Ubisoft(ユービーアイソフト)は『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』における各種プレイヤー保護システムの最新動向を共有した。
アンチチートについては取り組みの強化が続いており、Y9S3でその成果が出ている。コンソール版の「マウサー」も引き続き対策中。さらに、迷惑行為からプレイヤーを保護する評価システムは、より分かりやすいものに改変予定。誤って切断された際にペナルティが誤発動するしくみについても緩和の努力が続いている。
『R6S』チーター対策:チート行為は大きく減少
前回の報告から引き続き、シージはアンチチートの取り組みを強化中。Y9S3では、Y9S2よりも「チート行為の報告が大きく落ち込んだ」という。これは、ゲームデータの暗号化とハードニング(要塞化)によって、チート業者がツールの作成やアップデートをするのを困難にするセキュリティ策を講じてきた成果だ。
(日本からはまだ参加できないが)Y9S3ではゲーム内トーナメント「シージカップ」がスタート。セキュリティや公平性の必要性がいっそう高まっている。
チート業者が有利になるだけなので、アンチチート・チームが具体的に何をしているのか多くは分かっていない点はやや残念。しかし、シージ用のカスタムメイド・アンチチート、「QB」の拡張版プロトタイプもテスト中だ。いずれはランクマッチ、特に高ランク帯の人々が、チーターのことを自然と忘れるような環境が成立することに期待したい。
マウストラップも強化
「マウストラップ」は、コンソール版シージをキーボード&マウスでプレイする、いわゆる「マウサー」の不正検出機能。このシステムもアップデートを続けており、昨今は誤検出が減少。さらに今まで認識できていなかったデバイスのテストも間もなく完了するとのこと。
また、以前から予告されていることだが、次回Y9S4では「マウストラップに引っかかったマウサーは、PC版ロビーに放り込まれる」というユニークなペナルティ機能もリリースされる。この点は、Y9S4全体の発表時に詳細が公開される。
『R6S』プレイヤー評価システムのアップデート
現在ゲーム内でベータテストが行われている「プレイヤー評価システム」は、スキルではなく立ち振る舞いの良し悪しでプレイヤーを5段階評価するという面白い機能だ。最終的には、評価が高いプレイヤーには名声ボーナスなどの報酬がつき、評価が低いと「ランクマッチ出禁」などのペナルティがかるシステムになる予定。
ゲーム内では「近日中」と記載されているこのシステムだが、実際には完成時期はまだ定まっていない。とはいえ、Y9S4に向けてさらにシステムの刷新に取り組んでいるという。従来のシステムと比べて「違う印象を受ける」ような、新たなしくみになっていく。
- ネガティブな要素に目を光らせ、次にポジティブな要素に目を向ける
- ポジティブな行動をとりつつネガティブ要素を最小限に抑えることで、「模範」区分に分類される
- 迷惑行為を繰り返し、何度かマッチを経ても改善がみられない場合、区分が大きく下がる
もともと詳細な計算方法は公開されていないので、この説明だけでは何が変わるのかピンとこないかもしれない。あくまで推測だが、これまでは「ポジティブな行動が多くても、ネガティブな行動が少しでもあるプレイヤー」は「模範」の区分には入れなかったが、今後はネガティブな行動が最小限であれば「模範」になれるという意味だろうか。
いずれにせよ、自分のプレイヤー評価にいまひとつ納得していなかったプレイヤーは、今後その区分に変化が見られるかもしれない。
区分の上下動に影響するもの
また、区分の上下動に影響する要素ついても、改めてその概要が解説されている。
- プレイリスト:ランク、スタンダード、クイックマッチがプレイヤー評価の対象(ただしクイックマッチは途中抜けOK。評価は下がらない)
- レポート:未確認のレポートは区分に影響しない。あくまで違反者の行動だけが区分に影響する
- ペナルティ:リバースフレンドリーファイヤーや途中抜けを行うと、これまでと同じく評価が下がる
- コミュニケーション:テキストチャットやボイスチャットでネガティブなコミュニケーションを行うと、一定のマッチ数が経過するまでミュートされる
興味深いのはプレイヤー報告の部分。これまでもプレイヤーが自分たちで迷惑行為を報告するのは、ゲームの健全性を保つためにも「極めて重要」な行動と説明されてきた。しかし、他人に報告されるだけでは評価区分には影響せず、あくまで行為者が何らかの違反(途中抜け、チームキル、暴言など)を実際に記録した場合、または運営側によって悪質性が確認された場合にのみ評価がマイナスされていくという。
なお、プレイヤー報告機能自体も見直されることが以前から予告されている。こちらもどのように変化するのか楽しみに待ちたい。
事故によるペナルティ防止
今回はもう1つ、健全なプレイヤーには嬉しい発表が見られた。クラッシュや回線切断などの原因による途中抜けを「試合放棄」と判定され、ペナルティを受けるようなケースが今後さらに減る可能性がある。スタッフによると、「こうした状況に陥ったプレイヤーがペナルティを受けることが全体的に少なくなる」とのこと。
わざと切断したのか、回線の問題で勝手に切れてしまったのかを、正確に区別するのは技術的には難しい。しかし技術は日々改善されており、「直近のアップデートによって不公平な放棄ペナルティを2/3 減らすことができた」という。
ダウン時のリバース・フレンドリーファイヤー判定
これまでの仕様では、チームメイトをダウンさせるとフレンドリーファイヤーとして判定。しかしすぐに蘇生させた場合は、リバース・フレンドリーファイヤーは解除されるしくみだった(※この部分は日本語版と英語版とで説明内容がやや異なるが、英語版を正とした)。
この仕様は迷惑なプレイヤーに悪用される可能性が以前から指摘されていたが、やはり今シーズンから削除されることに。今後は、チームメイトをダウンさせた場合もリバース・フレンドリーファイヤーのアクティベートボックス(「意図的なチームキルでしたか?」)が出現。チームキルと同様、事故かどうかは被害を受けた側が決めるようになる。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
コメント
コメント一覧 (3件)
つい昨日WH+AAで13killしてるやついたんだがな
チーター減ってる?wwww本気で言ってんのか?www
×チーター減
〇プレイ人口減