オーバーウォッチ2：「ライバル・プレイ」の変更内容公開！ 認定マッチやUI、ゲーム・レポート機能など

2022年9月29日、Blizzard Entertainmentは10月5日ローンチの『Overwatch 2（オーバーウォッチ 2）』に関するニュースページを更新。今回の更新は、ゲームモードの1つ「ライバル・プレイ」に焦点を当てた内容となっており、SRからスキル・ティアのディビジョンへの変更、ゲームレポートといった初代『オーバーウォッチ』からの変更点が紹介されています。

『オーバーウォッチ 2』に向けたライバル・プレイの変更

「オーバーウォッチ」コミュニティの中心であり続けたライバル・プレイを、長期的にどのように改善していくか詳しくお伝えします！「オーバーウォッチ 2」で行われるライバル・プレイの変更について、まずはその判断の指標となったいくつかのゴールをお伝えします。

1つ目の目標は、各シーズンに特色と独自の物語を持たせることです。新しいヒーロー、マップ、ゲーム・モード、そしてバランス調整によって、どのシーズンもプレイヤーを違った旅へといざないます。

2つ目の目標は、ゲームに負けたとしても、有意義な体験に感じてもらうことです。私たちは、ライバル・プレイのマッチ後に成長を実感できるようにしたいと考えました。そのために、プレイヤーには上達やランクアップに必要なツールを提供したいと考えています。 

最後の目標は、復帰プレイヤーのライバル・プレイ体験を改善することです。これは、復帰プレイヤー自身だけでなく、そのチームメイト全員にとって利益があります。 

ライバル・プレイのアンロック方法 

『オーバーウォッチ 2』では、ポートレートで表示されるレベルがなくなり、経験値はバトルパス XPとして付与されます。10月5日以降に『オーバーウォッチ 2』のアカウントを作成した新規プレイヤーには、ゲームへの導入を手助けする「ファーストタイム・ユーザーエクスペリエンス（FTUE）」が用意されています。FTUEを完了し、クイック・プレイで50勝すると、ライバル・プレイがアンロックされます。

FTUEは10月5日のリリース日以降に作成されたアカウントのみが対象。それ以前にライバル・プレイを利用できていたプレイヤーは、『オーバーウォッチ 2』でも引き続き利用可能です。   FTUEの詳細については、こちらの記事をご確認ください。

スキル・ティアのディビジョン

『オーバーウォッチ 2』では、SRがスキル・ティアのディビジョンに置き換わります。変更の理由については、数字として常に表示されるSRを撤廃することで「今のランクから抜け出せない」という感覚を緩和する。SRでは正確に反映できていなかった、個々のプレイヤーの活躍を反映するなどの狙いがあるとのこと。

ライバル・プレイは初代『オーバーウォッチ』と同じように、ブロンズからグランドマスターまでのティアが存在します。各ティアは5つのディビジョンに分かれ、5が最低、1が最高となります（シルバー3、ダイヤ2 など）。各ティアの中で勝利を重ねると、ディビジョンの数字が進んでいき、最後には次のティアに進みます。トップ500はディビジョンに分かれていません。

ティアのディビジョンはSRと同等のスキルレベルを表していますが、ライバル・プレイに参加している全てのプレイヤーの中で自分がどのくらいの位置にいるのかを、プレイヤー自身がより分かりやすくなります。

1ディビジョンの差はおよそ100 SRに相当。ディビジョンは1マッチごとに変動するのではなく、7勝するか20敗するごとにライバル・プレイのアップデートが表示されます。 

ライバル・プレイのアップデートではこれまでの進捗がまとめられ、必要に応じてディビジョンが変動します。過去の7～20マッチを振り返ることで、1つ1つの勝ち負けにこだわることなく、ライバル・プレイ全体を通じた自分のパフォーマンスを知ることができます。

マッチ重視のUI

コミュニティから寄せられたフィードバックをもとに、ライバル・プレイのUIが一部変更されます。従来はプレイヤー・レベルがポートレートの枠によって表示されていましたが、『オーバーウォッチ 2』ではすべてのゲーム・モードでこれが撤廃されます。

また、ライバル・プレイのマッチ開始時にスキル・ティアが表示されなくなります（スキル・ティアやディビジョンとマッチメイキング用の内部レートが不一致の場合があり、プレイヤー情報としての必要性が低いため）。それに代わり、新要素である「ネームカード」と「称号」が表示されるようになります。  

新たなスコアボードでは、初代『オーバーウォッチ』で表示されていたスコアボードのメダルは撤廃されます。その理由については「メダルは、都合のいい解釈ができてしまい、プレイヤーのチームへの貢献を正確に反映できていなかったため」と説明されています。

