Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』ではイヤー6シーズン1「オペレーション・クリムゾンハイスト」がスタートしました。
今回はこの新シーズンでリワークされた「国境」マップについて、プロeスポーツチームNORTHEPTIONシージ部門のコーチamenbo氏から、攻略に役立つポイントを解説していただきました。
リワーク「国境」対戦ガイド
寄稿:amenbo(TEAM NORTHEPTION『レインボーシックス シージ』部門所属)
いままでの「国境」は2階層でシンプルなマップであった。床の大半が突き下げ可能であることが更にそれを助長しており、防衛側にできることは多くはなかった。同じような展開になりがちで、それを避けるために人々はエイムとエイムで語り合っていた。それもまた一つの面白さではあったが、次第に飽きられてしまった…のかもしれない。
今回その「国境」がリワーク(リメイク)されることとなった。大きな変化は受けなかったものの、防衛にとっての急所のようなところが消え、できることが増えたことで、僕たちに考える楽しさを取り戻してくれたのだ。
2階「武器庫・資料室」
「武器庫・資料室」は一番多く選ばれる防衛ポイントではあるが、決して強固ではなかった。「武器庫」の2枚壁は下からごく簡単に突き上げができて、割られるのを防ぐのは難しかった。ベンチも突き上げされると居座ることはできないし、攻撃側のディフューザー設置を防ぐためにピークしても、N窓ラペによって簡単に阻止されてしまう。
これまでの2階攻撃
- 武器庫2枚補強を割る
- ベンチ裏をクリアする
- N窓ラペリングによりピークをロックする
リワーク後の2階攻撃
- 武器庫2枚補強を割る → 床部分は突き上げ不能に変更された
- ベンチ裏をクリアする
- N窓ラペリングによりピークをロックする → 棚の配置が変化しロックが難しくなった
武器庫・セキリュティルームの外をラペリングしてロックするのは、2枚を割ったりセキュリティをけん制する上で非常に強力であったことから、遮蔽物が追加された。武器庫側には射線が通るので、一応射線は狭いながらもロック可能だが、セキュリティ側はもはやロックできない。
1階「換気室・作業室」
「換気室・作業室」は恐らく2番目に選ばれる防衛ポイントだが、決して強固ではなかった。全面突き下げ可能なため、2Fを取られてしまうと、「階段が2個しかない」、「ルートが少ない」というマップの性質上、取り返すのは難しかった。
これまでの「換気・作業」攻撃
- 武器庫2枚補強を割る
- ベンチ裏付近までクリアする
- 少々突き下げして換気をクリアする
これまでは、理想通りに運べばこの3ステップで設置可能だった。だが上述した通り、武器庫の床部分は一部が突き上げ不能に変更された。
換気室・作業室におけるリワークのポイントは、光源の変化や、若干ゴタゴタしていた室内オブジェクトが整理されたことだが、突き下げが攻略の中心になっていたため、結局「武器庫・資料」への変化が下の階にも影響を及ぼしているようだ。
また吹き抜け2階に追加された新通路は、どの防衛拠点を守るときもリテイクなどに活用されるようになるだろう。
1階「窓口・トイレ」について
「窓口・トイレ」はあまり人気のない防衛ポイントで、3番目として奇をてらった拠点だった。窓口は補強壁のすぐ脇にバリケードがあるため餅つきなどは不可能で、攻撃側は武器庫よりも簡単にハードブリーチングすることができた。そのまま自販機の脇に設置をすれば妨げるものは何もなく、防衛にとっては絶望的な拠点であった。
これまでの「窓口・トイレ」攻撃
- 窓口2枚補強を割る
- 上から見られることを警戒しながら設置する
なんとわずか2ステップ。
リワーク後の「窓口・トイレ」攻撃
- 窓口2枚補強を割る → トイレの形が変化し、窓口の補強はなくなった
- 上から見られることを警戒しながら設置する → オフィスの3枚周辺の床が突き下げ不能になった
超が付くほどの弱点であった自販機設置は不可能になった。さらに外部から直接エントリーできるところは窓一枚だけになったことで、防衛拠点としての質が高まった。工夫したとしても、今までの攻めは全く通用しないと言えるので、ここが一番目に守られることもありえるだろう。
1階「税関検査・備品室」
「税関検査・備品室」。こちらもあまり人気のない防衛ポイントで、引き続き3番目になるか、奇をてらった防衛拠点として選ばれることが多くなるだろう。2階のセキュリティから突き下げられると弱いのだが、平面でパスポートチェックや留置所から攻められることに対しても強くはない。しかしこの場所もいくつかの変更を受け、そこそこ戦える防衛拠点へと変化した。
いくつか攻め方にパターンがあるが、ステップで考えるとやることは非常にシンプルで、一番簡単な例は以下の通り。
これまでの「税関検査・備品室」攻撃
- 留置所の2枚補強を割る
- 備品通路をクリアし、備品通路をロックする(備品室に開通がある場合は真っすぐ射線を通す)
- 備品室の窓から入り設置する
リワーク後の「税関検査・備品室」攻撃
- 留置所の2枚補強を割る → 備品室と備品通路の間のバリケード位置が変わり、ロックしずらい構造に
- 備品通路をクリアし、備品通路をロックする
- 備品室の窓から入り設置する → 備品室の棚の配置が変化し、窓入り設置が確認しやすくなった
また、税関検査にあるハッチの位置が南の壁に寄ったことで射線が減り、パスポートチェックと税関検査の間の4枚補強が2枚に減った、などの変更がある。
いずれも防衛側が立ち回りやすくなる変更が加えられ、戦える防衛拠点になったと言えるだろう。それでも強くはないように感じているが、実践でプロ同時がやり合う姿を見るまでは、どんな凄いタクティクスが見れるかはまだ分からない。
まとめ
全体を通して、攻防のバランスを調整する狙いがハッキリと感じられるマップ修正になっていると感じた。
防衛側が立ち回りやすいマップ構造になり、攻撃側は今までより難しい選択を強いられることが多くなるだろう。競技シーンで活躍するマップとして、国境が再び見られる日はそう遠くないのかもしれない。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
コメント
コメント一覧 (4件)
国境は元から好きなマップだったし多様性のあるマップだったからこの改良は嬉しい
リワークと言う名の魔改造よりこういった調整のほうが好きだ
こういうのでいいんだよこういうので
無駄に広く複雑にするだけのリワークはもう沢山
国境嫌いだからリワークされてよかった 練習して慣れていくかなー
カジュアルリワークとかふざけたことやらないで、こういう調整を続けて欲しい