11月30日にXbox Series X|S向けとSteamとWindows StoreからPC向けにリリースされるハクスラFPSRPGの『Warhammer 40,000: Darktide(ウォーハンマー40K: ダークタイド)』が発売されます。 それに先駆けてクローズドベータテストが開催されたので、実際にプレイした感想と良かった点、不安点を紹介します。
ウォーハンマー40K: ダークタイド ってどんなゲーム?
『ウォーハンマー』シリーズは1987年にミニチュアゲームとして発売された『ウォーハンマー 40,000』が始祖。その後も様々な媒体で派生し続け、ビデオゲーム向けでは複数の開発スタジオが並行し、それぞれのタイトルをリリースしているので、昨年だけでも5本、今年も本作を含めて4本リリースされています。
『ウォーハンマー40K:ダークタイド』は、41世紀の未来の宇宙が舞台のハクスラRPGFPSシューターゲームです。 大量の敵が群がってくる中を斬って・撃って・殲滅するゲームで、『Left 4 Dead』や『Back 4 Blood』が類似ゲームとして挙げられます。
クローズドベータテストでは、チュートリアルのプレイ後に活動拠点のソーシャルスペースに転送されます。ソーシャルスペースには他プレイヤーたちも表示され、自分がプレイするミッションを選べます。 ミッションには「ボス討伐」や「オブジェ設置」といったものがあり、クリアすることで経験値とお金と武器が手に入りますが、全滅してしまうと経験値のみの入手となります。
武器は「近距離武器」と「遠距離武器」の2つのカテゴリが分けられており、それぞれ一つずつ装備可能。 各武器にはレアリティも設定されており、レアリティが高くなるほど追加ダメージやパークが付与されていきます。 ゲームのローンチ時は70種類以上の武器が用意されているそうです。
敵を切断したり血飛沫が飛ぶので、グロ耐性がない人は注意が必要ですが、とにかく敵が多いことからいちいち気にしていられなかったので、そこまで気にする必要はないと思われます。
基本的にはレベルを上げて強い装備を手に入れ、より高い難易度のミッションに挑む、というのが本作の流れです。 まさにハクスラRPG。
ウォーハンマー40K: ダークタイド プレイの感想
まずは4種から好みのタイプを決定しよう
プレイヤーは射撃特化のベテラン、近接特化のジーロット、魔法攻撃のサイカー、タンクのオグリンの4クラスから1つを選んでプレイしていきます。 自キャラクターにはそれぞれの見た目や声、生まれた星といった要素を決定するキャラクリ要素もアリ。
各クラスにはそれぞれ専用の「ブリッツ(グレネード)」や「アイコニック(パッシブスキル)」、強力な攻撃ができるアビリティや、他のプレイヤーにバフをかける「オーラ」が設定されており、レベルが上がると新しいアイコニックがアンロックされていきます。
『ウォーハンマー40K: ダークタイド』にはクラスごとにシールドとHPが設定されており、ダメージを受けるとシールドが減少し、シールドが無くなったらHPが減少、そしてHPが無くなるとダウンとなります。 シールドは時間経過と近接攻撃で敵を倒すと回復し、HPは回復アイテムかオブジェで回復することができます。
他のクラスのキャラクターも作成してプレイできますが、レベルは共有ではないのでクラスごとにレベルを上げることになります。なお、開発スタジオのFatSharkは3〜4ヶ月ごとに新クラスを実装予定とのことです。
筆者は10時間ほど射撃特化の「ベテラン」でプレイし、 1時間ほどタンクの「オグリン」をプレイしてみました。
ベテランはシンプルに強い!
