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Anthem:プレスカンファレンスの情報まとめ、シングルとマルチの融合による新地平

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たくさんの作品の情報が公開された「EA Play 2018」にて、『Anthem』の発売日が2019年2月21日であることが発表されました。EAの提供する「Origin Access」と「EA Access」の対象タイトルにもなっており、こちらは1週間早い2月14日からアクセス可能になる予定です。

この『Anthem』という作品は完全新規タイトルでありながら、数多くの大作の続編などにも負けないほど高い注目度を獲得。今回はプレスカンファレンスの情報を中心にまとめつつ、どのような魅力があるのかをまとめていきます。

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Anthemの魅力

『Anthem』の開発はBioWareで、ゲームジャンルはMMOTPSに分類されます。BioWareといえば古くは『バルダーズ・ゲート』シリーズ、最近だと『マスエフェクト』シリーズや『ドラゴンエイジ』シリーズで有名で、数多くの賞を受賞した実力派デベロッパーです。

綿密かつ濃厚なストーリー展開を軸にした作品で高い評価を受ける彼らは、今回『Anthem』の開発にあたって、多くの野心的な試みにトライしています。

神話と先端技術が織りなす不思議な世界

例えば、その世界観。神々の創造が道半ばにして途絶え、彼らの“奏具”だけが残されたことにより、その力を追い求める者が邪悪に変質してしまう“未完の世界”。それが『Anthem』の土台にある世界観になります。

こう書くと、伝統的なRPGのような古めかしい世界観を想像するかもしれませんが、怪物に対抗するために人間側の“フリーランサー”の武装がバリバリのメカ感あふれる「ジャベリン・エグゾスーツ」というのが面白いところ。下記のシネマティックトレーラーでも、空を飛び、例の着地を決め、敵をなぎ倒していく姿を確認できます。

Anthem Official Cinematic Trailer (2018)

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Anthem アンセム スーパーヒーロー着地

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SFともファンタジーとも言い切れない奇妙な世界。いかにも神話に登場しそうな怪物を、テクノロジーの粋であるエネルギーウェポンらしき武器で攻撃する絵面は中々に印象的。全く違う存在に見える両者の起源は、どちらも同じ神代の時代の遺物であるというところに面白さを感じます。

なお、これはトレーラー中でのみ確認したことですが、『Anthem』の世界にはかつて文明が存在していたことを匂わせるような建造物が存在しています。単に敵の侵攻に伴い放棄されただけの居住地なのか、はたまた“神々”の起源に迫るような重要な手がかりなのか。SFのセオリーもファンタジーのセオリーも通用しない世界でしょうから、実は何かとんでもないどんでん返しがあるのではと期待したくなります。

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中央に見えるアンテナ状の物体はレーダー施設の一部だろうか。水力発電所にしてはやや規模が小さいようにも感じるが……

何者かが居たと思しき空間。奏具というのは何か単一のツールではなく、もっと大きな複合システムなのかもしれない。

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シングルプレイとマルチプレイの融合

相反する2つのものが融合しているのは世界観だけではありません。『Anthem』では、シングルプレイとマルチプレイを融合させ、新次元のプレイフィールを生み出すという試みも行われています。開発当初はマルチ要素を取り入れるつもりはなかったそうですが、よりよい作品を提供するために導入に踏み切ったと言います。

シングルプレイをマルチプレイといえば、通常は相反する存在として捉えられることが多いもの。ストーリーという個人の体験を重視すればマルチプレイという共有される体験は後回しにされがちですし、逆にマルチプレイを重視するとストーリーはどうしても底の浅い形式的なものになりがちです。

これはBioWareも認識していた問題のようで、マルチプレイのせいでストーリーを“薄味”なものにしたくないと考えた彼らは試行錯誤の末、“Shared World”と“Fort Tarsis”という2つのワールドで棲み分けを行い、濃密なストーリー体験とCo-opの楽しみを両立することを思いつきました。

マルチプレイのためのShared world

“Shared World”はその名の通り、プレイヤー同士が共有するマルチプレイ用の世界になります。季節や天候や昼夜などが常に変化し続けていき、それらの変化は全てのプレイヤー間で共通なものになります。つまり、あなたのワールドで嵐が吹き荒れているのであれば、その瞬間にプレイしている世界中のプレイヤーが同じ嵐を見ていることになります。

主にミッションを攻略していくためのエリアである「Shared World」では最大4人で1つのチームを組むことができます。どのようなミッションがあるかはまだ詳しくは明かされていませんが、エグゾスーツには“Ranger”・“Colossus”・“Interceptor”・“Storm”の4つのタイプが存在し、それぞれに異なる特長を持っており、アビリティなども違ってくる様子。プレイヤーは自分が使用するエグゾスーツを自由に変更できるので、メンバー間の相性が重要になりそうです。

Anthem アンセム レンジャー Ranger

Anthem アンセム Colossus コロッサス

Anthem アンセム Interceptor インターセプター

Anthem  アンセム Storm ストーム

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画面に表示されるコンボの文字。凍結した後に爆破して威力が上昇したのだろうか

