Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の基礎をいち早く理解するのに役立つEAA!!「初心者講座」。今回はチーム内における自分の仕事を把握するのに役立つ、さまざまな役職用語を説明します。これらを覚えておくことで、自分にどんな動きが求められているか考えながら戦えるでしょう。
R6S 競技シーンの用語を覚えるだけで強くなる
新しいオペレーターをアンロックしたとき、そのオペレーターをどう使えばいいのか、すぐに分かるでしょうか。
ゲーム中には固有ガジェットの大まかな説明は書いてあり、実際に使ってみれば、そのオペレーターに「何ができるのか」はすぐに分かるでしょう。しかし固有ガジェットを「どういう場面で使うと強いのか」、そのオペレーターを使って「チーム内でどんな動きをすればいいのか」といったことまでは書いてありません。
そこで今回は、競技シーンでも使われているチーム内の役職用語を紹介します。ゲーム内には記載がない「ソフトブリーチャー」や「現地守り」などの用語は、プレイヤーたちの間でシージの研究が深まるにつれておのずと造られていった用語で、いわば世界中のプレイヤーの、効率良く戦うための知恵や経験が詰まっていると言えます。これらの用語を覚えることで、シージのシステムを整理し、うまく戦い抜くのにきっと役立つはずです。
ただしこれらの役職は、必ずしも1人のオペレーターに1つずつ固定されているわけではない点に注意してください。たとえばZofia(ゾフィア)のような万能型のオペレーターは、壁や床を破壊する「ソフトブリーチャー」になったり、突入の端緒となる「エントリーフラッガー」を担ったり、あるいは「ルーカー」として単独行動をしたりと、状況やチームの作戦に応じて役割を変えることができます。
それでは、攻撃側オペレーターたちのさまざまな役職を見ていきましょう。今回も、テキストでは分かりにくい部分は動画で補足できるようになっています。あわせてご覧ください。
エントリーフラッガー
- 前列
- 初心者・超上級者向け
- Ash(アッシュ)など
エントリーフラッガーは、単に「フラッガー」や「アタッカー」、または「詰め職」とも呼ばれる、チームの切り込み隊長です。
チームを先導して敵に襲いかかり、着実に人数差を作りながら攻撃に弾みをつけるこの仕事は、スピードの速いオペレーターや、武器の性能が高いオペレーター。スタングレネードなど、1対1の状況を有利にできるガジェットを持ったオペレーターが向いています。
純粋な撃ち合いが強いプレイヤーにはおすすめの仕事ですが、スタングレネードなど対人戦で有利になれるガジェットや高ダメージの武器を持っているので、孤立している敵を倒して人数差を作るだけならシージ初心者でもこなせる仕事です。
一方で、エントリーフラッガーはチームの攻撃にスイッチを入れる重要な役割を担うため、高ランクの世界ではスキルの正確さはもちろん、踏み込むのに適切なタイミングを見抜く判断力が求められます。
サポーター
「ソフトブリーチャー」や「ハードブリーチャー」、「ハードブリーチャーの支援オペレーター」など、中列から後列で味方を支援するオペレーターたちです。敵のガジェットや補強壁を破壊したり、チームの背後を警戒したり、ドローンで情報収集したりと、それぞれの仕事に応じて臨機応変にサポートの仕事をこなします。
ソフトブリーチャー
- 前列・中列
- 中~上級者向け
- Sledge(スレッジ)、Zofia(ゾフィア)など
サポート役に必要なのは、破壊可能な壁や床、落とし戸など敵の防衛網を破壊できるオペレーターです。ソフトブリーチャーは、壁や落とし戸を壊してチームの進行ルートを増やしたり、穴を開けて射線を作ったり、床板を破壊することで下にいる敵を狙ったりと、チームの攻撃を立体化するのに欠かせません。
一方でこの役職は、「どの壁や床を壊せばいいのか」、「どのガジェットを優先して壊すのか」などを理解していないとうまく機能しないでしょう。ある程度マップの構造を立体的に把握できるようになってから挑戦してみましょう。
ハードブリーチャー
- 中列・後列
- 初心者・超上級者向け
- Thermite(テルミット)、Ace(エース)など
