オープンワールドFPS『GZW』プレイ映像

古代ローマが舞台のCoD『CoD: Roman Wars』が開発一歩手前だった

CODローマ ウォーズ
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古代ローマを舞台にしたCoD『Call of Duty: Roman Wars(コールオブデューティー ローマン・ウォーズ)』のプロトタイプが開発されていたという衝撃的な情報をキャッチしました。

剣と盾で戦い、戦象で兵士を蹴散らし、ガイウス・ユリウス・カエサルまでもがプレイアブルなキャラクターとして登場したというその衝撃の内容とは。スクリーンショットや映像もあるので、ぜひご覧ください。

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実在した『CoD:ローマ』

この情報は約8年前に開発に携わっていたと自称する、ハンドルネーム“Polemus”氏が明かしたもの。プロトタイプの動画までもが公開されています。開発を担当していたとされるのはActivisionが2005年に買収したゲームスタジオVicarious Visionsだとされており、2010年から同社の『スカイランダーズ』シリーズの開発を率いているスタジオです。

変化の時代

当時のAcitivisionは、すでに大きな成功を見せていた『CoD』フランチャイズの世界を更に拡張するためのアイデアとプロタイプを各スタジオから募集していました。その中で産まれたのが古代ローマを舞台にし、カエサルが創設したローマ軍団の1つである第10軍団エクェストリスの兵士をフィーチャーした『CoD:Roman Wars』だったとのことです。

Call of Duty: Roman Wars スクリーンショット

当時、見下ろし視点のRPG『Marvel Ultimate Alliance 2』の開発を行っていたVicarious Visionsは、その作品のアイデアを継承して見下ろし視点の『CoD』のプロトタイプの開発も行っていた模様。様々なアイデアが提案され、そして消えていった時代だったようです。

「我々が出すものは全てに『CoD』の名前がついていた。出すもの全てがとても良く売れていたのもあって、Activisionは一部のスタジオに『CoD』のフランチャイズで実力を試す機会を与えていた。アイデアが通ったスタジオは『CoD』作品を担当できるといった具合に」

CoD:ローマのプロトタイプ映像

こちらが当時制作された『CoD:Roman Wars』のプロトタイプの映像。このアイデアはActivisionにとても気に入られたようで、同社のCEOであるボビー・コティック氏にまで届けられますが、最終的には不採用となります。

Call of Duty Roman Wars - The story of the lost CoD

開発のキーメンバーがAcitivisionを去った後、同じ内容のものが「Roman Wars」としてUbisoftへ提案されたとのことです。

「CoDエンジンをベースにした古代の戦争ゲームは売れると本当に思った。当時、カエサルの特殊部隊であった第10軍団エクェストリスをフィーチャーする。Battle of Alesiaをベースにしたマップのプロトタイプも作っていたし、さらにそれに関連したミッションも1つ作っていた。馬にも乗れたし、象にも乗れたし、カタパルトも使えた。迅速にプロトタイプを作るためにUnreal Engineが使用されていたけどね」

ゲーム全体は3人称視点が基本として進んでいき、「Spartacus Mission」と銘打たれた闘技場での戦闘では1人称視点も取り入れられています。Polemus氏によると3人称視点では『Gears of War』に良く似たスタイルで近接戦闘に重点が置かれており、1人称視点ではXbox 360の隠れた名作『Condemned: Criminal Origins』のような攻撃とパリーのあるシステムが採用され、剣と盾での戦闘が中心となっていたようです。

「戦闘システムは剣と盾を主にしたもので、ブロックやパリーの概念もピッタリで楽しいメカニクスだった。その他にも弓、槍、斧なども登場し、さらに目潰しとして砂を敵めがけて投げられるというアイデアも存在した」

CoD:ローマのストーリー

ストーリーは「ガリア戦記」を大まかになぞっていくもので、カエサルの歴史に忠実にゲルマン人やゲルマン民族との戦いを描く内容になっていたとのこと。プレイヤーは一般の兵士や100人隊の隊長、カエサル本人と、様々なキャラクターとしてプレイできるようになっていました。

残念ながら陽の目を見ることのなかった『CoD:Roman Wars』ですが、Polemus氏は「本当に開発が行われていれば、Xbox Oneの発売に合わせた形となった可能性が高い」と語っています。

Xbox Oneのローンチタイトルである『ライズ:サン・オブ・ローマ』を見た時に氏は「ほら見てみろ!俺らは知っていた!となったよ。もし当時に開発が行われていて『CoD』の名前と予定していた機能を備えていたら、よりビッグなタイトルになり、より多くの人に受け入れられていた」と残念そうに語っています。

Ryse: Son of Rome
ライズ:サン・オブ・ローマ

本当に氏の話の通りになっていたかはさておき、こういったアイデアが実際にプロトタイプとして提案されていたというのはとても興味深い事実と言えるでしょう。

Gaming Device Power Tune for FPS

Source: GamesRadar+

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コメント一覧 (16件)

  • けっしてゲームとしてのアイデアが悪いんじゃない
    これがCoDの名を冠する可能性があったことが問題なんだ

  • いつ頃のアイデアなのか分からないけど、ちょうどMW3、BO2が出た時期で、ユーザーが同じことの焼き増しで飽きてきたって声もあったから、とりあえずなんでもアイデアとして受け入れてたんだろうね。
    これ含めたアイデアを収束させていった結果、今のY軸移動に特化させた作品が生まれたと思うと興味深い。

    • Marvel Ultimate Alliance 2のコンセプトを汲む等の経緯があるので(2009年発売)、それと少し遅れるように平行していたとすれば今から7,8年近く、もしくはもっと前の話になりますね。

  • 最高キルストリークは、スパルタ兵召喚ですね、わかります。

  • 未来戦に飽きた人たちにはもってこいだね!
    これぞ彼らが望んでいたCODだろう!

    • 皮肉で言ってるつもりか?このゲームも宇宙服でぴょんぴょん跳ねるのと同じぐらいの面白そうじゃん。

  • 10キルストリーク・ファランクス
    密集陣形をとった重装歩兵集団を要請する

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