Nintendo Switch向けに2020年4月23日に発売されたばかりの『メトロ リダックス ダブルパック(Metro Redux)』。メトロシリーズの第一作『Metro 2033』とその続編『Metro: Last Light』の2つのゲーム本編と全DLCを同梱し、その魅力を外でも楽しめるようになった移植作品のパフォーマンスを徹底検証します。
『メトロ リダックス ダブルパック』とは?
- 内容:ドミトリー・グルホフスキー原作のSF小説「Metro 2033」を原作とした『Metro 2033』に加え、続編『Metro: Last Light』と全DLC(追加コンテンツ)を同梱
- ゲームモード:爽快感のある「スパルタン」/サバイバルホラーのような緊張感を楽しめる「サバイバル」/上級者向けの「レンジャーモード」搭載
比較映像
Nintendo Switchという実質的には携帯機への移植となる『メトロ リダックス』。他プラットフォームの移植は他の開発会社へ依頼することも業界では多いなか、開発元4A Gamesが自ら移植を行っているのが大きなポイント。スペックはより近しいと思われるPS3/Xbox 360版と比較してもテクスチャーやモデル、ライティングなどのディテールも改善されており、一線を画すクオリティーとなっています。
メトロ リダックス ダブルパック | Switch版を他プラットフォーム版と比較!- EAA
メトロの良い点・悪い点
- GOOD:
- 画質はPS4やXbox Oneよりも劣るが、低解像度で起こりがちなアンチエイリアス問題やチラツキなどはなし
- 携帯モードでの画質はシャープかつ美麗。『ウルフェンシュタインII』などと比べると素晴らしい画質を実現
- 平均ピクセル数も『ウルフェンシュタインII』や『Doom 2016』などの移植作品と比べて高い
- フレームレートは30FPSにほぼ固定されており、安定している
- ディテールはPS4に限りなく近く、『Alien Isolation』で見られた入力遅延もなし。Joy-ConでもProコントローラーでも快適にプレイ可能
- 他プラットフォームにはなかったモーションコントロールに対応
- フル 5.1サラウンドサウンドに対応。全チャンネルを積極的に使用している
- BAD:
- 暗いエリアが多いため携帯モードのLCDパネルでは画質の良さが伝わらなかったり、明るい部屋でプレイすると見にくく感じることがある
- ローディングに時間がかかるステージがある
- 日本語吹き替えはなし
日本語吹き替えがないのでは残念ですが、高い画質と安定性、そして携帯モードへの対応は大いに評価できるポイント。Nintendo Switchの性能限界を引き出した美しいまでの移植と言えるでしょう。
メトロのなにが面白いの?
小説からゲームとなった本作の魅力は、ポストアポカリプスものとして描かれたその世界観。舞台はロシアで核戦争により地上が汚染され、多くの人間が地下へ逃れて数年後、突然変異したミュータントによって徐々に生活圏を侵食されていく文明が死に絶えた後の世界となっています。そして何より特筆すべきはそのストーリー。主人公である青年アルチョムは、新種ミュータントの脅威からメトロの人たちを守るために危険な冒険に旅立ち、多くの出会いと別れを経て成長。そして人生の意義を見いだして行きます。また、ある程度難易度が高いFPSとなっているため独特の緊張感とマッチし、最後までやりごたえもあります。
FPSというジャンルを楽しむことはもちろん、常に死と隣り合わせの環境に生きる一人の人間の行く末を見届けるためにゲームプレイが止められなくなるのです。ネットの断絶した世界で何を思うのか? 本当の敵は何なのか?
ナレーションや日記でしか喋らない主人公アルチョムが、気持ちをプレイヤーに表示するタイミングもバッチシ。彼の行く末を見届けた生き証人の一人として、まずは『Metro 2033』のプレイをオススメします。
最新作も発売中
そんな4A Gamesのメトロシリーズ最新作『メトロ エクソダス』もPS4 / Xbox One /PCにて絶賛発売中。地下世界から地表へ冒険の舞台を移し、オープンワールドのフィールドを冒険する新たなメトロもぜひプレイしてみてください。
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コメント
コメント一覧 (3件)
要約すると買う価値無しと
メトロ面白くて良いゲームだけど、いかんせんFPSとして致命的な感度の遅さ、もっさり感直してほしいなー
動画、吹き替え無しって言ってないやん...