ハードブリーチャーは補強された壁や、補強された落とし戸を破壊するオペレーターで、「割り職」とも呼ばれます。補強壁を壊す利点については以前の「初心者講座」でも詳しく書きましたが、進行ルートを短くし、敵の安全地帯を削っていくのがポイントです。
ラウンド序盤で倒されてしまうと作戦変更を余儀なくされるので、チームの後列でドローンをまわし、フラッガーを支援することが大切です。
「タクティカルシューター」と呼ばれるシージの根幹にも関わっている役職なので、初心者でも積極的に使っていくとより早く理解が深まるでしょう。
一方でゲームシステムの根幹に関わっているからこそ、プロの世界ではシージへの理解度が特に高い選手が任されることが多いようです。
ハードブリーチャーの支援オペレーター
- 中列
- 中~上級者向け
- Thatcher(サッチャー)、Kali(カーリー)など
Thatcher(サッチャー)のようなハードブリーチャーを支援するのに適したオペレーターたちは、補強壁を守ろうとする防衛側に対して「対策の対策」ができる固有ガジェットを持っています。
ハードブリーチャーとのセットが前提で、装備はほとんどすべて味方のサポート用で固められています。味方が次々にやられていくと最後の一人になりやすい役職で、そのときは一人で純粋な撃ち合いの強さを発揮して逆転を試みなければなりません。
「サポート」というイメージとは裏腹に、初心者にはむしろ難しい役職だと言えます。
情報収集
- 中列
- 上級者向け
- IQ(アイキュー)など
攻撃側は全員がドローンを持っているので、基本的には全員が情報収集の仕事をする必要があります。しかしIQのようなオペレーターを使いこなせば、さらに多くの情報サポートを提供できます。
IQは固有ガジェットの「デバイス探知機」で壁越しにスキャンをかけ、どこが強固に守られていて、逆にどこが手薄になっているかを推察できる強力なオペレーターです。しかし、やはり作戦理解度の高さが求められるため上級者向けの仕事になります。
遊撃・裏取り対策
- 位置取りは状況次第
- 難易度も敵次第
- Nomad(ノーマッド)、Gridlock(グリッドロック)など
防衛側には、攻撃側に対して積極的に仕掛け、時間や人数を削ることを狙う「遊撃」という仕事や、自分たちのチームの背後をこっそり狙う「裏取り」をするプレイヤーもいます。
こうした敵の役職に対して味方をサポートするのが、Nomad(ノーマッド)やGridlock(グリッドロック)、Jackal(ジャッカル)などのオペレーターで、自分たちの背後を守るガジェットや、孤立している敵を追い詰めるのに適したガジェットを持っています。
敵チームに背後を狙われるケースが目立った場合は、彼女たちをピックすることで効果的に対策できます。逆に、敵チームが拠点付近に固まって守ってくるタイプだと効果が薄いでしょう。
盾
- 前列
- 中~上級者向け
- Montagne(モンターニュ)など
Montagne(モンターニュ)に代表される防弾シールドを持つオペレーターたちを指し、通常のオペレーターとはまったく異なる立ち回りが要求されます。「盾オペ」、「盾職」とも呼ばれます。
防弾シールドを持っていく利点は、自ら最前列に出ることでチーム全体の進行スピードを上げ、重要な部屋を素早く確保できることです。
動く壁となって味方を導く動きが前提になるので、孤立して動くのは止めた方がいいでしょう。また、武器はハンドガンしかないため、中距離以上の撃ち合いに弱いのはもちろん、盾を見て引いていく敵を仕留めるのにも工夫が必要なので、盾職には総じて熟練の技が求められます。
盾オペレーターをピックすると、チームの安定性は上がる一方、火力が大きく落ちるので、スモークグレネードなどを使ってディフューザー設置を目指す作戦がおすすめです。
プランター
「プランター」はディフューザーを所持し、最終的にディフューザーの設置を行う仕事です。「ラウンドの序盤にハイリスクな動きをしない」、「味方と一緒に行動する」、「味方の後列でサポートする」などハードブリーチャーに求められる動きと重なる部分が多いため、ハードブリーチャーと兼業にするとうまく機能するでしょう。
プランターは盾オペレーターとも相性のいい役職です。設置中は盾を敵に向ける姿勢が取れ、比較的安全になるからです。
設置支援
- 中~上級者向け
- Capitao(カピタオ)など
