Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では5月11日から23日まで世界大会「シックスインビテーショナル2021」が開催されており、現在はプレイオフ(決勝トーナメント)が進行中。今回はプレイオフDAY2の全試合結果と、注目の試合についてお届けします。
プレイオフDAY2結果
※太字が勝利チーム
- アッパーブラケット準決勝
- Oxygen Esports vs MIBR (0-2)
- Ninjas in Pyjamas vs FaZe Clan (2-1)
- ロアブラケット・ラウンド1
- Team oNe eSports vs Spacestation Gaming (2-1)
- G2 Esports vs Parabellum Esports (0-2)
- ロアブラケット・ラウンド2
- BDS Esport vs FURIA Esports (2-1)
- TSM vs Mkers (2-0)
- Team Empire vs Team oNe eSports (2-0)
- Team Liquid vs Parabellum Esports (2-0)
ブラジルチームがグランドファイナル出場確定
2020年度の世界チャンピオンを決める「シックスインビテーショナル2021(S.I.2021)」には、世界から18チーム(本来は20チーム)が出場しており、そのうちブラジルは6チームと3分の1を占めています。
4つの予選枠を除いて、この世界大会への出場資格は、世界中のチームが組み込まれたグローバルランキングの年間順位にもとづいて決まります。つまり2020年のランキングが確定した時点でブラジルが5チームも入っていた事実からも、昨今のブラジルシージの勢いが推し量られます。
プレイオフDAY2開始時点でも、アッパーブラケットに勝ち残った4チームのうち3チームがブラジル勢でしたが、この日の試合ではMIBRが、現在のアメリカトップチームOxygen Esportsとの接戦を2-0で制覇。
これによりアッパーブラケットに残ったのは、共にブラジルチームのMIBRとNinjas in Pyjamasだけとなり、DAY3でどちらが勝っても、ブラジルのチームが必ずグランドファイナルに出場、ベスト2は確定することになります。
ブラジル大躍進の理由については議論の余地がありますが、研究熱心な方々は今のうちにステージ1のブラジルリーグの試合を見返してみてはいかがでしょうか。
ダークホースは全滅、優勝候補チームが上位へ
DAY2では他にも、今大会のダークホースと目された2チーム、カナダのParabellum EsportsとイタリアのMkersがそれぞれ、ブラジルのTeam LiquidとアメリカのTSMに対して下克上を挑みました。
グループステージのBo1環境では格上チームに番狂わせを起こしてきた彼ら新勢力でしたが、Bo3環境となるプレイオフで経験豊富なチームと対戦すると、やはりチーム全体としての差が目立ってしまう結果となりました。
ダークホースは両チームともマップポイント0-2であえなく敗戦。とはいえ昨今のシージでは、無名チームが突如として世界に挑むことが珍しくなくなりました。彼らは今年度以降もさらなる成長が見込まれます。一方で来年の今頃には、新たなダークホースが名乗りを挙げているのかもしれません。
一方でロアブラケットに落ちていたロシアのTeam Empireも、この日ブラジルのTeam oNe eSportsと対面します。oNeは今大会のブラジルにさらなる勢いをもたらすべく「ヴィラ」をピックしますが、同じく火力に定評があり、チームプレイにも秀でたEmpireはこれを7-2で圧倒すると、続く「クラブハウス」では7-0とストレートでの勝利。Empireはグランドファイナルを目指して、明日はブラジルのTeam Liquidと対戦します。
ブラジル以外のチームでは、他にも優勝候補筆頭とされるフランスのBDS Esportも勝ち残っています。残った8チームの内訳を見た限りでは、今回のインビテーショナルは優勝候補4チームとブラジル4チームの対決という図式になりつつあるようです。
ブラジル勢の注目はやはり昨年の準優勝チームであるNinjas in Pyjamas。果たして今年こそ王座まで辿り着くことができるでしようか。
SSGは敗退しCanadianも正式に引退
この日は、シージ競技シーンの黎明期から戦い続けてきた名選手Canadianにとって、最後の試合となりました。以前から引退を表明していた彼ですが、チーム側のトラブルによって「今回限り」という条件でチームメイトと合流。限られた時間の中で、昨年チャンピオンチームSpacestation Gamingに再びの栄光をもたらすべく奮闘しました。
しかしグループステージはどうにか突破したものの、SSGには去年のような力強さは見られず、プレイオフDAY2で行われたロアブラケット・ラウンド1でTeam oNeに敗戦。SSGはここでパリの舞台から去ることとなりました。
シージ競技シーンの名選手であり、二度の世界チャンピオン経験を持つCanadianの選手としての経歴も、この試合をもって終わりを迎えます。数々の伝説を作ってきた彼の引退には名残惜しいものがありますが、次の世代の選手たちが、いずれ彼を上回る伝説をシージ界にもたらしてくれることを期待します。
明日はプレイオフDAY3
プレイオフDAY3は日本時間5月21日午後6時、BDS Esport vs TSMの一戦からスタートします。
- 5月21日:ロアブラケット・ラウンド3 / ラウンド4
- 5月22日:アッパーブラケット・ファイナル / ロアブラケット・ラウンド5
- 5月23日:ロアブラケット・ファイナル / 新シーズン公開パネル / グランドファイナル
プレイオフでも、大会配信を視聴することで復刻プロリーグアイテムなどが封入されたTwitchドロップが獲得できます。また、日本時間5月23日午後11時30分からはイヤー6シーズン2「オペレーション・ノーススター」の全情報が公開されますので、ゲーム本編の最新情報が気になる方はこちらもお見逃し無く。
2020年度の世界チャンピオンを決める戦いも残り8チーム。最終日グランドファイナルまで引き続きお楽しみください。
配信情報
「S.I.2021」の配信は以下のサイトから、日本人キャスターによる実況・解説つきで行われています。
- 配信サイト
- YouTube: レインボーシックス シージ ESPORTSチャンネル
- Twitch:レインボーシックスシージJP
- キャスター
- ふり〜だ(Team GODSGARDEN所属 Twitter:@frieda0914)
- ともぞう (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter:@tom85y)
- Okayama(Twitter:@TDokayama)
- うらめし (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter: @i_af81)
- Kemical (Rainbow Six Siege公式キャスター Twitter: @KemicaLr6s)
Via: Liquipedia
コメント
コメント一覧 (1件)
なんだか優勝できない男が最後にもう一度優勝したらいいなとは思ったけど、中々夢のようにはいかないね
色々参考にしてただけに完全引退は感じるものがある