新しいスコアボードは、チーム全体で何が必要とされているかを明確にし、マッチの進行状況をよりオープンで透明性のある形で伝えることで、それに沿った戦略を組むことを可能にするものを目指しているとの事。

スキル認定マッチとシーズン1

ライバル・プレイ シーズンのスキル認定方法も『オーバーウォッチ 2』で変更されます。初代『オーバーウォッチ』では最初の5マッチの間だけSRがありませんでしたが、今後は7勝するか20敗して最初のライバル・プレイのアップデートを受け取るまでアンランクでプレイすることになります。スキル認定マッチ後は、比較的低いスキル・ティアのディビジョンが割り当てられ、シーズン期間を通して徐々にランクを上げていくことになります。 

『オーバーウォッチ 2』リリース前にライバル・プレイでスキルの認定を終えていたプレイヤーは、リリース後にランクが修正されます。この理由については「『オーバーウォッチ 2』ではゲーム性が大きく変化するので、復帰プレイヤーがライバル・プレイに参加する上で、現在の実力に合ったランクとなるような調整をしました」と説明されています。

ゲーム・レポート

『オーバーウォッチ 2』では「戦績」の中に新たな項目「履歴」が設置され、「履歴」タブの中には「ゲーム・レポート」という機能が追加されます。ゲーム・レポートには、現在のゲームセッション中にプレイされたすべてのマッチの詳細が表示されます。 

レポートでは、現在のセッション中に行われたすべてのマッチの概要が、ゲーム・モード別に表示されます。マッチを選択すると、さらに詳細な統計情報が表示され、自身のプレイングや、使用したヒーロー、その他のマッチ情報を確認できます。 

プレイしたヒーローをクリックすると、統計情報が拡大され、各マッチのスコアボードから有用な情報が参照されます。例として画像が公開されたアナの場合、“バイオティック・グレネード”のキル数、眠らせた敵の数、“ナノ・ブースト”アシスト数など、既存の戦績統計に似た情報がマッチ単位で表示されています。

本機能については将来的に、セッションをまたいでも最近プレイしたマッチを保存できるようにする予定と発表されています。このアップデートが実施されれば、一度ログアウトしても再び過去のマッチを参照することができるようになります。また、マッチの重要な場面をチェックできるタイムライン機能や、スコアボードの最終結果を確認する機能も追加予定とのこと。

トップ500ランキング

トップ500ランキングは初代『オーバーウォッチ』と同様に、入力プールごとに分けられます。複数のプラットフォームにまたがってプレイしているプレイヤーは、入力プールごとに個別のランキングを閲覧することが可能。

トップ500ランキングは、各シーズンの開始2週間後にアンロックされます。トップ500ランキングの集計対象は、一定以上のゲーム数をプレイしたプレイヤーが対象となり、集計を行うランキングによって必要なゲーム数が異なります。ロールキューの総合ランキングは最低25マッチ、ロール別ランキングは任意のロールで25ゲーム、オープンキューの場合は50ゲームの完了が条件となっています。

ライバル・プレイのレート設定（復帰プレイヤー）

復帰プレイヤーに対してはブランク期間を考慮し、内部レートが元々の実力よりも低く設定されます。その後は、マッチをプレイするにつれて、通常よりも早いペースで内部レートの調整を実施。これにより、プレイを続ければすみやかに今の自分に適したスキル・ティアとディビジョンに割り当てられます。

ライバル・プレイの報酬

『オーバーウォッチ 2』では、従来のライバル・プレイ シーズン中の活躍に応じて配布されていたスプレーやプレイヤー・アイコンが撤廃。それらに代わり、ネームカード上に表示可能な限定の「称号」が配布されます。

称号はランクに応じたものが配布されるので、シーズン中にどれだけ高いランクに到達したかを、他のプレイヤーに示すことができます。称号を獲得できるのはライバル・プレイ シーズンの終了時のみで、使用できるのは次の1シーズンの間のみとなります。

ライバル・ダストは引き続きライバル・プレイで獲得でき、勝利すると10ポイント、引き分けだと3ポイントが付与されます。シーズン終了時、ランクに応じて付与されるボーナスのライバル・ダストも健在ですが、こちらには上限が設定され、シーズン中にいずれかのロールで到達した最高スキル・ティア（オープンキューを含む）に応じてポイントが付与されます。

ライバル・ダストは『オーバーウォッチ 2』での新ヒーローを含む全ヒーローの中から、好きなゴールデン武器をアンロックする際に使用できます（1ヒーローにつき、3000ライバル・ダスト）。

Source: Overwatch