味方に盾オペレーターが得意なプレイヤーがいたら、敵を全員倒すのではなくディフューザーを設置して勝利することを第一目標にしてみましょう。
Capitao(カピタオ)など、特定のエリアに敵を入れなくするオペレーターや、スモークグレネードを持っているオペレーターが設置支援の仕事に向いています。煙で敵の視界を塞いでいる隙にディフューザーを設置してしまいましょう。スモークを炊く際は味方との連携が必須になるので、中級者以上のゲーム理解度が求められます。
ルーカー
- 単独行動
- 上級者向け
この「初心者講座」では、チームと連携することや、孤立して行動しないことの重要さを何度か説明してきましたが、敢えて孤立して行動するのがこの「ルーカー」という仕事です。「1の動き」とも呼ばれます。
Jackal(ジャッカル)やBuck(バック)でうまく単独行動ができれば、味方とは逆の方向から敵に圧力をかけたり、床上や床下からガジェットを使って敵に警戒を強要したり、防衛側のチェックが薄いところから奇襲を狙ったりと、攻撃のバリエーションを大きく増やすことができます。
もちろん1人で行動するため味方のカバーは期待できず、敵の遊撃に簡単に捕まらないための高いスキルが求められます。
おまけ:IGLとフレックス
- 超上級者向け
「IGL」は「イン・ゲーム・リーダー」の役で、チームの司令塔を担うプレイヤーです。「フレックス」は戦況に応じてさまざまなオペレーターを使い分けられる万能型のプレイヤーです。どちらもオペレーターの性質というよりプレイヤーのタイプを差しますが、一応覚えておきたい用語です。
役割分担のポイント
これらの役割はあくまで便宜的に設定しておくもので、実際には敵の作戦を見ながら切り替えていくことになります。たとえばラウンド開始直後にエントリーフラッガー役のプレイヤーが倒されてしまったら、(降参するわけにもいかないので)残った味方でロールチェンジしながら戦っていくことが求められます。
以上の役職用語を覚えたら、次からは自分がチームでどんな役割をこなしているのかを意識しながらプレイしてみましょう。
役職を意識しないと全員でエントリーフラッガーをやってしまい、結局一人ずつ倒されてしまうといった流れになりがちです。もしチームにサポート役が足りないと思ったら、味方の支援を意識しながら行動してみるとより安全に戦えるでしょう。
次回は防衛側のさまざまな役職について説明していきます。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
コメント
コメント一覧 (9件)
残念ながらこのゲームボッチだとゲームに参加できない挙げ句PC版ならチーター、コンシューマーならコンバーター・マウサーの撃ち合い不利がどこまでも付きまとうので初心者が一番最初にやるのはキャラ対云々ではなくフルパ揃えることと経験者加えることです。
えぇマジか…購入は考えていたが、もうソロプレイがキツいぐらい過疎でチーターまみれの末期状態って事なのかね?…やはりFPSの寿命は速いな残念だ…
時間帯にもよるけど人はいる
カジュアルマッチならチーターほぼほぼいないけどランクはたまに見る
ただチーターまみれでどうしようもないほどでもない
普通にマッチングはするよ、ただPTでプレイすることをお勧めするのは確か
シージの楽しさにVCを使った連携があるから、野良だとそこの楽しさが損なわれる
そして何よりやりやすさが違うね
ソロはおもんないからやめた方がええで
これといった決まりはないけど、これを意識するだけでだいぶ違うとは思う。
個人的にソフトブリーチャー?というとゾフィアよりもバックのイメージが強いな。
バックはフラグ取り上げられてソフトブリーチャー的な役割から少し遠のきましたね
多角的な突き上げは他のオペレーターにはない特色なので重要な役割を持っていることには変わりないものの、ガジェット破壊や突き下げが主目的であればスレッジ、ゾフィアの方が優先されるのが現況だと思います
この記事を読んでいる初心者の方へ!
好きなもの使っていいんですよ!!!!
EAAさんは初心者・中級者・上級者と分かりやすくカテゴライズしてくれていますが、まずはシージを好きになるために色んなオペレーターを触りましょう!そしてシージを楽しんで、好きになって、それから今回の記事にあるような役職や用語や攻め方守り方など覚えていけば大丈夫です!楽しみましょう!!!
すばらしいコメント感謝 :)