「ベテラン」は他のクラスより所有できる弾薬数が多く、他のプレイヤーがエリートという強力な敵を倒すと弾薬が少し補充されるので銃が弾切れしにくいクラスです。 グレネードは投擲してから数秒後に爆発というクセのないシンプルなものなのでシューターゲームに慣れている人には一番扱いやすいクラスです。
初期武器はシャベルとスナイパーライフルを装備しています。 低難易度の敵はシャベル一本で苦戦せずに戦えます。 スナイパーライフルは弾数こそ少ないものの1発の威力が高いことと、弱点ダメージが高いうえにベテランのアイコニックにより弱点ダメージが+15%されるので非常に相性がいいです。
アビリティの「バレーファイア」は、強力な敵のエリートやスペシャリストをウォールハックでハイライトして索敵できるほか、4秒間射撃ダメージが50%アップします。 このダメージアップが非常に強力で、スナイパーライフルの他にフルオートショットガンで強敵をゴリ押しで倒すこともありました。 しかも、レベル10になるとアンロックされるアイコニックにより45秒毎にグレネードが補充されるので集団戦にも強くなります。
クセが強いけど大器晩成のオグリン
タンク役の「オグリン」は巨体エイリアンなだけあって、視線がとても高くシールドとHPの量も全クラス中で最多です。 近距離戦では巨大なハンマーで敵を薙ぎ払い、遠距離武器にはノックバック性能が高いショットガンを使って戦います。 オグリンは人類とは別の巨大種族なので、武器も専用のものが用意されています。
オグリンの最大の目玉スキルは、蘇生中に敵から攻撃を受けても味方の蘇生が中断されないこと。 他クラスでは蘇生中断される場面でもオグリンがいると安心感マシマシです。 タンクとはいっても敵の攻撃を引き付ける挑発といったアイコニックは持っていないので、タンクというよりも蘇生兵と言ったほうが良いかもしれません。
また、オグリンの初期武器のショットガンはノックバック性能が高いものの、1発ごとにリロードが必要なので使い勝手が悪く、ショットガンなので遠距離戦も厳しく、装備が整うまではクセが強いクラスです。 しかし、レベルが上がるとフルオートのドラムマガジンショットガンがドロップするようになり、弱点だった1発ごとのリロードも解消されます。 マッチした高レベルの野良オグリンがそのショットガン無双をしていたので、大器晩成なクラスなのかもしれません。
『ウォーハンマー40K: ダークタイド』の良かった点・気になる点
良かった点
『ウォーハンマー40K: ダークタイド』は、武器レアリティやパーク、アイコニックによるビルドといった多数のハクスラ要素が用意されているので、ハクスラ好きにはおすすめできます。 レベル11になると解禁される「ウィークリーチャレンジ」をクリアすることで手に入るゲーム内通貨を使えば、高レアリティの装備を購入できるので、ずっと低レアリティの装備しか手に入らないといったこともありません。
低レベルで高難易度ミッションに行くとツラいものの、レベルを上げて装備も整えると適正難易度に落ち着くという、RPGらしいレベルデザインもグッド。低レベルの頃は苦戦した敵の波を、ものともしない成長を実感できるのは気持ち良く、アクションゲームが苦手でもチャレンジできます。
4人1組のマルチプレイゲームですが、基本的にマッチメイキングがオンになっているので1人でも安心。自分以外が全員Botのソロプレイができるもの孤高のゲーマーにとって嬉しいポイント。
11月30日に発売する『ウォーハンマー40K: ダークタイド』ですが、Xbox版とPC版のGame Passにも初日から追加されるのでGame Passに加入者にも嬉しいポイント。
気になる点
全体的には好感触だったクローズドベータテストでしたが、2つだけ気になる点があります。 まずは選べるミッションの数が少なかったこと。 おそらくはクローズドベータテストなので制限されていたのだと思いますが、ミッションが少なく、ミッションごとの景色の代わり映えもないので飽きを感じてしまったのは否めません。
また、発売まで残り1ヶ月に迫っている現時点でもクロスプレイについての正式な回答がまだないことが気になります。 マルチプレイ前提のゲームなので人口が多いほうがよいのですが、残念ながら6月の時点では「クロスプレイ対応にしたいがローンチ初日に実装できるかは不明」とのコメントがありました。 さらに、PC版はSteam版とWindows Store版も別々に分けられる可能性がある旨のコメントも残しており、クロスプレイがないと先行きが厳しい気がします。
11月30日発売
懸念点はあるものの、ハクスラ好きやFPSファンにも勧められる、全体的には好感触な作りの『Warhammer 40,000: Darktide(ウォーハンマー40K: ダークタイド)』は、2022年11月30日にXbox Series X|S向けとSteamとWindows StoreからPC向けにリリースされます。 また、Game Passに加入していると同日からプレイ可能なので、気になった方はチェックしてみてください。
Gaming Device Power Tune for FPS
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