『Caliber(キャリバー)』は1C Game Studiosが開発、FOR-GAMESが販売を手がける基本プレイ無料のタクティカルTPS。2021年にバージョン0.10.0がスタートし、2023年にはSteam版も公開されて早期アクセスが続いていた本作が、2024年12月11日のアップデート1.0をもって正式リリースを果たした。
基本プレイ無料タクティカルTPS『Caliber』正式リリース
『Caliber』は「タクティカル・チームゲーム」。プレイヤーは「クラス」と「スキル」の異なる70名以上ものオペレーターから選択し、他のプレイヤーたちとそれぞれの強みを活かしながら対戦。PvP、PvE、さらにPvPvEモードも搭載されている。基本はTPSだが一人称視点モードにも切り替えられる。
『Caliber』:70以上のオペレーターと4種のクラス
現在ゲーム内では、新兵とイベント用新兵を含めて84人ものオペレーターにアクセスできる。オペレーターはプレイで獲得できるゲーム内通貨、または有料通貨でアンロックしていく方式。新規向けマイルストーンを通じても複数名を無料獲得できる。
オペレーターにはそれぞれ、クラス、HP、アーマーHP、自己蘇生キットの数、スタミナ値、移動速度、ダッシュ速度、ダッシュコスト、スタミナ回復速度が設定されており、さらにメイン武器、サブ武器、スペシャルギア、メインアビリティ、パーソナルスキルを持っている。もちろん外見変更やエモートのアイテムもあり、オペレーター関連だけでもコンテンツは膨大だ。
- アサルト:機動力と破壊力に優れるクラス。敵に何らかの被害を与えるか、味方の戦闘状況を向上させる
- サポート:火力やスピードで劣る代わりに体力とアーマー性能が高い。チームを支援し敵を妨害する
- メディック:味方の回復が得意なクラス。チームはメディックの回復に頼ることになるので責任重大
- スナイパー:ロングレンジで高ダメージを叩き出せるが接近戦は苦手。中~長距離での戦闘を支援
オペレーターたちは、経験値を稼ぐことでレベルアップもしていく。レベルを上げ、アップグレードで性能を向上させたり、オペレーターごとに異なる「パーソナルスキル」を入手して戦闘体験をさらに向上させることが可能。
獲得したパーソナルスキルはそのオペレーターのスロットに設定できるだけでなく、他のオペレーターのスキルスロットにも共有される点が特徴。スロットは4種類。強そうなオペレーターやスキルを見定め、どの順番でアンロック・育成していくかも重要な要素になる。
『Caliber』:3種のゲームモードに7種のルール
- PvPモード(4v4)
- Showdown(ショーダウン):敵チームを排除するか、中立地点の確保を目指す
- Hacking(ハッキング):攻防に分かれ、ハッキングサイトからのデータ取得またはその阻止を目指す
- Annihilation(アナイアレイション):いわゆるチームデスマッチ。50ポイント先取で勝利
- Ranked Battles(ランクバトル):競技向けに調整されたShowdownルールで戦う
- PvEモード
- Point Sweep(ポイントスイープ)
- テロリスト集団「Taurus(タウロス)」と戦闘。仲間と協力し、マップごとに指定された目標をこなしつつステージを進んでいく
- 敵の体力や命中精度が上昇する「Special Operation(スペシャルオペレーション)」モードでは、使用するマップが毎日変わる。毎週水曜日には任務が新しいものへと切り替わり、獲得できる報酬も更新される
- Onslaught(オンスロート)
- 4人チームで敵BOTによるウェーブに立ち向かい、目標をこなしつつ脱出を目指すモード
- 目標内容は「爆発装置の発見と解除」、「化学物質の入ったケースを指定のエリアに届ける」などがある
- ラウンドごとに目標が変わり、過酷な条件が課される「Onslaught: Legend(オンスロート・レジェンド)」も
- Point Sweep(ポイントスイープ)
- PvPvEモード
- Frontline(フロントライン)
- 4人プレイヤーからなる2チームとBOTの敵兵が入り乱れる、ポイント制の対戦モード
- 各オペレーターがそれぞれの強みを活かし、指定エリアの確保、書類の配送、BOTの排除など、さまざまな方法でポイントを稼げる
『Caliber』正式リリース版の新要素
バージョン1.0の新要素の1つとして、トルコの特殊部隊POHをモチーフにした新オペレーターが登場している。
- Saif(アサルトクラス):効果範囲を持つ飛翔体を発射し、敵に「Bond」効果を付与。Bond状態の敵がダメージを受けると、他のBond状態の敵プレイヤーにもダメージが移される
- Aslan(サポートクラス):すべての味方のアーマーを修復するドローンを展開。ドローンは敵の投げものやミサイルもブロックする
- Sungur(メディッククラス):ドローンを展開し、味方を回復するか敵を攻撃できる。敵を攻撃すると「Bleeding」効果を付与。最大HPに応じた割合のダメージを与える
- Tirkesh(スナイパークラス):表面に設置できるカメラドローンを展開。効果範囲に入った敵を自動で攻撃する。攻撃された敵は「Bleeding」効果、さらに「Marked」効果を付与されてシルエットが相手に表示される
新機能として、オペレーターのメイン武器・サブ武器の変更およびカスタマイズ機能も実装。使用した各オペレーターのゲーム内データも追跡できるようになった。
ゲームプレイ品質の面では、マップを構成するオブジェクト各種の彩度が調整されてやや明るい雰囲気に。Steam版では、実績が8つ追加され計86種になった。加えて、多数の不具合修正がなされている。
他にも、現在は期間限定イベント「Holiday Gift Hunt(ホリデーギフトハント)」が開催中。開発プロジェクトが開始してから5年、3年ほどかけたベータで少しずつコンテンツを追加してきたこともあり、今年の「新作ゲーム」としては大ボリュームかつ高クオリティだ。
残念ながら日本語サポートはないものの、協力型シューターが好きな方は、正式リリースを機に『Caliber』を始めてみてはいかがだろうか。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Steam
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