Microsoftは現地時間10月1日より、ゲーミング・サブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」への改定を行うことを発表した。4つの各プランからアクセスできる特典がアップグレードされた代わりに、日本価格ではいずれも値上げが実施されている。
CoDシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 7(コールオブデューティ: ブラックオプス7)』のベータと、初日プレイも関わるGame Passだが、新たなプランの概要とともに変更の影響もあわせてチェックしていこう。
Xbox Game Passがプラン改定

海外Xbox公式サイトにて新たに発表された新プランは以下のとおり。10月1日時点で既に有効化されている。
- 「Game Pass Core」→「Essential」:842円→850円
- 「Game Pass Standard」→「Premium」:1,100円→1,300円
- 「Game Pass Ultimate(名称変更なし)」:1,450円→2,750円
- 「PC Game Pass(名称変更なし)」:990円→1,550円
現在の「Core」加入者は、新たな「Essential」プランに自動的に移行する。「Standard」加入者は「Premium」に自動的に移行。「Ultimate」加入者と、PC専用プランである「PC Game Pass」はそのままサブスクが継続される。これら4つのプランで、それぞれ日本円では月額価格が上昇した。
Ultimateは値段が大幅に引き上げられているので要注意。なおGame Passの日本語ページも同時に更新されているので、加入者と新たに加入検討中の方はこちらでも確認しておこう。

Amazonでの購入なら1.5万円お得
恒例のAmazon比較を行ってみたところ、Xbox Game Pass Ultimate1年分が17,400円、公式サイトなら33,000円なので、年間15,600円もお得だ。ただしこれは現時点での価格。値上げも充分に考えられるので、購入予定の人は早めに買っておいた方がいいかもしれない。

もっとお得にプレイしたいゲーマーは、いつまで使えるかわからないが以下の「Core→Ultimate変換」方法をチェックしてみよう。

新たな豪華特典をチェック
もっとも、単に値上げされて終わりではない。Game Pass加入者への特典がより豪華なものへとアップグレードした点はおさえておきたい。
ガチゲーマー向け「Ultimate」は新作初日プレイ可能、報酬も充実

「Ultimate」では引き続き、1年で75本以上の最新作に初日アクセス可能。『CoD:BO7』もこれに含まれる。
さらに「EA Play」(月額900円)へのアクセスに加え、『フォートナイト』の月額サービス「Fortnite Crew」(月額1,320円)、Ubisoftの月額サービス「Ubisoft+ Classics 」(月額800円)も利用可能だ。これらのブランドが手がける作品もあわせて、400種以上ものゲームに自在にアクセスできる。
また、Xboxのクラウドサービス「Xbox Cloud Gaming」もめでたくベータ抜けを果たした。「Ultimate」加入者は、最高クオリティでのクラウドゲーミングが優先的に体験できる。
そしてXboxのポイントプログラムである「Xbox Rewards」との連動も強化された。これは、特定のゲームをプレイしたり実績を解除したりすることでポイントが付与されていくしくみで、貯めたポイントはXbox ギフトカードやMicrosoft Storeでの割引に利用できる。
「Ultimate」では、1年で最大10万ポイントもの報酬を獲得可能だ(100ドル、およそ1万4,000円に相当)。
なお、改定の発表と同時にアクセス可能になった新規タイトルは、公式サイトにそのリストが掲載されている(ページ下部)。
「Premium」は名作ゲーム200作以上&さまざまなゲーム内特典

日本円で200円値上がりした「Premium」だが、無料プレイできるゲームは200作以上に拡大された。このプランでは最新作の「初日アクセス」こそできないが、Xboxスタジオの手がける数々のゲームが、リリースから1年以内にこの「Premium」のライブラリにも加わっていく予定だ。なお『コールオブデューティ』シリーズはこれに含まれないので注意。
「Premium」はゲーム内の特典が充実している点がポイント。加入者は、『リーグ・オブ・レジェンド』や『コールオブデューティ ウォーゾーン』、『レインボーシックス シージ エックス』などで、限定のコスメティック報酬を受け取ることができる。クラウドも無制限に体験可能で、待機時間がより短くなることが見込まれる。
さらに、ポイントプログラム「Xbox Rewards」では最大50,000ポイント(50ドル、およそ7,000円に相当)を貯めることができる。
お手頃価格で報酬も充実の「Essential」

「Essential」はもっともお手頃で、カジュアルなゲーマー向け。50作以上のゲームライブラリにアクセス可能だ。
さらに、このプランでもクラウドゲーミングが使用可能になった。また、『リーグ・オブ・レジェンド』や『コールオブデューティ ウォーゾーン』、『オーバーウォッチ2』などのゲームでは限定報酬を獲得できる。
ポイントプログラム「Xbox Rewards」では最大25,000ポイント(25ドル、およそ3,500円に相当)を貯めることができる。
『CoD:BO7』への影響は?

「Ultimate」と「PC Game Pass」加入者は、以前から告知されていたとおり『CoD:BO7』の初日プレイが可能だ。ベータにも、10月3日から早期アクセスできる点は変わらない。
つまり『CoD:BO7』に影響はないが、プレイヤーの財布にのみ影響する。これについて納得できるかどうかは、プランの特典をチェックしつつそれぞれ判断してほしい。
「Ultimate」のサブスク価格は、上記のAmazonを使わず普通に購入すると、1年で33,000円にも達する計算だ。『CoD:BO7』だけでなく、他の様々な新作を幅広くプレイしたいという方なら継続する価値があるが、『CoD:BO7』と、その他数タイトルをちょっと遊ぶだけなら、普通に製品版を買った方がいいのかもしれない。

PC Game Passがお得か
PCゲーマーのみの話だが、Xboxの新作ゲームを目的にGame Passに加入するなら、「Ultimate」プランではなく「PC Game Pass」の方がやはり手に取りやすい印象だ。

繰り返しになるが、このプランでも『CoD:BO7』を初日プレイできる。アクセスできるPCゲームは数百本で、特典全体はUltimateの豪華さには劣るものの、「特典はどうあれコールオブデューティ(とXboxスタジオ)の新作だけは絶対にやる」という方はこちらがおすすめだ。

MicrosoftのサブスクリプションサービスGame Passは、これまでも充実のラインナップと豪華特典で好評を博してきた。今回の発表について海外コミュニティを中心にMicrosoftを非難するコメントが絶えないが、値上げの背景にあるのはやはり、世界的な物価上昇にともなうサービスの維持コスト上昇と見るのが無難だ。
背景事情はどうあれ、ユーザーにとってはサービス内容に納得できるかどうかがすべてだ。新プランでもまだまだ満足できるという方は、引き続きGame Passに加入し、最新作から過去の傑作まで膨大なゲーム作品をじっくり楽しんでほしい。


FPS POWER TUNE


Source: Xbox
コメント