ポーランドのデベロッパーChronospaceは、シングルプレイヤー・アクションアドベンチャー『War Mechanic』のゲームプレイを再公開し、全く新しいゲームプレイトレーラーを発表した。2024年10月の初公開から静かだったが、実はその裏でとんでもなく大きな進化を遂げていた。
当初のクラフト中心シミュレーターから、まさかのFPSや物語探索の要素を色濃く反映した野心作へと変貌したのだ。さらに、本作には『The Witcher』シリーズのナラティブデザイナーが参加しており、より重層的でダークな物語が期待される。
クラフトシムからアクションADVへと大胆な進化

『War Mechanic』は、2024年10月にクラフト要素に焦点を当てたシミュレーターとして初めて発表された。しかし、ファンの反応と開発チームのさらなる構想を経て、当初の計画を大幅に超える大規模なプロジェクトへと方針転換。開発チームには『The Witcher 3』や『Cyberpunk 2077』、『Dark Souls』などの開発に貢献した才能が集結している。
この"再公開"により、本作はアクション、サバイバル、車両戦闘、生産自動化、そして物語探索を融合させた、第二次世界大戦が終結しなかった架空の歴史を舞台とする、真のシステム主導型アドベンチャーへと生まれ変わったことが明らかになった。
『War Mechanic』ゲームプレイトレーラー
公開されたトレーラーでは、FPS視点での戦闘、車両のカスタマイズと戦闘、基地の建設と自動化ラインの構築、そして不気味な敵性機械との対峙など、刷新されたゲームプレイの核心部分を確認できる。
『The Witcher』ライターが紡ぐ、終わらない戦争の物語

本作の大きな魅力の一つが、その物語だ。『The Witcher 1』と『2』の物語で知られるナラティブデザイナー、Jacek Komuda氏とMaciej Jurewicz氏がチームに参加し、深く個人的で重層的なストーリーを構築している。
Jacek Komuda氏 は次のように語っている。「『War Mechanic』を発表した後、私たちはもっと多くのことができると感じずにはいられませんでした。物語と世界を拡張する余地が非常に大きかったため、基本的なサバイバルとシミュレーションを超えなければなりませんでした。(中略)より多くのゲームプレイと物語の要素を追加することで、体験はより完成度の高いものになり始めています」
プレイヤーは、孤独な整備士ジャック・ウォレスとして、戦争の遺物と野放図なテクノロジーが衝突する辺境の地「ノードック島」に降り立つ。ここでは、拾い集めたすべての部品、即席の武器、再構築された機械が生死を分けることになる。

『War Mechanic』の主な特徴

- 群島:
- 戦争で荒廃した島に到着し、その秘密を解き明かす。資源、場所、物資、そして脅威を求めて探索する。
- 基地の確保と電力供給:
- 放置された前哨基地を制圧し、再建を開始。作戦を維持するためにエネルギーを供給する。
- 近接戦闘:
- カスタマイズ可能な銃と装備による一人称視点の戦闘。車両の武器やタレットを駆使して、暴走した機械と戦う。
- 収集、アップグレード、自動化:
- マルチトーチを使って重要な資材を回収。インフラを改善し、自動化システムを構築する。
- 車両の修理と軍への供給:
- 戦闘車両を修理、強化、武装する。資源と設計図を使って軍用車両を復元する。
Unreal Engine 5.5による技術的卓越性
本作はUnreal Engine 5.5によって駆動しており、フォトリアルなアセット、不気味な環境、独創的にデザインされたロボットやボスなど、ビジュアル面でも大幅な刷新が図られている。再設計されたUIと没入感の高いシステム主導のゲームプレイループが、プレイヤーの主体性と魅力的な物語を両立させている。
初公開から約1年、大胆な方針転換を経て、より大きく、より野心的なタイトルへと生まれ変わった『War Mechanic』。今後の続報に期待したい。
ゲーム概要
- ゲーム名: War Mechanic(Steam)
- ジャンル: アクション、サバイバル、車両戦闘、生産自動化、物語探索
- 開発元: Chronospace
- 発売予定: アーリーアクセスに向けて開発中
FPS POWER TUNE


Source: Press release
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