Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、世界各地で「ステージ2」が開幕。10月末から始まる世界大会アトランタメジャーへの出場資格をかけ、日本でも「X-MOMENT Japan League 2023 Season 2(以下、RJL 2023 Season 2)」が進行中です。
9月9日にはその第一段階である「グループステージ」が終了。グループAおよびグループBの順位が決まるとともに、9月16日から始まる次の「ノックアウトステージ」の対戦表が定まりました。
『R6S』「RJL 2023 Season 2」グループステージの結果
9月9日に行われた「RJL 2023 Season 2」グループステージDAY3の結果は以下の通り。これにより、各グループの順位が決定しました。
- NORTHEPTION vs YOKOHAMA DONUTS VARREL:7-3
- Crest Gaming Lst vs FNATIC:8-7
- SAITAMA FAV gaming vs IGZIST:3-7
- KAWASAKI SCARZ vs CYCLOPS athlete gaming:8-7
NORTHEPTIONは3戦快調
DAY2までの2戦で2勝し、新ロースターで自信をつけてきたNORTHEPTION。DAY3では、未だ勝利のないVARRELと「銀行」で対戦しました。
春のコペンハーゲンメジャーではともに日本代表チームとして出場し、その後ロースター変更も行ってきた両チーム。しかし、3回のBO1で決まってしまうグループステージの短期決戦では、NORTHEPTIONの方が一歩上回っていたようです。
VARRELはAsh(アッシュ)とGoyo(ゴヨ)をBANして準備万端であることを示しましたが、NORTHEPTIONはNina選手とShuReap選手のフラッガー陣がオープニングキルで試合を牽引。4-2で攻防交代します。防衛では「罠オペレーター5人編成」という大胆な作戦も見せ、最終スコアは7-3。NORTHEPTIONは3戦3勝で、快調にノックアウトステージへと旅立っていきました。
続くLst vs FNATICは「クラブハウス」での対戦。シーズン2で未だ勝利の無いFNATICは、自分たちのスタイルを再確認するような堅実な組み立てで序盤をリード。パーフェクトラウンドで地下防衛を制するなど、0-4で初勝利を目指します。
しかしLstは、Tyopi選手がスニークでFNATICの現地を刺すなどして揺さぶりをかけつつ、2-4で無難な折り返し。その後、試合はオーバータイムに突入します。
7-7とフルラウンドにもつれこむ大混戦の中、わずかな違いを作り出したのは、やはりLstのTyopi選手でした。Wh1skey選手と2v5の窮地に追い込まれ、ディフューザー設置も通されて1v2の状況に。しかしTyopi選手は、FNATICのMag選手とMaou選手をそれぞれガンファイトで撃ち抜き、わずか数秒の差でチームを勝利へと導きました。
DAY3の前半で敗れたVARRELとFNATICは、ともにグループステージ4位で終了。ノックアウトステージへの道が閉ざされた彼らは、一般チームも参加する予選からメジャーの3枠目を目指すことになります。
CAG首位通過も、試合はSCARZが制覇
DAY3の第3試合はFAV vs IGZIST。ここでリワークされた「領事館」マップがRJLに初登場します。
新マップでの両チームの準備が注目される中、攻撃からスタートしたIGZISTは、Ying(イン)を有効活用する手筋を披露。防衛ガジェットはTwitch(トゥイッチ)やBrava(ブラバ)で排除しつつ、射線とガジェット、それぞれ気になる要素を消しながら押し込んでいきます。
2-4でIGZISTがリードして攻防交代すると、試合は3-6でマッチポイントへ。IGZISTは、Reira選手やMaavi選手らが、新マップならではのハイド射線などもふんだんに用いながらFAVを抑え、3-7での勝利に成功しました。
DAY3の最終戦はSCARZ vs CAG。舞台は「山荘」となりました。グループ3位のSCARZが逆転1位を狙うには、まず勝利すること。そして、CAGに4ラウンド以上を取られないことが条件でした。
第1ラウンドではTaiyou選手が1v2クラッチを決め、SCARZは幸先の良いスタート。しかしCAGも、BlackRay選手がNomad(ノーマッド)でSCARZの立ち回りをコントロールしつつ、Arcully選手も、相手の意識の外からキルする独特の立ち回りで貢献し、2-4とCAGがリードして攻防交代します。
しかしSCARZは、ミスがあっても味方同士でカバーしつつ、攻撃ではまず4-4とイーブンに。続く第9ラウンドは、パーフェクトラウンドで5-4と逆転に成功します。直後に、CAGがChibisu選手の活躍でパーフェクトラウンド。5-5となったこの時点で、SCARZから逆転1位の可能性が消えることとなりました。
それでも2位通過が狙えるSCARZは敢闘し続け、試合は6-6でオーバータイムに突入。Taiyou選手の再びのクラッチも挟みつつ、7-7と最終ラウンドまでもつれます。
CAGは最後の2階攻撃で、スピーディーにディフューザー設置を狙います。Wqsyo1選手のSolis(ソリス)を警戒し、床下からの攻撃が通らないベッド上でプラント開始。しかしWqsyo1選手はそれを見抜き、敢えて階段側から顔を出し、設置阻止に成功します。
残されたAnitun選手のMontagne(モンターニュ)からも、Taiyou選手とともに選択肢を奪いきり、8-7で勝利。CAGとの一戦を制し、SCARZはグループ2位での突破を決めました。
9月16日より「ノックアウトステージ」
メジャーに向けた、プロチームのみでの戦いはいよいよ大詰め。グループステージを3位までで終えた6チームによる「ノックアウトステージ」が、9月16日より開催されます。
- 9月16日午後2時~(準々決勝)
- 第1試合:IGZIST vs Lst
- 第2試合:SCARZ vs FAV
- 9月17日午後2時~(準決勝)
- CAG vs 第1試合の勝者
- NORTHEPTION vs 第2試合の勝者
- 10月1日午後4時~(グランドファイナル)
- 配信:
各試合BO3。グランドファイナルはBO5。グランドファイナルに進出した時点で、上位2チームのアトランタメジャー出場が決まります。
準優勝チームはメジャーのフェーズ1に出場。優勝チームは、フェーズ1をスキップしてフェーズ2から出場できます。2週間ほど続くメジャーでの長い戦いを考慮すると、国内で優勝し、フェーズ2から出場したいところ。したがって、国内でのグランドファイナルも単なる消化試合とはならないでしょう。
全試合に注目ですが、ここからはBO3(とBO5)フォーマットで競われる点がポイントです。3つのマップを通じての、各チームの準備と駆け引きをチェック。グループステージよりもさらに深い、シージeスポーツが楽しめるでしょう。
盤外の話では、日本の公式戦ではまだ一度しか使われていない「領事館(リワーク)」マップと、未だ出番の無い「ナイトヘイヴンラボ」マップの存在も意識しておきましょう。グループステージでは隠していたであろう、新マップへの各チームの研究成果が披露されるかもしれません。
「ノックアウトステージ」は日本時間9月16日午後2時より、YouTubeおよびTwitchにて配信開始。メジャーに出場する日本の3チームのうち、2チームが間もなく決定します。注目の試合をぜひお見逃しなく。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: X-MOMENT
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