Nintendo Switchと同じサイズで、『BF6』が動く衝撃...。
ASUS ROGとMicrosoftが共同で送り出す「ROG Xbox Ally X (2025)」は、ポータブル“ゲーミング”PCというカテゴリの常識を塗り替えようとする一台。発売日は本日10月16日で、価格は139,800円(税込)(Amazon.co.jp)。
携帯ゲーム機の手軽さと、デスクトップPCに迫るほどのパワーを両立させ、場所を選ばずに最高のゲーム体験を求めるゲーマーの願いを現実にすることを目指したデバイスだ。本当に「ポータブルゲーミングPC」と呼べる実力があるのか? ゲーマーのライフスタイルをどう変えるのか?「手乗りゲームングPC」の魅力を検証してみよう。
「ROG Xbox Ally X (2025)」のスペック

今回の「ROG Xbox Ally X 」はMicrosoftからの提供だが、いつものように忖度はなし。まずは「ROG Xbox Ally X (2025)」の基本スペックをチェックしていこう。心臓部にはCPUとGPU、さらにNPUの機能を一つのチップに集積した統合プロセッサ「AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme」を搭載している。
本体メモリは24GBの高速LPDDR5X-8000を搭載し、その一部をVRAM(ビデオメモリ)として共有する。ディスプレイは7.0インチのフルHD解像度で120Hzの高リフレッシュレートに対応している。
「ROG Xbox Ally X (2025)」詳細スペック
カテゴリー | スペック |
---|---|
製品名 | ROG Xbox Ally X (2025) / アールオージー エックスボックス エイライ エックス |
型番 | RC73XA-Z2E24G1T |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme プロセッサ (8コア/16スレッド, Zen 5, 最大5GHz) |
GPU | AMD Radeon™ 890M Graphics (RDNA 3.5, 16CU, 最大2.9GHz) |
NPU | 最大50TOPS |
メモリ | 24GB LPDDR5X-8000 |
SSD | 1TB (SAMSUNG MZVMA1T0HCLD-00BTW / M.2 2280 NVMe) |
ディスプレイ | 7.0インチ FHD (1920x1080) IPS, 120Hz, 500nits, AMD FreeSync™ Premium |
ポート類 | 1x USB4 Type-C, 1x USB 3.2 Gen 2 Type-C, 1x UHS-II microSD カードリーダー, 1x 3.5mmオーディオジャック |
無線LAN | Wi-Fi 6E + Bluetooth 5.4 |
サイズ | 290.8 × 121.5 × 50.7 mm |
重量 | 約 715g |
バッテリー | 80Wh |
価格 | 139,800円(税込) |
なお同時発売の弟分「ROG Xbox Ally」(8万9,800円/税込)との違いは、プロセッサ、メモリ、ストレージ、IOポート、バッテリー容量など。重量以外は「ROG Xbox Ally X」の方が上回っており、ライトな使い方なら無印、ハードなら「X」が良いだろう。詳細な比較はMicrosoft公式ページで確認できる。
「ROG Xbox Ally X (2025)」ギャラリー
ブラックで統一された筐体は、ソリッドで洗練された印象。同じくモニター + コントローラーであるNintendo Switchと比較すると一回り大きく、厚みもあるが、重量バランスは巧みに設計されている。手にした時のずっしりとした感覚は、内部パーツが高密度に実装されていることを示唆している。

インターフェースは上面に集中配置されている。USB4とUSB 3.2 Gen 2の計2基のType-Cポートをはじめ、UHS-II対応のmicroSDカードスロット、3.5mmオーディオジャック、音量ボタン、そして指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンが機能的に並ぶ。





ポイントとなるのが、Type-C対応の外部ハブ(ドッキングステーション)の活用だ。キーボードやマウス、有線LANなどを接続できるので、拡張性は無限大。デスクトップPCライクな運用も可能になる。
「ROG Xbox Ally X (2025)」7つの注目ポイント

