サンディフック小学校銃乱射事件 : 報告書ではゲームと動機との関連は無し

サンディフック小学校銃乱射事件 : 報告書ではゲームと動機との関連は無し

昨年コネティカット州ニュータウンで起きた、「Sandy Hook(サンディフック)小学校銃乱射事件」に関するレポートが25日に公開された。

当時の報道では、容疑者のゲームとの関係がクローズアップされていた。今回公表された報告書では所有していたゲームが挙げられているが、彼の精神状態に影響を与えたかどうかは言及されていない。


2012年12月14日、20歳のAdam LanzaはSandy Hook小学校に侵入、ミリタリーアサルトライフルで生徒と教師を殺害した後、自殺を図った。この事件についての報告書はコネティカット州弁護士、Stephen Sedensky III氏によって提出されたものであり、コネティカット州警察によるさらに詳しい報告書も、後日公開されることになっているという。

悲劇の後、メディアや政治家が焦点としたのは、犯人のゲームへの関心だった。当時の報道によると、Lanzaは暴力的なゲームを数多く所有し、過去に起きた大量殺人事件の新聞記事やスプレッドシートを保管していたことが伝えられていた。

犯人のお気に入りは『DDR』や『マリオ』

Sandy Hook-dance dance revolution

報告書によるとLanzaが所有していたゲームは警察によって押収され、その中には様々なジャンルのゲームが含まれていた。

社会活動に関するセクションでは、彼は常に孤立していたとしているが、一方で2008年には自宅でLANパーティーを主催したこともあるという。彼はオフラインゲーム、オンラインゲームを問わずよくプレイし、攻撃的なゲームもあればそうでないゲームもあった。ある人の証言として、ほとんどの時間を非暴力的なゲームをプレイして過ごし、彼のお気に入りのゲームの1つは 『Super Mario Brothers』だったと記載されている。

意外なことにLanzaがプレイしていたゲームとして最も記述量が多かったタイトルは『Dance Dance Revolution』アーケードエディションであり、報道されていたイメージとはかけ離れたものとなった。地元の映画館では閉店まで何時間もプレイすることがあり、またプレイ中の彼を撮影したビデオも自宅から発見されている。週末にはたいてい『Dance Dance Revolution』をプレイし、それは4時間から10時間にも渡ったという。

Sedensky弁護士による報告書の結論部分では、ゲームに関する言及はない。

”我々が分かったことは、犯人がとても深刻な精神上の問題を抱えており、それが犯罪の責任能力に影響を与えることはないものの、通常の生活を送ることはできなかったようだ。そして自分の抱えた問題を認識していなかったか、あるいはそれを解決しようとはしなかった。彼は銃に慣れ親しんでいたし、すぐ手の届く環境もあった。また大量殺人事件、特にコロンバイン高校銃乱射事件にも取り付かれていた。”

当時の全米ライフル協会の反応

事件の後、全米ライフル協会(NRA)は現実社会で起きる暴力について、ビデオゲームを非難する声明を発表。さらにNRAの副会長 Wayne LaPierre氏はこのように発言した。

”悲しいことにこの国には、自らの客に暴力を売りつけるという無感覚で堕落した産業が存在する。ドキドキした感覚を得るために殺人を夢想するのは、ポルノ映画と同類の下劣なものだ。”

そして暴力的なゲームが学校での銃乱射事件を扇動しているとして、『Bulletstorm』、『Grand Theft Auto』、『Mortal Kombat』、『Splatterhouse』を名指しで批判した。『Grand Theft Auto』はLanzaの自宅からも見つかっている。

当時の政界の反応

事件から3日後、ウェストバージニア州選出の民主党上院議員、Jay Rockefeller氏はある法案を提出しようとした。それは米国科学アカデミーに対し、暴力的なゲームや番組が子供に与える影響を研究するよう要求するものだ。Rockefeller氏はエンターテイメントやメディアの暴力性について批判的な人物として知られている。

1月にはオバマ大統領は実情調査の一環として、ホワイトハウスでゲーム業界の役員と面会し、その後Disease Control and Preventionセンターに対して、ゲーム・メディアイメージ・暴力の関係性について更なる研究を行うよう勧告した。

同じ時期、Joe Biden副大統領は世間でいわれている暴力とゲームの関わりについて、政府としてはいかなる判断も下さないと述べている。

2月に開かれたゲーム開発者カンファレンスでは、パネリストの1人である作家のIan Bogost氏とEpic GamesのかつてのトップMike Capps氏は、世間のゲームに対する認識が驚くべきほどに暴力と結びついていると反論した。

犯人が所持していたゲームのリスト

  • Left for Dead
  • Metal Gear Solid
  • Dead Rising
  • Half Life
  • Battlefield
  • Call of Duty5
  • Grand Theft Auto
  • Shin Megami Tensei 6
  • Dynasty Warriors
  • Vice City
  • Team Fortress
  • Doom
  • Phantasy Star Online
  • Paper Mario
  • Luigi’s Mansion
  • Pikmin
  • Combat Arms
  • World of Warcraft
  • Dynasty Tactics
  • Kingdom Hearts
  • Kingdom Hearts 2
  • Onimusha
  • The Two Towers
  • Call of Duty 2: Big Red One
  • Call of Duty: Finest Hour
  • Dead or Alive 3
  • Halo
  • Halo 3
  • LEGO Star Wars
  • MechAssault
  • Mercenaries
  • MGS2 Substance
  • Panzer Dragoon ORTA7
  • PSO8
  • Shenmue II
  • Spiderman
  • Splinter Cell 2
  • Splinter Cell-CT
  • Star Wars: Battlefront
  • Star Wars: Republic Commando
  • Tenchu: Return from Darkness
  • The Return of the King
  • Worms Forts Under Seige

Source:Polygon,Kotaku

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
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  1. By 村人A

    CODとかBFは一応軍隊VS軍隊だしなぁ、銃を撃ちたいという感覚にはとらわれても民間人を殺したいとはおもわないんじゃないかな

  2. By もみG

    FPSの原点、ハーフライフを持っているのが
    凄いと思ったw
    てかハーフライフの認知度低いと感じたのはおれだけ?

  3. By あぼと

    なんでもゲームのせいにしないでほしい。では、昔ゲームが無い頃は このようは悲惨な事件は無かったのだろうか。

    • By ゲスト

      昔は昔で事件あるけど今はなんか世の中の社会全体が悪いのにそれをいい思われ方してないゲームに風当たり強いって感じだよな

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