DualSense Edge の良いところ一覧
- スティックモジュールの交換対応、3種のキャップが付属
- L2・R2ボタンを押し込める深さを物理的に変更可能
- 2種の背面ボタン×2、ボタン割り当て可能
- 絶大な安心感、コネクターカバー装着でケーブル抜けを防止
- グリップ内側のラバー素材
- 携帯用ケースは入れたままで充電可
- PS5で操作中いつでも編集&切替できるカスタムプロファイル機能
- スティック感度とデッドゾーン、L2・R2ボタンの始点と終点の設定
- 振動とトリガーエフェクトの調整
以下で詳しく見ていきましょう。
スティック本体やキャップの交換が可能
DualSense EdgeはL3・R3スティックをモジュールごと取り外して交換可能。スティックが故障しても別売りのスティックモジュール(参考税込:2,680円)に交換するだけで新品同様に戻せるため、長く使い続けることができます。
背面の下部にあるスライドを操作するとスティックカバーが外れ、スティック付近の銀色のレバーを上げると取り外すことができます。スティックモジュールは左右どちらも同じ形状です。
※スライドは誤操作防止で出っ張りがほとんどなく指での操作が難しいため、細長い棒状の物を用意すると簡単に操作できます。
スティックのキャップを「標準・ロードーム・ハイドーム」3種類の中から好みに合わせて自由に変更可能です。キャップは力を入れて引っ張ると取り外せて、押し込めばカチっと音が鳴って装着します。ロードームはスティックの高さが低いので迅速な操作、ハイドームはエイムなどの細かい操作が行いやすくなります。
今後サードパーティなどから、特殊な形のキャップなども販売されるかもしれませんね。
L2・R2ボタンの押し込める深さを変更可能
DualSense Edge背面のL2・R2ボタン付近にあるスライドを操作することで、押し込める深さを3段階で調整可能。
初期は一番上になっており通常モデルと同じ。真ん中は深さ半分程度。一番下はPS・PS2時代のコントローラー風、またはL1・R1ボタンに等しい深さになります。深さを変えると始点と終点の判定も自動で調整されるため、レースゲームで「押してるのにアクセル全開にならない」といったトラブルは発生しません。
※深さを1段階でも短くした場合、トリガーに抵抗を持たせるアダプティブトリガー機能が自動で無効化されます。一部ゲーム体験を損なう可能性があるためご注意ください。
L2・R2ボタンは通常モデルにはない〇×□△パターン模様が追加されており、滑り止め効果があります。
装着・割り当て自由の背面ボタン搭載可能
DualSense Edgeは背面に「レバー背面ボタン」と「ハーフドーム背面ボタン」の2種を自由に取り付けられます。「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」は4つのボタンを付けられますが、そこまで複雑な操作をするゲームでなければ2つでも足りるでしょう。
「レバー背面ボタン」大きな面積と押しやすさが特徴で、「ハーフドーム背面ボタン」は小さめ面積と横方向に力を入れるという誤爆が起きにくい仕様。FPSにはどちらも向いていますが、個人的には焦っても誤爆のなさそうな「ハーフドーム背面ボタン」がお気に入り。
押し方が異なるため、プレイスタイルに合わせて変更しましょう。これらの着脱は「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」と同様のマグネット式で簡単。
「レバー背面ボタン」の割り当ては、LB・RBボタンとしてPS5上でボタン割り当てを行うことができます。
実際に『Call of Duty: Modern Warfare II』で活用方法を検討した結果、「スティックから常に指を放したくない&長押し操作の必要な場面がある」という考えから、LBボタンを十字右(ストリーク選択・使用)、RBボタンを十字上(ピンホイール)に落ち着きました。
このあたりはプレイスタイルで変わるので、自身にマッチした背面ボタンを見つけてみてください。
なおDualSense Edgeの基本的なボタンの押し心地は、通常のDualSenseと変化はありませんでした。マイクやジャイロセンサー、バッテリー容量も通常モデルと同じです。バッテリー容量は増えていてほしかったところですが、DualSenseから移行しても違和感はあまり覚えないと思われます。
【2023/01/28 修正】コントローラー背面の表記にてバッテリーの入出力される電圧・電流がオリジナルと同じであり、これをバッテリー容量だと間違えて情報を記載していました。お詫びして訂正いたします。
コネクターカバー装着でケーブル抜け防止
付属のケーブルとコネクターカバーを組み合わせると、DualSense Edgeと接続を固定できるUSBが完成します。USB接続後にコネクターカバーのスライドをLOCK側に動かすことで内部のツメがコントローラーに固定され、大事な場面でケーブルが抜け落ちるといったトラブルを未然に防げます。
空中にぶら下げても落ちないぐらい強固なので有線ゲーマーにとってこの抜けない安心感は絶大でしょう。
付属のケーブル長は2.8mあるので、ゲーム機とプレイヤーの距離は基本困らないと思います。また、ケーブルは編み込み式のため絡まりづらいのは嬉しいポイント。
※コネクターカバーは付属のケーブルに形状を合わせて作られているため、社外製だとカバーに収まらなかったり内部でガタガタして固定できなくなったりします。
グリップはラバーで握りやすく滑り止め効果ヨシ
DualSense Edgeはグリップ内側がラバー素材になっています。スリップ防止のインナーグリップがコントローラーの取り回しを向上させているため、激しい操作でも指がズレてくことはありません。グリップ外側の素材は通常モデルと同じでサラサラしています。どちらのモデルにもしっかり〇×□△パターン模様が彫ってあるのは拘りを感じます。
DualSense Edge はケースに入れたまま充電可能!
