MADFINGER Gamesはオープンワールド型FPS『Gray Zone Warfare(グレーゾーン ウォーフェア / GZW)』の大型アップデート0.2「Night Ops」に向け、次回実装される新機能や、今後のアップデートでの予定について紹介した。
『Gray Zone Warfare』アップデート0.2の新機能
ラマンの世界に昼夜のサイクルが導入されるアップデート0.2「Night Ops(ナイトオプス)」。当初は9月実装を見込んでいたものの、10月下旬となった現在も実装に向けた作業を継続している。
今回の「DEVLOG #6(開発者ブログ6)」公開後、25日午前2時からはTwitchで公式配信を行うが、ここでもアップデート日の発表は行わないことが前もって記載されている。コミュニティは続報を待ち侘びているところだ。
一方で、アップデート0.2、さらに次の0.3にかけて、『GZW』にさまざまな新機能や改善がもたらされるのは確かだ。新たに公開されたその詳細をチェックしていこう。なお、前回の発表内容については以下の記事を参照。
新武器とともに変化する戦闘シナリオ、接近戦に調整
アップデート0.2では、新武器としてColt 1911、AKS-74U、AK-Ratnikシリーズ((AK-12, AK-15, AK-19, and AK-308)が実装される。これらはアタッチメントでカスタマイズでき、AP 5.45弾とAKS-74Uについては最初の拠点でも入手可能。
また、至近距離での戦闘体験を改善すべく、ショットガン各種と9mmピストル各種にバランス調整を実施する。これで閉所などではよりダイナミックかつ柔軟なスタイルで戦闘が行える。
接近戦から遠距離まで、シナリオごとに有効な武器や弾薬種を調整することでプレイヤーの選択肢を広げ、ロードアウトを組む楽しさが増えるだろう。
キャラと所持品を360度確認機能
装備品メニューで、自身のキャラクターや武器を360度どの方向からも確認できるようになる新機能。回転だけでなく、ズームもできる。これで武器にしっかりアタッチメントがついているか、足りないものはないかをチェックしやすくなる。
解剖学と弾道学にもとづく戦闘リアリティの向上
アップデート0.2では戦闘の「本物らしさ」をさらに追求。銃弾の弾道を改善し、皮膚、筋肉、骨への貫通のしかたを向上させた。
これで戦闘がよりリアルになり、着弾した部位によって戦闘結果も大きく変わる。具体的には、首への被弾がより致命的なものになり、プレイヤーの発砲や行動をより慎重にさせる。
アイテムの価値を上げて緊迫感アップ
あらゆる交戦にさらに重要な意味を持たせるため、「ギアを持っている恐怖(gear fear)」というコンセプトを導入する。具体的に言うと、苦労して手に入れたギア類の価値を上昇させることで、それを失うことへの恐怖心を高める、という意味。
高価値なギアは、入手可能な個数を制限する。さらに強力な武器、最上位レベルのナイトビジョンゴーグル、レア・アタッチメントなどは、探索、タスク、ボスの討伐などで手に入れる形となる。
また、ベンダーも武器や弾薬を無制限には売ってくれなくなる。これにより現場でアイテムあさりをする必要性と、それを持ったまま拠点に帰る重要度が高まる。
アイテムの「耐久度」システム
戦闘とリソース管理のリアルさと、緊張感を高めるため、各種の武器や装備品に「耐久度」が設定される。
たとえば同じ武器で発砲し続けると、その武器の耐久度が下がり、やがて部品交換が必要になる。アーマーの場合は、軽減してくれるダメージが減っていく。ナイトビジョンゴーグルや、他のさまざまなアイテムにもこの耐久度が適応される。次回の開発者ブログでは、昼夜サイクルと合わせてこの耐久度システムが与える影響についてさらに掘り下げていくとのこと。
アップデート0.3では、この耐久度の管理がさらに重要になっていくという。ギアの使用感が時間経過で低下し、一方では修理機能が実装される。
持ち物を管理しやすくなる新フィルター機能
次回のアップデートでは、ギア管理メニューにも新機能が追加。細かなカテゴリー別の強調表示が可能になり、より効率よく、スムーズに手持ちのアイテム類をチェックできるようになる。
重要情報の強調表示で効率化
ベンダーのアイコンとミッション・テキストに、赤い警告メッセージを導入。これはデスなどでミッションに必要なアイテムを失った場合に(そして、プレイヤーがそれに気付いていない場合に)教えてくれる機能。リスポーン後、必要なアイテムを忘れたままミッション現場に戻ってしまい、二度手間になるような事態を避けられる。
共有ウェイポイント・アイコン
スクワッドメンバー全員の画面に共有される「ウェイポイント・アイコン」を導入。各オペレーターが目指している場所を、言語なしで伝え合うのに使える。一緒にいるときは行動したいルートを示したり、散開しているときは合流地点をさっと決めるなど、コミュニケーションをスムーズにできる。
責任意識を抱かせる「不正攻撃へのペナルティ」
リアル志向の『GZW』では、同じPMCに所属するプレイヤーへのフレンドリファイア(FF)も発生する。
このFFをわざと行う迷惑なプレイヤーに対処するため、「不正攻撃システム」を導入。もしチームメイトを傷つけたりキルしたりすると、「攻撃者」としてマークがつけられる。そして攻撃者は、デスすると自分の死体からアイテム回収ができなくなる。他のプレイヤーは攻撃者のアイテムをペナルティなしで回収できる。これによりFFの危険度を高め、より責任あるプレイを求めていく。
今後はさらに、「ローグ(ならず者)システム」も予定している。以前の開発者ブログによると、これは不正行為を繰り返すプレイヤーを所属PMCから追放してしまうというコンセプトだ。迷惑行為者だけでなく、敢えて無所属になりたいプレイヤーのスタイルの幅を広げる目的もある。よりカオスで、予測できないゲームプレイが実現するという。
リリース後から細かな調整を続け、2027年までのロードマップも公開している『GZW』。他のアーリー作品がそうであるように、すべてを予定通りに開発していくのは難しいのかもしれないが、正式リリース時にはリアルかつ意欲的な脱出シューターとなるだろう。今後も『GZW』の続報をチェックしていこう。
- タイトル:Gray Zone Warfare(グレーゾーン ウォーフェア)
- 対象機種:PC(Steam)/ コンソール
- 発売日:未発表
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Press Release
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