開発終了のSF高速バトロワFPS『Islands of Nyne: Battle Royale』がまさかの復活！ファンたちに買収され新作『Stellarum』として再スタート

01/20/2025

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2018年にリリースされたSF高速バトロワ『Islands of Nyne: Battle Royale』を覚えているだろうか。

既に開発は終了し、スタジオも閉鎖済みの作品だが、2025年になって意外な続報が。本作のファンと業界のベテランからなるスタジオNexossがこのゲームを買収。『Stellarum（ステララム）』という精神的後継作として、新たに開発に着手することとなった。

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バトロワFPS『Islands of Nyne』が『Stellarum』として復活

We’ve been working behind the scenes for a while and are thrilled to finally share our big news: The legacy of Islands of Nyne will continue as a spiritual successor in @PlayStellarum! https://t.co/bOmoVCQAT6
— Islands of Nyne: BR (@IslandsOfNyne) January 16, 2025

参考：『Islands of Nyne: Battle Royale』Steamストアページ（※現在利用不可）

2024年の第2四半期、「Nexoss」という新スタジオが、Define Human Studiosから『Islands of Nyne: Battle Royale』のコードとアセットを買い取った。その目的は、『Islands of Nyne: Battle Royale』のゲーム性を引き継いだ『Stellarum』という新作を開発するためだ。

Nexossは、かつて『Islands of Nyne: Battle Royale』をプレイしていたファンと、ゲーム業界のベテランたちで構成されているという。いわば「プレイヤーが開発者になったスタジオ」である点をアピールしている。

『Stellarum』はPC Steam版、Epic版、そしてコンソール版がリリース予定。後日詳細が明かされるクローズドテスト、アーリーアクセス、コミュニティ主導型のフォーカスグループを通じて、プレイヤーの意見が成功の要になるようにしていくとのこと。

Define Human Studiosも、この『Stellarum』を精神的後継作として太鼓判を押している。とはいえ『Stellarum』は、ゲームとしては新規IPとして展開されるため、『Islands of Nyne: Battle Royale』で手に入れたアイテムを『Stellarum』に送ることはできない。

また、コードとアセットは売却したが、スタジオごと買収されたわけではない。『Islands of Nyne: Battle Royale』の権利自体は、XアカウントやDiscordを含め、今もDefine Human Studiosが保有し続けている。さらに、2018年に自ら閉鎖を報告していたこのスタジオだが、現在はどうやら新作に着手していることもXで仄めかしている。

Nexossからのメッセージ

「元『Islands of Nyne』のファンと業界のベテランで構成されたNexossチームは数年前、このゲームの持つ可能性に気づきました。そして今、プレイヤーから開発者になった私たちは、『Stellarum』を作り上げることでそのレガシーを受け継ぎ、オリジナルに魅力を与えているデザイン要素に忠実でありつつも、バトロワというジャンルを大胆に再構築するチャンスを掴んでいます。

この旅を始めるにあたり、『Stellarum』の未来を形作るために、新旧両方のプレイヤーをお招きしたいと考えています。クローズド・プレイテスト、アーリーアクセスの機会、そしてコミュニティ主導のフォーカスグループ（詳細は近日発表）を通じて、皆さんの声が今後数年間、私たちの成功の中心であり続けるようにします。これまでドームの中で数え切れないほどの時間を過ごしてきた私たちは、開発側の視点に立ってもなおプレイヤーであるように感じられています」

『Islands of Nyne: Battle Royale』のゲーム性と当時のバトロワ界隈

ISLANDS OF NYNE: BATTLE ROYALE - Official Gameplay Trailer | Early Access 2018

『Islands of Nyne: Battle Royale』の早期アクセスがリリースされたのは、2018年のこと。

2017年に『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』（現在の『PUBG: BATTLEGROUNDS』）や『フォートナイト』の「バトルロイヤル」モードがリリースされ、「バトロワ」という、それまで少しずつ開拓されていたジャンルが一気に注目されるきっかけを作った翌年だ。2019年には『エーペックスレジェンズ』がリリース。バトロワの世界にキャラクター性やストーリー性を盛り込み、国内外で驚異的な成功を収めた。

あくまで2018年当時の話だが、『Islands of Nyne: Battle Royale』は「FPSのみ」、つまり一人称視点で戦う点を魅力の1つとしていた。さらに、リアル・ミリタリー路線を志向しつつも、「エイリアンが造ったアリーナドーム」という設定や、手元に投影されるデジタルマップなど、SF要素を盛り込んだハイペースなバトロワとして既存作品との差別化を図っていた。