DualSense Edgeの携帯用ケースは付属品全てを収納できます。チャックにはPSアイコンが付いていておしゃれ。ストラップホールが付いているのでカメラストラップなどを通せば肩にかけての運搬もできます。携帯用ケースは外部からの衝撃からDualSense Edgeを守ってくれるので、スーツケースに入れて出先へ持ち運ぶのにも便利です。
さらに側面のマジックテープをはがすと、収納しているDualSense Edgeの充電USBが見える構造になっています。つまり収納したままUSB接続による充電が可能です(DualSenseも充電できそう)。
ケースに入れることでコントローラーを汚れや傷から守り、尚且つ充電しておくことで次のプレイの準備ができます。大事な相棒は大切に保管しましょう。
PS5「カスタムプロファイル機能」まわり
DualSense Edgeのカスタムプロファイルを作成することで、本製品の機能をフル活用できます。
プロファイルは3つまでコントローラーに保存でき、両スティック下部に追加されたファンクションボタン(以下Fnボタン)を押しながら対応した〇×□△ボタンを同時に押すことで、既定を含めた4つのプロファイルに切替可能です。プロファイルを作成してコントローラーに保存させておけば、ゲームごとや出先で再設定せずスグに準備を整えることができます。
作成できるプロファイル数は、1台のPS5に最大30個。おそらくフル活用する人はいないと思いますが、余裕があるのは良いことです。試行錯誤して試すにももってこいでしょう。
「ボタン割り当てを変更」画面では、搭載された18ボタン&背面の2ボタンの割り当て変更や無効化ができます。ボタン割り当てできないゲームを遊ぶ際にも活用できます。スティックの左右入れ替えも可能なので、うまく設定すれば都市伝説的な持ち方AC持ちも実現できるかもしれません。
「スティックの感度とデッドゾーン」画面では、左右のスティック感度曲線と一定動作を無効にするデッドゾーンの調整が可能です。スティック感度曲線は6種のプリセット「標準・クイック・高精度・安定・デジタル・ダイナミック」から選択、曲線は10段階で微調整できます。
スティックを操作すると右側にアニメーションでコントローラー入力(白色)とゲームに反映される入力(青色)が表示されるので、スティックを倒しながら項目を調整することができます。デッドゾーンの範囲も黒色の円として表示されるので非常に分かりやすい。
「トリガーのデッドゾーン」画面では、L2・R2ボタンの入力範囲の始点と終点を変更できます。デッドゾーンを調整することで誤操作を防ぐ目的の他に、最大入力の反応を速くさせるといった技が可能になります。
始点を変更するとアダプティブトリガーの抵抗が開始する位置も変化するため、より「引き金を引いた」感じを再現できるかもしれません。このあたりは発売後に試してみたいところ。
こちらも、L2・R2ボタンの押し込み具合が画面にアニメーション表示されるので調整しやすくなっています。
また、コントローラーの振動の強さとトリガーエフェクトの強さを4段階(オフ・弱・中・強)で調整可能。「振動は欲しいけどトリガーエフェクトはオフにしたい」などの設定を一緒にプロファイル保存できます。
例えば友人のPS5で遊ぶ際に「お前が好きでも俺は振動入れたくない!」と言い合いになる場面でもDualSense Edgeがあれば揉めることはありません。没入感を取るか操作性を取るかを自由に選択できます。
カスタムプロファイルの画面はどこもSHARE機能による録画ができません。もし録画中に画面を開いても録画が一時停止します。ただしスクリーンショットの撮影は可能なので、今後プロゲーマーのオススメ設定などがSNS上で流行るかもしれません。
SIE公式だからこそできるPS5との連携技は他のコントローラーには真似できない優位な点です。
このようにDualSense Edgeは、ハードウェア面だけでなくソフトウェア面でも優れています。
DualSense Edge の重量は約327g
DualSense Edgeの重量は約327g。通常モデルは約280gなので実に47g増量しています。滑り防止のインナーグリップ効果もあって無線で使っていた限りでは気にならなかったのですが、付属ケーブルで有線接続するとコネクターカバー約9g、ケーブル約87gと重さが増して素直に腕が少しキツイと感じました。
