLC2では多くの場面でゲイジやハマーロックなどが一緒に戦ってくれます。お使いしていることには変わりないのに、一緒にプレイしてくれるNPCがいるだけでこんなにもプレイ感覚が変わるのかと驚きました。 そして、ヴォルト・ハンターの目的も「ウェインライトを助けたい」という一心なので、セリフのところどころから友情と強い動機を感じ取ることができ、ストーリーを進めようという意思を後押ししてくれます。
NPCと共闘の機会が多いのも新鮮。
そんなストーリーミッションDLC第2弾「愛と銃と触手をぶっ放せ！ウェインライトとハマーロックの結婚式」は3月27日から配信が始まっています。PS4版はストーリーミッションDLCが同梱されている超デラックス・エディションを所有していても、PlayStation Storeから別途にダウンロードが必要なので注意してください。もちろん超デラックス・エディションをお持ちでしたら無料でダウンロードできます。
以上が筆者による「愛と銃と触手をぶっ放せ！ウェインライトとハマーロックの結婚式」をプレイした上でのレビューでした。
『ボーダーランズ3』の発売日は2019年9月13日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
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