1. 配信も映像編集も可能!処理性能とNPUの将来性
「ROG Xbox Ally X (2025)」のパフォーマンスを支えるのが、最新APU「AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme」。このAPUに統合された内蔵GPU「AMD Radeon™ 890M Graphics」は、一世代前の独立した専用GPU「NVIDIA GeForce GTX 1650」に迫るほどの驚異的なグラフィック性能を発揮する。

その実力は、ゲーム以外のクリエイティブな作業でも遺憾なく発揮される。OSはWordPress 11なので、配信ソフト「OBS Studio」なども問題なく使える。ハードウェアエンコードの支援により2K解像度にアップスケールしたゲーム配信・録画の同時実行が可能となる。
動画編集ソフト「Aviutl2」でも同様に、フルHD動画の編集から出力までサクッと行えた。この一台で、ゲームプレイからコンテンツ制作までをカバーできるポテンシャルを持つ。


また、「Ryzen™ AI Z2 Extreme」はNPU(Neural Processing Unit)を内蔵している点も大きな特徴。発売時にはゲームのアシスタントとなる「Gaming Copilot (ベータ)」が利用できる。
将来的には、システムレベルでフレームレートを向上させる「自動スーパー解像度(Auto SR)」や、AIがプレイ中のハイライトを自動記録する「ハイライト リール」といった機能も予定。デバイスの体験を継続的に進化させていくというから、否が応にも期待が高まる。
2. 優れた操作性と便利な専用アプリ・振動もアリ
操作系統はXboxコントローラーの配列に準拠した、より深く丸みを帯びたグリップ形状だ。グリップ表面には、ROGロゴをモチーフにした微細なテクスチャ加工が施されており、デザイン性だけでなく滑り止めとしての機能も両立。家庭用ゲーム機のコントローラーを握っているかのような優れたフィット感は、長時間のプレイを支える。

特にL&Rトリガーには、それぞれ独立したモーターを内蔵する「インパルストリガー」を搭載。グリップ部分の振動とは別に、指先に直接伝わる繊細な触覚フィードバックを生み出し、FPSでの発砲の衝撃などをよりリアルに感じられ、没入感を一層高めてくれる。
そして、これらのハードウェアをソフトウェア面から統合管理するのが、プリインストールされた専用アプリ「Armoury Crate SE」。ボタン1つでいつでも呼び出して、パフォーマンスモードの切り替え、各ボタンのキーマッピング、VRAM割り当て量の変更、振動強度のカスタマイズといった詳細なシステム設定まで、この司令塔からすべて制御できる。


3. 120HzディスプレイとDolbyサウンド
ディスプレイは7.0インチのフルHDで、最大120Hzのリフレッシュレートに対応。「AMD FreeSync™ Premium」にも対応しており、動きの速いFPSでも滑らかでティアリングのない映像を表示する。表面には高耐久な「Corning® Gorilla® Glass Victus®」と、光の反射を抑える「DXCコーティング」が施されており、屋外での視認性も高い。
多くのゲーミングノートPCがバッテリー駆動時にリフレッシュレートを制限する中、本機にその制約がない点は大きなアドバンテージだ。電源の有無にかかわらず、常に120Hzの滑らかな映像でプレイできるのは、ポータブル機として大きな強みだ。

サウンド面も抜かりない。内蔵スピーカーは立体音響技術「Dolby Atmos」に対応しており、ポータブルデバイスとは思えないほどクリアで迫力のあるサウンドを出力する。Bluetooth 5.4にも対応しているため、ワイヤレスイヤホンやヘッドセットを接続して、より没入感の高い環境を構築することも可能だ。
4. ハンドヘルドに最適化されたXbox体験
「ROG Xbox Ally X (2025)」は、ゲームに特化した「Xbox フルスクリーン エクスペリエンス」を搭載。バックグラウンドのタスクを抑制し、システムリソースをゲームに集中させることで、パフォーマンスを最大限に引き出してくれる。
また、「Xbox Game Pass」はもちろん、他の主要なPCゲームストアからインストールしたゲームも一元管理できるのはうれしい設計。