とはいえ、ライバルのXbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2は340gで、激軽マウスからの持ち替えなどでなければ、特に気にならないゲーマーも多いでしょう。
背面ボタン2種はどれも1個が約4g、スティックキャップ3種も1個が約1gで付けていても誤差の範囲です。スティックカバーは約5gですが、汚れが入らないためにも付けたままにしましょう。
スティックカバーは指紋付きやすい
スティックモジュールを守るスティックカバーはプラ素材で光沢加工されています。長く使っていると指紋や汚れ、スレ傷が目立ちやすので、気になる人は定期的に外して乾いた布で拭き掃除しましょう。
DualSense Edge の価格設定
ライバルとなるコントローラーたちを、現時点(2023/01/23)のAmazonにおける価格順にならべると以下のようになります。
製品 | 実売価格 | メモ |
---|---|---|
SCAF REFLEX FPS | 約50,000円 | 公式サイトでは $249.99~ |
RAZER WOLVERINE V2 PRO | 40,980円 | PS公式ライセンス |
DualSense Edge ワイヤレスコントローラー | 29,980円 | 発売前 |
ASTRO C40 コントローラー | 29,920円 | 定価。Amazonは品切れで高騰中 |
Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2 | 17,073円 | 公式サイトでは19,778円 |
DualSense(通常モデル) | 6,691円 | 公式サイトでは7,678円~ |
DualSense Edge1台でDualSenseが4台買えることから、比較前は高価に感じたDualSense Edgeですが、こうして並べて見ると(高いけど)一般的な価格設定といった印象。
ちなみにもしPCゲーマーがハイグレードなコントローラーを使いたい場合、現時点では圧倒的に「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」の方が低コストで実現できますが、もしPS5(とPC)で使うのであればDualSense Edge一択です。
ただし普段PCメインでコントローラーを使いたい場合は「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー」の方がオススメ。背面ボタンもDualSense Edgeの倍となる4つ付けられますし、Microsoft製なのでPCとの親和性も抜群です。何より安い。
なお筆者のワガママですが、保証期間が通常モデルと同じ「購入から1年」ではなくPlaystation®延長保証サービス対象製品だったら良いのになと思いました。
DualSense Edge ワイヤレスコントローラー レビュー総括
DualSense Edgeは安くはないものの、細部までこだわり抜いた製品となっています。ハードウェアの面ではもちろん、ソフトウェア面でも優秀。多機能で幅広いジャンルのゲームでも活用でき、その完成度はライトゲーマーだけでなくコアゲーマーも納得できるであろうSIE公式ハイエンドコントローラーです。
発売前の現時点ではPC版での認証など完璧ではない部分もありますが、安心のSIE公式製品です。値下げには期待しつつも、PS5メインの全てのゲーマーにオススメできるコントローラーに進化しそうな予感です。
EAA FPS(イーエーエー)をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (1件)
う~ん、すごく惜しいなあこれ。
ソニー、最後のプライド捨てられなかったのかなあ。
アダプティブトリガーをそもそもハードウェアレベルで除外して、
ほとんどボタン並みにスコスコとオンオフできるようにしてほしかった。
既存のFPS用の競技コントローラーの多くでそれができる。
FPSの射撃においては、トリガーの押し込み機構そのものが邪魔でしかないんだよね。
感度調整できるのは助かるが、そもそも物理的に押し込めないほうが望ましい。
射撃が開始されるまでに余裕で数フレームの違いが出てくる。
全く同時に撃ち合ったときに、どちらが勝つかは説明するまでもない。
FPS以外のゲームでこれを使用するとは思えないので、完全に特化してほしかった。
それを除けば、3万円台で純正というのは十分にお得なんだけど。