81RAVENSが手がけるハイペースな3v3シューター『PARAVOX(パラボックス)』。7月31日には都内の品川・ステラボールを舞台に、初の世界大会「PARAVOX Gold Rush Tournament(以下PGRT)」が開催された。
大観衆の中6チームによる激闘が繰り広げられ、東南アジア・タイ代表チームFULL SENSEが優勝。優勝賞金1億円を手にした。
世界大会"PGRT"優勝はFULL SENSE
- 「PGRT」本戦トーナメント出場チーム
- REJECT (日本代表)
- FENNEL (日本代表)
- FULL SENSE(東南アジア代表)
- Alter Ego(東南アジア代表)
- LOUD(南米代表)
- Alliance(EU代表)
『PARAVOX』は競技向けタイトルとして4月に突如リリースされた、3v3のハイスピードなTPS。プレイヤーはそれぞれ性能の異なる「武器ブランド」を使い分けて戦い、敵チームに対し拠点エリアの争奪を行う。拠点に長く留まるほどチームにスコアが加算されていき、先に100ポイントに到達したチームがラウンドを取得する。
「PGRT」本戦トーナメントは、シングルエリミネーションの各試合BO3で行われた。マッププールの中からピック&BANを実施し、対戦する3マップを決定。3ラウンドのうち2本を先取したチームが勝利。
会場は満員!第1回世界大会「PGRT」
オープンアルファのスタートとともに世界大会「PGRT」を発表し、話題になった『PARAVOX』。第1回「PGRT」の最終盤・本戦トーナメントの舞台となったのは都内の「ステラボール」だった。品川駅からすぐ近く、品川プリンスホテルの敷地内にあるこのライブホールには満員の観客が詰めかけ、選手たちに最後まで熱い応援を送っていた。
大会MC・解説は岸大河さん、Ooodaさん、abaraさん、けーしんさんが担当。ゲストにはけんきさん、Wokkaさん、mittiiiさん、DJふぉいさんが。さらにオープニングステージでは4s4akiさん、DJ CHARIさん、STARKIDS。決勝戦の前にはOZworldさんがライブパフォーマンスを披露するなど、豪華な顔ぶれが集まった。
第1回「PGRT」本戦トーナメント結果
- 準々決勝1 / LOUD vs Alliance:0-2
- クォンタムジャンクション:9-100
- ウォーターフロント:11-100
- 準々決勝2 / FENNEL vs Alter Ego:2-0
- ローンチコンプレックス:100-19
- ネオシティ:100-8
- 準決勝1 / Alliance vs FENNEL:0-2
- ウォーターフロント:0-100
- スペース:6-100
- 準決勝2 / REJECT vs FULL SENSE:1-2
- ローンチコンプレックス:100-99
- ネオシティ:77-100
- クォンタムジャンクション:26-100
- 決勝 / FENNEL vs FULL SENSE:1-2
- スペース:64-100
- ネオシティ:100-56
- ウォーターフロント:75-100
東南アジア屈指の技量、FULL SENSEがFENNELを圧倒
決勝戦のマッチアップは日本代表チームの1つであるFENNELと、東南アジアでも屈指の強さで知られるタイチームFULL SENSE。FENNELは準々決勝でAlter Egoを、準決勝でAllianceをそれぞれ粉砕して決勝まで勝ち上がった。
対するFULL SENSEは、直前の準決勝でまず日本のREJECTと対戦した。第1マップ「ローンチコンプレックス」ではスコア100-99という凄まじい接戦に屈した彼らだったが、第2マップ「ネオシティ」は77-100で勝利。第3マップ「クォンタムジャンクション」では技術トラブルに見舞われ中断を余儀なくされたものの、集中力を切らさず26-100と圧倒。スナイパーライフル系の武器「スカッチ」で正確に敵を射抜くBrook選手の活躍が目立ち、最終スコア1-2で勝利をおさめた。
決勝戦第1マップはFENNELピックの「スペース」。ややリードされながらも食らいついていくFENNELだったが、ショットガン系武器「ビートドット」を駆使するFULL SENSEのoPuTo選手の立ち回りをきっかけにシャットダウン(敵チームせん滅)が発生。FULL SENSEが着実にカウントを進めていく。リスポーンしたFENNELの選手たちによる追撃もうまく退け、スコア64-100で先勝した。
第2マップ「ネオシティ」では、先ほどの逆襲とばかりにFENNELが優勢。Rule選手を中心に、迫り来るFULL SENSEのメンバーをたくみにはじき出しつつ、A拠点だけで55-15の大量リードに成功する。B拠点でスコア90に到達したFENNELに対し、FULL SENSEもシャットダウンを挟みつつ粘る。しかしスコア差を埋めるには至らず、第2マップは100-56でFENNELが制した。
ディサイダーとなった「ウォーターフロント」では、序盤でFULL SENSEが二度のシャットダウンに成功。しかしFENNELも逆にシャットダウンを挟みつつ巻き返し、スコアをほぼイーヴンにしてB拠点に向かう。B拠点でも接戦が続いたが、やはりFULL SENSEのBrook選手がここでも違いを作る。立て続けに2ダウンを奪い、拠点を確保。C拠点の最終局面ではFULL SENSEのoPuTo選手がHinatoto選手との1v1を制し、試合全体を決定付けた。
ストリーマーとその視聴者たちが世界を制す
見事に第1回大会を制し、優勝したFULL SENSE。賞金1億円に見合う高い実力を観客の前で見せつけた。とりわけ違いを印象づけたBrook選手は優勝インタビューで、スナイパーライフル「スカッチ」について「自分にとって最高に合う武器で、自分でヒールもでき、モビリティも良くて最高です」と語った。
また、oPuTo選手へのインタビューではFULL SENSEに関する衝撃の事実が明らかになった。
「私はストリーマーとして『PARAVOX』を楽しんでいて、JupiterとBrookは私の視聴者だったんです(笑)。配信で彼らを誘ってチームを作り、ランクをまわすようになったんです。それが、こんな遠いところまで来られるとは思いませんでした」
FULL SENSEのロースターは、もともとストリーマーとその視聴者たちだった。この話には会場からもどよめきが。やはり成功物語は何がきっかけで始まるか分からない。eスポーツの歴史における興味深いエピソードとして残るだろう。
今後について尋ねられたoPuTo選手は、「選手としても続けていきたいですが、コーチや後ろ側でのサポートなども考えています。長く『PARAVOX』の競技シーンに関わっていきたいと思います」と語ってくれた。
Steam版リリースでグローバル展開
これまではアジア圏で展開されていた『PARAVOX』だが、年内にはSteam版を通じていよいよグローバルリリースを予定している。現在ストアページでウィッシュリスト登録受付中。まだプレイしたことがない方も、Epic Storeから基本無料でアクセスできる。
世界的に盛り上がりを見せ続けるeスポーツ界だが、そんな中で『PARAVOX』も、現在の勢いをさらに加速できるだろうか。これから世界でさらにコミュニティが成長していくことに期待したい。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Live
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完全に空気
急にサービス開始して急に大会開いた謎のゲーム
金で釣っただけのくだらないゲーム