“Ranger”と“Colossus”はプレスカンファレンスでその特長が明かされており、短い時間ながらエグゾスーツが動いている場面を確認できます。“Ranger”は万能型のエグゾスーツで、強いて言うのであれば1対1の個人戦闘に長けています。“Colossus”は重火器の扱いに長けていて、敵のみならず建物まで吹き飛ばせる火力があります。残りの2つは残念ながら時間の都合上カットされてしまいました。

Anthem Gameplay Features – EA Play Press Conference 2018

※Rangerは8:50頃、Colossusは9:00頃から確認可能です。

シングルプレイのためのFort Tarsis

ミッションが終わったときに帰還する“Fort Tarsis”は完全にソロプレイ用のワールドです。様々なキャラクターがプレイヤーキャラクターと繋がり、そこで行う様々な選択が世界に影響を及ぼし、その行く末を変えていく。シングルの体験だけのために作られたワールドになります。

このあたりの作り込みはBioWareファンの筆者としても大いに期待したいところ。『マスエフェクト』でも『ドラゴンエイジ』でもそうでしたが、“ストーリー”という点に関してBioWareの作り込み具合は半端じゃありません。

彼らの作り込みは土地の生態系や歴史的文化的背景や政治的背景、更に登場するサブキャラクター1人ひとりの持つバックグラウンドや関係性にまで及びます。それは最早ストーリーを作るという枠に収まるものでなく、世界を創造すするといったほうが適切な気すらしてくる情報量です。

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そこにプレイヤーキャラクターが関わり、様々なミニイベントやサブクエストが発生し、ストーリーが進行していきます。とにかくテキスト量が尋常ではなく、相当プレイしたつもりでも話しかけるタイミングやシチュエーション次第で知らなかった台詞が出てきます。『Anthem』でも負けず劣らずの作り込みを見せてくれることに期待しています。

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終わらない物語を提供する継続的アップデート

そして、その2つのワールドを下支えするのが、継続してストーリーを追加可能であるというゲームシステムです。BioWareはファンから度々「いつまでも冒険を続けていたい」という要望を受けていたといいます。魅力的なゲームにいずれ終わりが来るのを残念に思うファンの気持ちに応えるために、新たなシステムを構築したのです。

まだ具体的にどのような内容であるかは明かされていませんが、インタビューの内容から判断すると、ひとまとまりのサブストーリーを提供する傾向のあるDLCによる追加と比べ、柔軟かつ広範囲に適用可能という点が特徴のようです。

特定のキャラクターにフォーカスした物語や、世界の謎に迫るイベント、あるいは全く新しいストーリーやプロットなど、“未完の世界”を単なる世界観に留まらせずに、システム的にも常に新しいものが追加されて再形成されていくゲームになりそうです。

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ルートボックスはなし

これも地味ながら重要な点ですが、キャラクターの性能を左右するアイテムがルートボックスで扱われることはありません。アイテムの中にはリアルマネーで購入可能なものもありますが、あくまで見た目を変更するためだけのものに留まると、エグゼクティブプロデューサーのマーク・ダラー氏がはっきりと述べています。

Anthem Gameplay Features – EA Play Press Conference 2018


※ルートボックスについての言及は10:10頃から

あらゆる要素がプレイヤーを惹きつける

プレスカンファレンスの最後に、“Scars and Vilainly”というミッションに挑むゲームプレイ映像が流されました(13:15あたり)。すでに高い水準でゲームが完成しつつあることを感じさせる映像になっています。

ここまでの情報をまとめてみると、

  • プレイヤーはフリーランサーと呼ばれるパイロットになり、エグゾスーツとよばれる兵器を操る
  • エグゾスーツは空を飛び、水中を泳ぎ、敵をなぎ倒していく
  • 4種類のエグゾスーツが存在し、それぞれアビリティなどの特性が異なる
  • シングルプレイとマルチプレイ用の世界が別々に用意されている
  • シングルプレイは濃密なストーリー体験を楽しめる
  • マルチプレイでは協力する楽しみが味わえる
  • 長く遊べるようにストーリーやエピソードを追加するシステムがある
  • ルートボックスは存在しない

といった感じになります。ワクワクさせる要素がこれでもかといった程に含まれており、注目度の高さも納得の内容です。こんなに盛りだくさんのあれやこれやを形にして、更にアップデートまで継続できるのか、と心配にもなりますが、そこは流石のBioWare。『バルダーズ・ゲート』で20年近くサポートを継続してきた実績の持ち主です。

間違いなく、来年の発売がもっとも楽しみなタイトルのうちの一つです。続報が待ちきれません。

関連記事:Anthem:“神による創造が未完成な世界”のビジュアルやジャベリン・エキソスーツの新スクリーンショット(10枚)
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『Anthem(アンセム)』の発売日は2019年2月21日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。

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Source: YouTube

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 発売当初のDestiny2みたいにやること少なくなきゃいいけどな
    神ゲー神ゲーって言われていざ蓋を開けたらやることもストーリーも少なくてがっかりしたし
    後々DLCでストーリーとか諸々追加するよりも時間かけて最初からがっつり遊べるようにして

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