ロイター通信によると、遡る事三ヶ月前『Call of Duty: Black Ops 2(コールオブデューティー:ブラックオプス 2)』の登場キャラクター「ノリエガ」のベースとなったパナマ共和国の元独裁者マヌエル・ノリエガ氏が、Activisionを肖像権の侵害等で訴えを起こした裁判で、ノリエガ氏の主張が認められない判決が下されました。
パナマのノリエガ元将軍、ゲーム会社訴えた裁判で敗訴
1980年代にパナマで軍事独裁政権を率いたノリエガ元将軍がゲーム内で自分を模したキャラクターを使われたとして製作会社を訴えた裁判で、米ロサンゼルス郡地裁はノリエガ氏の主張を退けた。
元将軍が訴えていたのは米ゲーム会社アクティビジョン・ブリザード。同社の人気シューティングゲーム「コール・オブ・デューティ ブラックオプス2」で許可なく名前を使用された上、誘拐や殺人などに手を染めた凶悪犯として描かれたと主張し、7月に裁判を起こした。
これに対しアクティビジョン側は、キャラクターの使用は表現の自由に基づく権利として保護されていると反論。地裁は同社の訴えを認め、「80年代から90年代初頭にかけてのノリエガ氏の行いを考慮すれば、ゲームにより彼の名声が傷つけられたという証拠を見つけるのは難しいだろう」と述べた。
一部からは「これは訴えられても仕方ない」との声もあったほどのそっくりさん、かつ誰もが義憤に燃える卑劣なキャラクターとして描かれたこの件ですが、結果は表現の自由の勝利。裁判所によるアメリカらしい強気な発言も興味深いところです。
ノリエガ氏による詳細な訴えの内容や、ゲーム内での動画は以下をご覧ください。
via Romeo Thanks!
EAA!! ではみなさんからの情報提供をお待ちしています。
Source:Reuters
コメント
コメント一覧 (5件)
裁判官がcodファンだったんだろ
これって、仮にもういないけど麻原が自分をネタにしたゲームを作った奴を訴えても、
「お前のやったことは非道極まる。しかたない」ってことか。でも犯罪者の人権を無視しかねない判例だよなあ。
日本だと、人権論者が間違いなく騒ぎ出す話だが、さてアメリカではこれで終わるかな?
表現の自由で済むことなのかなぁ。
この判決文だと犯罪者をネタにしても名誉は傷つかない
つまり使い放題ってこと?
それはおかしくないか。これはまずい一例になるのは間違いない
アメリカらしいな・・・・・・
ノリエガ氏だって一応歴史的人物なのに、こんな扱いなのか