購入特典として「Xbox Game Pass Ultimate」が3ヶ月分付属する点も重要なポイントだ。これに含まれるクラウドゲーミング「Xbox Cloud Gaming」を利用すれば、ゲームをインストールすることなく、膨大なライブラリにアクセスできる。

クラウドゲーミング中は本体負荷が極めて低く、ファンがほぼ無音になるため、静かな環境でじっくりゲームに没頭したい時には最適な選択肢となる。ただし、解像度はHD程度まで落ちるため、ネイティブ動作の鮮明さには及ばない。
また、すでにXboxコンソールを所有しているユーザーなら、「Xbox リモートプレイ(公式サイト)」機能も見逃せない。自宅のコンソールで実行されているゲームを、Wi-Fi経由で「ROG Xbox Ally X (2025)」にストリーミングしてプレイすることも可能だ。

5. マジですごい!AIノイズキャンセリングマイク
「ROG Xbox Ally X (2025)」で最も衝撃を受けたのが、内蔵マイクのAIノイズキャンセリング機能だ。「Armoury Crate SE」で「シングルプレゼンターモード」を有効にすると、本体正面のユーザーの声以外の音を、文字通り“完全に”シャットアウトしてくれた。

試しにスピーカーから大音量で音楽を流しながら話してみたが、録音された音声には自分の声しか入っていなかった。スピーカーからの音は一切拾わず、環境音を完璧に除去するその性能は、もはや魔法の領域。ヘッドセットなしでのボイスチャットも、これなら全く問題ない。
6. 強化されたバッテリーと冷却システム
ポータブルデバイスの要となるバッテリーは、80Whの大容量モデルを搭載。高設定でのゲームプレイでも、より長い時間遊ぶことが可能になった。

また、デュアルファン設計の「Zero Gravity™ 冷却システム」が、どんな体勢でプレイしても効率的に熱を排出。サーマルスロットリングによる性能低下を防ぐだけでなく、その熱がプレイヤーの手に直接伝わらないよう巧みに設計されている。高負荷なゲームを長時間プレイした後でも、グリップ部分に不快な熱を感じることはなかった。
7. 寝っ転がってプレイできる?

座ってプレイするのはもちろん、上記のように両手のグリップがしっかりしているので、だらんと寝転がってプレイしても苦痛ではない。流石に700gを真上に持って1時間連続プレイするのはきついだろうが、横であれば問題ないだろう。まさにコントローラーに画面がついている感覚で、「だらだらゲーマー」にもマッチした製品だ。
実力検証:『Call of Duty: Black Ops 6』ベンチマーク

ポータブルゲーミングPCで最も重要視されるのは、やはり実際のゲームがどの程度快適に動作するかという点だ。ここでは、代表的なAAAタイトルである『Call of Duty: Black Ops 6(コールオブデューティ: ブラックオプス6)』のベンチマークと、人気のマルチプレイタイトルでパフォーマンスを検証した。
検証は、最高のパフォーマンスを発揮する「Turboモード」(電源接続時:35W / バッテリー駆動時:25W)を基本とする。さらに、「Armoury Crate SE」のGPU設定内にある「すべてを最適化」を有効にした状態でも計測した。これはAMDのドライバー機能である「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」、「Radeon Anti-Lag」、「Radeon Boost」の3つを一括で有効化するもので、本記事のベンチマーク表ではこの状態を「最適化」と表記する。

- 固定設定
- レンダリング解像度: 100
- アップスケーリング / シャープニング: FSR3(ウルトラパフォーマンス)(※FSR無効時はFIDELITYFX CAS)
- VRAMスケール目標: 75
- 可変レートシェーディング: オン
- AMD Radeon™ Anti-Lag 2: オン
- HDR: オフ
ベンチマーク結果:ポータブルの常識を覆すパフォーマンス
設定 | 平均fps | 1% Low fps |
---|---|---|
電源アリ | 64 | 48 |
バッテリー | 58 | 40 |
電源アリ + 最適化 | 65 | 49 |
バッテリー + 最適化 | 61 | 44 |
電源アリ + FSR + 最適化 | 79 | 61 |
バッテリー + FSR + 最適化 | 72 | 56 |






