本日『Overwatch(オーバーウォッチ)』のPTR(パブリックコメントテスト環境)サーバーにて、13名のヒーローに及ぶ大規模なアップデートが加えられました。ライブサーバー向けではありませんが、全オーバーウォッチプレイヤー必読のパッチノートとなっています。
オーバーウォッチ:全プレイヤー必見、シグマ大幅弱体化を含む計13ヒーローへの大規模調整(PTR)
オーバーウォッチ ヒーロー調整
D.Va(強化)
- 《ディフェンス・マトリックス》
- リソースの回復速度が秒間12.5%から秒間16%に増加
- リソース回復までの遅延を1秒から0.75秒に短縮
定期的な弱体化を受け、ロールキューやシグマの実装に伴い、いよいよ一線を退いていたD.Vaですが、その強みである《ディフェンス・マトリックス》に強化調整が入りました。シグマとの相性など環境復帰への問題はまだ残っていますが、その他タンクの調整を考えると絶対的にも相対的にも強化を受けたと考えて良いと思います。
オリーサ(弱体化)
- 《プロテクティブ・バリア》
- クールタイムを9秒から10秒に増加
打って変わって、シグマの実装で選出機会が大幅に増加したヒーローオリーサですが、シグマ実装前は8秒、実装時に9秒で今回10秒と再び《プロテクティブ・バリア》クールタイム延長の弱体化を受けました。これにより現環境最強の組み合わせと呼び声高いオリシグ構成に影が差す事となるのでしょうか?
ロードホッグ(強化)
- 《スクラップ・ガン》
- 最大装填数を5から6に増加
オリーサが新たな相方シグマを見つけ、オリホッグ構成というよりも、アンチやワンポイントでの選出機会が多くなったロードホッグ。今回、地味ながら嬉しい調整が入りました。残弾管理ミスによる《チェイン・フック》からの追撃不可も減りますし、単純にシールドに対する与ダメージ能力がグッと高まります。
シグマ(弱体化、一部強化)
- 《キネティック・グラスプ》
- ロードホッグの《チェイン・フック》、ブリギッテの《ウィップ・ショット》を防御不可に
- 《グラビティ・フラックス》
- 空中拘束時間を1.2秒から0.9秒に短縮
- 《エクスペリメンタル・バリア》
- 再生速度を秒間175から秒間150に低下
- バリア収納後、再展開までに1秒のクールタイムを設定
- 展開の際に発生していた0.2秒間のキャストタイムを削除
実装直後から一線級の強さを見せつけているシグマですが、今回大幅な弱体化を受けています。どれを取っても痛い弱体化ですが、中でも《エクスペリメンタル・バリア》の耐久回復速度の低下はかなりの痛手。バリアのクールタイム1秒については、即時再展開を考えた場合キャストタイム削除と差し引けるので、現在よりも0.8秒遅くなることになります。キャストタイム削除によって、該当キー入力から即離しで、最寄りや最速での展開が可能となった点は唯一の強化。
ウィンストン(強化)
- 《バリア・プロジェクター》
- 展開時間を最長6秒から9秒に延長
- 耐久値を600から700に増加
《バリア・プロジェクター》への純粋強化、バリアの形状は非常に優秀なので数値以上に強力or厄介なアビリティになりそうです。D.Vaや後述のトレーサーにも強化調整が入っているのでダイブ構成復権も十分にあります。
バティスト(弱体化)
- 《イモータリティ・フィールド》
- デバイスの耐久値を250から200に減少
単発最大ダメージが120以下というヒーローが多いことから、単身での破壊を考えた場合、それら2発で破壊できない250という耐久値は意外と面倒でした。この50の減少によって、戦線維持としての用途はもちろん、D.Vaの《自爆》などの瞬間効果力受けとして使用する際も展開を遅らせる必要が生まれるなど、取り扱いが難しくなります。
ルシオ(バランス調整)
- 《クロスフェード》
- スピードブーストの効果を20%バフから25%バフに増加
- 《アンプ・イット・アップ》
- 強化スピードブーストの効果を50%バフから60%バフに増加
- 《ウォール・ライド》
- 速度バフを40%から30%に減少
過去に行われた調整を元に戻すような調整内容となっています。ルシオのみが早く移動できても、それがルシオを組み込むメリットになるかと言われると微妙なラインであり、やはり全体への移動速度バフが強力な方が、ルシオ自身もルシオを組み込んだ構成も輝けます。
以前の調整時にはGOATs構成が幅を利かせていましたが、ロールキュー実装によって不可能となったため戻したという可能性も高いです。
マーシー(強化)
- 《ヴァルキリー》
- 《ヴァルキリー》の効果で発生する派生接続が敵のバリアによって妨げられないように変更
純粋強化、接続時の立ち回りの幅が広がります。相性の悪かったウィンストンの《バリア・プロジェクター》に強化が入りましたが、こちらもそれを上回る強化が同時に入ったのは、かなり嬉しいところ。
モイラ(弱体化)
- 《バイオテック・グラスプ》
- 自己回復能力を秒間30から秒間20に減少
優れた回復能力は据え置きなので、自衛力よりもそちらを重視しての選出となってきそうです。
ドゥームフィスト(弱体化)
- 《ロケット・パンチ》
- 最大チャージまでに必要な時間を1秒から1.4秒に増加
- 《攻撃は最大の防御なり》
- 1ヒット当たりのシールド獲得量を35から30に減少
闇雲に敵陣に突っ込むお願い《ロケット・パンチ》のリスクが増加。コンボに組み込む際も、今までと同様のダメージを出すためには若干長めのチャージが要求されます。といっても《サイズミック・スラム》や《ハンド・キャノン》など、もともとダメージにブレのでるヒーローではあるので、十分にフォローは可能だと思います。プロシーンでもその破壊力から「荒らせるスナイパー」のような働きを見せる彼ですが、この調整でどこまで抑え込むことができるのでしょうか?
