Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のeスポーツ競技シーンでは、日本時間8月17日より夏の世界大会「Six Mexico Major」が開催中。今回はそのうちプレイオフ準々決勝4試合の結果をお届けします。
SIX MEXICO MAJORが開催中
シージeスポーツ競技シーンでは夏のリーグ戦であるステージ2が既に終了しており、日本時間8月17日からは、このステージ2で高い成績を収めた世界の16チームのうち15チームがメキシコに集結、夏の世界大会「Six Mexico Major」でステージ2チャンピオンの座をめぐって激突しています。
3日間のグループステージを経て、残ったのは8チーム。ここからはシングルエリミネーションによるプレイオフが始まります。日本時間8月21日には準々決勝4試合が開催され、まず4チームが姿を消すこととなりました。
プレイオフDAY1(準々決勝)の結果
- DAMWON Gaming vs Team Liquid(0-2)
- 海岸線(6-8)
- 山荘(1-7)
- Team Empire vs Spacestation Gaming(2-0)
- カフェ(7-4)
- クラブハウス(8-7)
- FURIA Esports vs BDS Esport(0-2)
- 海岸線(7-8)
- クラブハウス(6-8)
- DarkZero Esports vs Team oNe eSports(0-2)
- ヴィラ(3-7)
- 山荘(3-7)
ブラジルLiquidが韓国DWGの挑戦を退ける
グループステージが終わった時点で、勝ち残っているチームの地域ごとの内訳は、北米が2チーム、EUが2チーム、LATAM(ブラジル)が3チーム、そしてAPACが1チームとなりました。5月のインビテーショナル2021でベスト3を独占したブラジル勢が、今大会でも引き続き高いパフォーマンスを発揮しています。
APAC地域に所属する韓国チームDWGは、世界大会初出場ながらグループステージをいきなり突破したことで大注目となったチームです。そんな彼らの準々決勝の対戦相手は、競技シーンで3年以上のキャリアを持つベテランぞろいのブラジルチーム・Liquidで、躍進中のDWGの挑戦に見合う相手となりました。
第1試合の「海岸線」ではDWGが4-2とリードを取る場面もありましたが、攻防を交代してからは、LiquidのPaluh選手の活躍などもあってラウンド差が徐々に縮まり、オーバータイムに突入。Liquidがここで攻防ともに危なげなく取得し、DWGのピックマップを8-6で制覇します。
DWGは第2マップ「山荘」での挽回が期待されましたが、ここからはLiquidはさらに完成度の高い作戦を見せてDWGを圧倒し、攻撃を6-0で終わらせる強さを見せました。DWGはこの時点で相手の防衛戦術を見抜いていくだけのラウンドの余裕がなくなり、そのまま7-1でマップを落とす結果となりました。最終マップスコアは2-0でLiquidが勝利。名門に相応しい技量でチャレンジャーを一蹴し、まず準決勝への進出を果たしました。
続く第2試合ではロシアチームEmpireと北米のSSGの対戦となりました。インビテーショナルではロースターにトラブルが生じ万全でなかったSSGですが、ステージ2ではHotancold選手を加えて復活を果たし、北米リーグ戦では1位となっていました。世界大会では2019年のローリー・メジャーでチャンピオン経験のあるEmpireも現在はEUリーグで1位の座に就く好調ぶりで、この2チームの対決にも注目が集まりました。
しかし「カフェ」での序盤戦はEmpireが意外にも攻撃で圧倒し5-1で折り返すと、そのまま防衛も2ラウンド取って7-4と危なげない勝利を決めると、続く「クラブハウス」でも、今度は防衛で5-1と圧倒してSSGを追い詰めます。SSGは防衛でラウンド差を詰めて6-6とオーバータイムに持ち込ませましたが、最後はEmpireが制して8-7で勝利しています。
Team oNeさらに躍進
準々決勝第3試合、BDS対FURIAの試合はマップスコア2-0でBDSが勝利しました。しかしストレートなスコアに対して試合内容は複雑さを極め、第1マップ「海岸線」で8-7、第2マップ「クラブハウス」でも8-6と、連続オーバータイムに突入する大接戦となりました。
フランスを代表するBDSとブラジルのFURIAは、ともにチームとしての連携力や作戦コンセプトに大きな差はなく、最終的には個々人のわずかな判断やスキルの差によって試合の勝敗が分かれる形となりました。とりわけBDSは世界有数のフラッガーであるShaiiko選手の活躍がチームをけん引したと言えるでしょう。そのエイム力の高さはもちろん、一瞬の隙をついて的確なポジション変更を行い、FURIAに対して痛打となる射線を確保する判断力で傑出していました。
この日最後の準決勝第4試合、DarkZeroとTeam oNeの戦いは本来2試合目となる予定でしたが、DZの選手2名から、検査により新型コロナウイルス感染症の陽性反応が検出されたことでスケジュールが変更され、DZの各選手はホテルの部屋に隔離された状態での大会続行となりました。
ブラジルチームのoNeはグループステージ最終日に、日本チームCAGをタイブレークマッチで下す劇的勝利を決めましたが、その勢いをDZの試合にも持ち込みます。DZは第1マップ「ヴィラ」で持ち前のユニークな作戦や小技を披露しますが、肝心なところでoNeの大胆な動きに翻弄されてラウンドを落とす場面が目立ち、結果的に3-7という差でマップを落としてしまいます。
第2マップ「山荘」で逆転を試みたDZでしたが、逆にoNeのLevy選手やNeskin選手がさらに波に乗り、クラッチを含めた好パフォーマンスを見せます。現在のoNeへの解決策を最後まで見出せなかったDZは3-7で敗北。マップスコア0-2となり、北米のチームはここでプレイオフの舞台から去ることとなりました。
準々決勝の結果により、APACと北米の計7チームがこの日ですべて敗退となりました。以降はEU(ロシア・フランス)とブラジルの2チームによるベスト4の戦いとなります。インビテーショナルのチャンピオンNiPはグループステージで既に敗退していますが、果たして今回のメジャーでもブラジル旋風は続くのでしょうか。それともヨーロッパ勢が一旦その栄誉を奪還するのかに注目です。
プレイオフ日程・配信情報
日本時間8月22日より行われるプレイオフDAY2では、準決勝の2試合が行われます。
- 準決勝日程
- Team Liquid vs Team oNe:日本時間8月22日
午前0時午前1時スタート - Team Empire vs BDS Esport:日本時間8月22日午前4時スタート
- 試合開始時間は変更される可能性があります
- Team Liquid vs Team oNe:日本時間8月22日
「Six Mexico Major」の配信は以下のサイトから、日本人キャスターによる実況・解説つきで行われます。
- 配信サイト
- YouTube: レインボーシックス シージ ESPORTSチャンネル
- Twitch:レインボーシックスシージJP
- キャスター
- ふり〜だ(Team GODSGARDEN所属 Twitter:@frieda0914)
- ともぞう (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter:@tom85y)
- Okayama(Twitter:@TDokayama)
- Kemical(Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter: @KemicaLr6s)
- CrazyPapiyoN (元GUTS Gaming所属、e-Sportsコメンテーター、ストリーマー Twitter:@CrazyPapiyooooN)
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