結果は驚くべきものだった。電源接続時に「最適化」と「FSR」を併用すれば、平均fpsは79、そして快適性の指標となる1% Low fpsですら61を上回る。これはカクつきをほとんど感じることなく、極めて快適にプレイできるレベルを意味する。バッテリー駆動時でも平均60fps前後を維持しており、この小さな筐体に秘められたパワーには正直脱帽した。内蔵グラフィックの性能は、もはや過去の常識では計れない領域に達している。
ここで特筆すべきは、フレームレートを向上させる技術の“質”だ。昨今のゲームには独自のフレーム生成機能が搭載されていることが多いが、これらは元のフレームレートが低い状態では遅延が大きく、実用的ではない場面も少なくない。

一方で、AMDのドライバーレベルで動作する「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」は、プレイフィールへの影響を最小限に抑えつつ、フレームレートを10前後底上げする効果が確認できた。どのタイトルでも、基本的にはゲーム内蔵のフレーム生成はオフにし、「AFMF」に任せるのが賢明な選択と言える。
7つの人気マルチプレイタイトルで動作検証

ベンチマークに続き、人気のマルチプレイタイトルを複数テストした。設定は最高のパフォーマンスを発揮する「電源アリ + 最適化」を基本とし、FSRに対応するタイトルでは有効化している。なお、以下の表はベンチマークソフトによる厳密な計測値ではなく、実際のプレイ中に表示された数値を基にした体感的な指標である点に留意してほしい。
ゲームタイトル | フレームレート(体感) | 快適度 |
---|---|---|
Call of Duty: Black Ops 6 | 60~80fps | 快適 |
THE FINALS | 45~60fps | プレイ可能 |
Delta Force | 80~120fps | 超快適 |
Apex Legends | 80~120fps | 快適 |
Overwatch 2 | 110~120fps | 超快適 |
Battlefield 6 | 30~50fps | やや厳しい |
VALORANT | 110~120fps | 超快適(高設定) |
『Apex Legends』や『Overwatch 2』、『VALORANT』といった競技性の高いタイトルでは、120Hzディスプレイの性能を最大限に活かせる高いフレームレートを記録。エイムアシスタントもデスクトップなどと同じ対応となる。
特に『VALORANT』は高設定でもほぼ上限に張り付く結果となったが、同作はコントローラーに正式対応していないため、プレイには別途キーボードとマウスが必要になる点には注意したい。


一方で、『Battlefield 6』のような極端に負荷の高いタイトルでは、プレイは可能だが快適とは言いがたい場面もあった。とはいえ、ほとんどのマルチプレイゲームは、「ROG Xbox Ally X (2025)」一台で完結できると言って差し支えないだろう。
これだけの性能があれば、11月14日に発売される『Call of Duty: Black Ops 7』も設定次第ではあるが充分にプレイできそうだ。

おすすめのカスタマイズ(拡張性)
「ROG Xbox Ally X (2025)」は単体でも完成されているが、その真価は拡張性にある。現在売り切れ中で11月中旬に入荷予定だという「ROG Bulwark Dock DG300(公式サイト)」23,980円(税込)を使えば、モニターを始めあらゆる機器に接続できる。




価格を抑えたサードパーティー製品も複数発売されており、エレコムのドッキングステーション(Amazon)やEGGSLINER GAMESのドック(Amazon)などで拡張すれば、外部ディスプレイやキーボード、マウス、有線LANを接続可能。「ROG Xbox Ally X (2025)」はデスクトップPCそのものとして機能する。
さらに究極のパフォーマンスを求めるなら、2025年に発売される外部GPUユニット「XG Mobile(2025)」の存在が視野に入るかもしれない。

これを接続すれば、RTX 5090 Laptopクラスのグラフィック性能を手に入れることが可能になるという。もはやオーバースペックとも言えるがロマンあふれる選択肢だ。なお旧型は絶賛価格急落中だが、それでも新型と同じ24万円だ(Amazon)。
「ROG Xbox Ally X (2025)」の気になった点5つ
これだけの性能と機能を詰め込んでいるため、いくつかの気になる点も存在する。
高負荷時のファンノイズ
高負荷なゲームをプレイしている最中は、冷却ファンの音がそれなりに大きくなる。ゲーミングノートPCほどではないが、静かな環境では気になるかもしれない。
携帯時の注意点:ケースとフィルムは必須レベル!