ソンブラ(仕様変更)
- 《トランズ・ロケーター》
- クールタイムを4秒から6秒に増加
- クールタイムの開始を展開直後及び敵によるビーコン破壊直後に変更
2点目が少し分かり難いですが、クールタイムの開始がビーコン投擲直後と敵によるビーコン破壊後の2箇所存在するということです。ジャンクラットの《コンカッション・マイン》のように投擲直後からクールタイムが開始されるようになったので、使い方次第ではテレポート直後に再度ビーコンを投げることも可能になりました。
逆に敵による破壊については、クールタイム延長により前回よりも重めのペナルティとなったと考えられます。投擲後6秒の経過と同時に敵に破壊された場合、最長12秒近いクールタイムもありえます。自らキー入力で破壊した場合には、このクールタイムは発生しません。
シンメトラ(弱体化)
- 《フォトン・バリア》
- 効果時間を最長15秒から12秒に短縮
- 耐久値を5000から4000に減少
- 《セントリー・タレット》
- 秒間ダメージを50から40に減少
- 《フォトン・プロジェクター》
- メイン射撃の被ダメージ音を大きく
前回に引き続き弱体化を受けたシンメトラ。今回の調整は、もともと単独でのキルを狙いにくい《セントリー・タレット》と、15秒間常に有効活用しているか微妙な《フォトン・バリア》への調整、と目立たない部分ですが試合を通してと考えると、その影響は少なくないと思います。
トレーサー(強化)
- 《パルス・ピストル》
- 距離減衰の開始距離を10mから13mに緩和
《パルス・ピストル》は集弾性能が悪いのでこの13mは十分なダメージ量に期待できるギリギリのラインです。逆に、それ以遠の距離で戦闘を行う事は少ないので、仕掛ける勝負では常に有効な火力出しが可能になったと考えることも出来ます。ブリギッテの実装で姿を消したトレーサーですが、今回の調整でどこまで変わるのでしょうか?
その他バグ修正
今回は、影響の大きなバグ修正はありません。細かい修正はいくつかあったので気になる方はパッチノート(英語)をご確認ください。
まとめ
オリシグ構成一択に近い状態の現環境に対し、露骨に一石を投じる調整内容となっている他、GOATs構成抑制のために行われた調整を元に戻すような部分も確認できます。現環境で殆ど姿を見ることがなくなってしまったラインハルトへの調整がなかったのは少し残念ですが、今回強化調整の目立ったダイブ構成を筆頭に、他の構成やヒーローにもチャンスが巡ってくるのではないでしょうか?
『Overwatch(オーバーウォッチ)』は絶賛発売中で、対象機種はPS4 / PC / Nintendo Switch。
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Source: Overwatch PTR Patch Notes
コメント
コメント一覧 (1件)
シンメトラは癖さえ掴めば、誰が使っても強いから 弱体(ジャンクが強化された時も同じ流れ)
ザリアはレーザーの出力が弱体化したのに関わらず
敵にシグマやメトラがいると、チャージ効率が以上によくダメージが安定する上に
シグマ、ドゥームのメタキャラと相性が良く 弱体
前回はロールキュ前提の調整というより
然るべき調整だった感じがした
今回の調整は軒並みにメタを意識してるし
やっとロールキュー前提の調整になると思う
相変わらずOWってパッチ間隔が長過ぎるわ… βの期間がノーカウントなら短いのだろうけど
ロールキューが実装されて、知る限りでユーザーの意見が分かれてるし
もっと早いペースで調整したほうがいいんじゃないですかね