Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では5月11日から23日まで世界大会「シックスインビテーショナル2021」が開催されており、現在はプレイオフ(決勝トーナメント)が進行中。今回はプレイオフDAY3の全試合結果と、注目の試合についてお届けします。
プレイオフDAY3結果
※太字が勝利チーム
- ロアブラケット・ラウンド3
- BDS Esport vs TSM (1-2)
- Team Empire vs Team Liquid (0-2)
- ロアブラケット・ラウンド4
- Oxygen Esports vs TSM (0-2)
- FaZe Clan vs Team Liquid (1-2)
優勝候補BDS敗れる
2020年度のチャンピオンを決める世界大会「シックスインビテーショナル2021(S.I.2021)」もいよいよ大詰め。この日はベスト4チームを決めるべく、ロアブラケットで4試合が行われました。
ホームグラウンドのフランスで世界大会に臨める唯一のチームBDS Esportは、トップフラッガーのShaiiko選手による破壊力と、チームの頭脳であるElemzje選手の貢献力でもってここまで抜群の安定性を維持しており、今大会の優勝候補と目されていました。
しかし勝ち残っているのは同じく優勝候補ばかりです。ロアブラケット・ラウンド3で対面したのはアメリカのTSM。最初の「オレゴン」では攻防ともにわずかな差からラウンドポイントに差がついて4-7で終わりましたが、次の「海岸線」では意外にも7-1という大差でBDSが勝利。チームは勢いに乗ります。
ところが最後の「山荘」では研究量に差が出たのか、不思議と一方的な展開になりました。終わってみれば1-7という大差でBDSは敗北。総マップスコア1-2で、優勝候補筆頭チームはインビテーショナルのステージから去ることとなりました。
ブラジルチームがパリをほぼ占拠
今回のS.I.2021は、まず2月開催だったものが5月へと延期され、さらに2チームが出場不可能になるなど、開幕前から不穏なものを予感させました。そしてやはり、昨日の時点で勝ち残った8チームのうちブラジルチームが4チームという、世界のキャスター陣でもほとんど予想できなかった衝撃の事態が起きています。
BDSが敗れた今、EUチーム最後の希望となったのがロシアのTeam Empireです。対戦相手はブラジルの名門Team Liquid。両チームとも豊富な経験とガンスキル、戦略を兼ね備えており、この試合には大きな注目が集まりました。
しかし実際に始まってみると、Liquidが優位を得ていく流れが少しずつ明確になっていきます。第1マップ「カフェ」では7-4。第2マップ「オレゴン」では7-3。Liquidは2マップともに試合をコントロールし、Empireを蹴落とすことに成功します。これによりEUの全チームが敗退。世界大会であるインビテーショナルにおいて、ベスト4のうち3チームがブラジルという歴史的な出来事が起きました。
LiquidとFaZeの決戦はLiquidが勝利
続くロアブラケット・ラウンド4。アメリカチーム同士の対決となったTSMとOxygenの試合では、わずかな差でTSMが勝利し、明日行われるラウンド5の座席を確保することに成功します。
そしてプレイオフDAY3最後の試合は、FaZe ClanとTeam Liquidによるブラジルチーム対決となりました。FaZeは現在のメンバー構成となって日が浅いながらも、Astro選手やBullet1選手といった、競技シーンでもトップクラスの経歴と実力を持つ選手を集めたブラジルオールスター・チームです。
一方Liquidは、選手の流動性が激しいブラジルにおいて、その名前とは裏腹に2年近くロースター変更を行っていないチームです。とはいえその方針は上手く機能しているようで、チームの連携力は国内随一。2021年のステージ1でもブラジルリーグで首位の座を確保しています。
第1マップの「カフェ」ではAstro選手が見せ場を作るも、Liquidは組織力の高さでFaZeを立て続けにせん滅させることに成功し、7-4で勝利。続く第2マップの「山荘」ではオーバータイムフルラウンドに突入する熱戦になりましたが、最後は紙一重の差でBullet1選手が撃ち勝ち、FaZeはどうにか生存に成功。マップスコア1-1と拮抗して第3マップに突入します。
しかしFaZeの抵抗もここまででした。この試合では特に好調だったPaluh選手とnesk選手の活躍もあり、第3マップ「海岸線」ではLiquidが攻撃・防衛ともに相手をねじ伏せる展開が続き、最終的にはLiquidがラウンドスコア7-3で勝利。見事にブラジル対決を制し、グランドファイナルを目指して明日はTSMと戦います。
S.I.2021も残り4試合
5月11日から18チームでスタートしたこのS.I.2021も、勝ち残っているのはわずか4チーム。残り試合も4つとなりました。
明日のプレイオフDAY4では、まずブラジルチームによるアッパーブラケット決勝戦、mibr対Ninjas in Pyjamasの試合が行われます。その後はブラジルチームLiquidと、アメリカ唯一の生存チームTSMの一戦となります。
もしTSMが負ければ、大会最終日まで残った3チームがすべてブラジル勢となり、シージ界にブラジル時代が到来すると言っても過言ではないでしょう。果たしてTSMのロースター、Beaulo、Merc、Geometrics、Chala、そしてAchievedは北米の意地を見せることができるでしょうか。
プレイオフDAY4は日本時間5月22日午後8時30分、mibr vs Ninjas in Pyjamasからスタートします。
- 5月22日:アッパーブラケット・ファイナル / ロアブラケット・ラウンド5
- 5月23日:ロアブラケット・ファイナル / 新シーズン公開パネル / グランドファイナル
プレイオフでも、大会配信を視聴することで復刻プロリーグアイテムなどが封入されたTwitchドロップが獲得できます。また、日本時間5月23日午後11時30分からはイヤー6シーズン2「オペレーション・ノーススター」の全情報が公開されますので、ゲーム本編の最新情報が気になる方はこちらもお見逃し無く。
2020年度のチャンピオンを決める戦いも残り4チーム。最終日グランドファイナルまで、世界最高の戦いを引き続きお楽しみください。
配信情報
「S.I.2021」の配信は以下のサイトから、日本人キャスターによる実況・解説つきで行われています。
- 配信サイト
- YouTube: レインボーシックス シージ ESPORTSチャンネル
- Twitch:レインボーシックスシージJP
- キャスター
- ふり〜だ(Team GODSGARDEN所属 Twitter:@frieda0914)
- ともぞう (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter:@tom85y)
- Okayama(Twitter:@TDokayama)
- うらめし (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter: @i_af81)
- Kemical (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter: @KemicaLr6s)
Via: Liquipedia
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