これだけ高性能かつ高価格なデバイスを持ち運ぶとなれば、不意の落下で破損させたくないのが人情だろう。キャリーケースはや保護ケースは必須と言えるが、残念ながら本製品には付属しなていない。また、グレア加工のタッチスクリーンは指紋も付きやすいため、擦り傷防止も兼ねて画面保護シートは別途用意したいところだ。
ざっと調べた感じの対応ケースは「ROG XBOX Ally/ROG XBOX Ally X 専用ケース(Amazon)」やちょっとお高いが公式ケースの「ROG Xbox Ally (2-in-1) Premium Case(ROG)」、フィルムは「For ASUS ROG Xbox Ally/ROG Xbox Ally X フィルム (Amazon)」、「アクセサリー3点セット(Amazon)」あたりが良いだろう。もちろん自分好みのものを探して選ぼう。
キーマウでもプレイできる!でも...

試しに、ドッキングステーションなどを用いてデスクトップPCのように運用してみよう。すると、7.0インチという画面サイズでキーボード&マウスでプレイするには、さすがに小さすぎると感じる場面があった。
手に持ってプレイする際は画面が顔の近くにあるが、キーボードとマウスで操作する場合、本体を机の奥に置くことになり、画面との距離が必然的に遠くなるためだ。
快適な視認性を確保するには、キーボードトレイなどを活用して本体を手前に置くスペースを作るか、あるいは台座で高さを稼ぐといった設置環境の工夫が求められるだろう。キーマウでの本格的なプレイには、やはり外部ディスプレイへの接続が推奨される。
ここまで来たらウェブカメラはほしかった!ただし外付けは可能
ウェブカメラが非搭載な点は少し残念だ。これだけのマイク性能があれば、最高のウェブ会議デバイスにもなり得ただけに惜しいポイント。もちろん、外部ハブを使えば増設は可能だ。ロジクールなどの小型・お手軽なWebカメラで充分だろう(Amazon)。
ボタンの操作感について

最後に、ごく細かい点だがボタンの操作感についても触れておきたい。今回試用した個体では、Bボタンを右にこするように力をかけながら押下すると、稀に引っかかるような感触があった。通常の垂直な押し込みでは全く問題なく、個体差である可能性も高いが、念のため記しておく。
総評:ポータブルの枠を超えた万能デバイス

「ROG Xbox Ally X (2025)」は、単なるポータブルゲーミングPCという評価だけでは語れない、多才なデバイスだ。最新AAAタイトルをプレイできる圧倒的なゲーミング性能は言うまでもなく、「OBS Studio」での配信・録画や動画編集までこなすPCとしての汎用性、そして驚異的なAIノイズキャンセリングマイク。これらすべてが、このコンパクトな筐体に高密度で詰まっている。
これらハードウェアのパワーを、Xboxに最適化されたソフトウェア体験や「インパルストリガー」がもたらす深い没入感が支えている。さらに「Auto SR」といった将来的なAI機能の搭載も約束されており、本機が長く愛用できる可能性にも充分期待できる。
現状でもスマートフォンのテザリング機能を使えば外出先でのオンラインプレイは可能だが、もしSIMスロットを搭載し、単体でモバイル通信にまで対応すれば、その活用シーンはさらに広がるだろう。モニターサイズの問題を置いておけば、ノートPCどころかデスクトップPCすら不要になる。そんな時代の到来すら予感させる革新的な一台だ。
FPS POWER TUNE


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